2022年 雛祭り

 

 コロナ禍のために2年開催出来なかった正住寺での雛祭り。今年も講演会など公開の行事は開催できませんでしたが、役員のみ集まり、中井ご住職に丁寧なご供養をしていただきました。

 

 梅所と小梅のご供養に加えて、いつものように当会員みなの安寧を、また地域の活性化を祈ってくださった中井ご住職のお話で、<先人にならう>というお言葉をいただきました。「倣う」「習う」どちらがしっくりくるか、読む人それぞれかと思いますが、まだまだ普通の生活が戻らない中、新たな気持ちで『小梅日記』を開いてみようかと思いました。

 正住寺23世の日導上人について、当「小梅日記を楽しむ会」の設立に尽力された故・道澤康裕さんの文章を借りて、記します。

 「『小梅日記』に初登場の弘化5年1月6日は、正住寺へ晋山後である。小梅一家との交友は、菩提寺妙宣寺での出合から始まる。日導上人が正住寺に住を移した後は、菩提寺妙宣寺は、固有名詞ではなく仏参という一般表記で記載されている。日導上人と梅所・小梅は、知的な会話でフィーリングがあったと思える。日導上人・梅所死亡後は正住寺の交遊の記載はない。昔も今も人と人とのつながりが大きな意味を持ち重要なことである。」

 絵本『小梅さんの日記』にも取り上げた、正住寺での花見の宴は 安政6年3月7日で、西暦に直しますと、1859年4月9日にあたります。平凡社東洋文庫の『小梅日記』では、第一巻のp.148下段にありますので、お持ちの方はどうぞ味わってみてください。春の天気の変わりやすさや、桜花を愛でるインテリさん達の親しい交友模様が、このコロナ禍下でますます羨ましく感じます。

 

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 今後の活動について、一般の皆様にご参加を呼びかけられるようになりましたら、こちらに投稿いたします。長い休眠となっておりますが、どうぞ活動再開時にはふるってご参加くださいますよう、お願いいたします。