2024年

1月

08日

ご参加ありがとうございました。

本日の和歌山市立博物館における「川合小梅の絵画作を観よう」に、寒い中でしたが、多くの方のご参加をいただきました。誠に有り難うございました。同館のコーナー展示 「幕末・明治の女流画家 川合小梅」は。1月28日まで開催中です。今日お越しいただけなかった方も、多くの小梅作品を観ることのできる機会です。ぜひお出かけ下さい。

2023年

11月

29日

ご来場、ありがとうございました♪

11月29日のビッグ愛りぃぶる会議室でのイベントは、お陰様で大好評のうちに終了しました。ありがとうございました。

お持ち帰りいただきましたぬりえのカラー見本は、メニューから「立雛図 ぬりえコーナー」でみることができます。画像をコピーしていただくこともできますので、何度でもお楽しみ下さい。

小梅さんの画業についてご興味がわきましたら、2024年1月8日の市立博物館でのイベントにぜひご参加ください。

2023年

11月

02日

2023年の小梅忌+10月例会

 今年も妙宣寺にて、会員有志が集い小梅忌法要を行っていただきました。

 本日お教えいただいたお言葉は「微妙香潔」。

すなわち、青・黄・赤・白とそれぞれの色はそれぞれの光を放ち、その香りはたいへん清々しく尊い。お釈迦様はその人が持つ本来の色を重視なさり、その個性に優劣を付けない。それぞれに「○○が第一」と個々の能力を伸ばすよう励まして下さるのだそうです。

 私たちも皆、十人十色の能力を褒め、認めあうことで、すばらしい世界にきっとつながる、というお教えです。

 皆の、社会の安穏を祈って下さるご住職の朗々としたご読経、そしてご法話に、心も身体もすっと楽になった気が致しました。

           ***  ***   ***

 ご法要の前後に、11月29日の”りぃぶる”「川合小梅の生涯から学ぶ200年前の女性活躍」イベント、来年1月8日の和歌山市立博物館のご協力による「川合小梅の絵画作品を観よう」イベント、そして準備中のぬりえ企画について、報告と意見交換をしました。後者二つの詳細は、発表まで今しばらくお待ち下さい♪

次回例会は 12月14日(木) 11:00~ 

  地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6階)にて。 

  年末ですので変則的な開催です。お間違えのないようになさってください。

  なにかと気忙しくなってまいります。どうぞ皆さまお元気でお過ごし下さい。

2023年

9月

28日

9月例会を行いました。

 日中は相変わらずの暑さですが、お彼岸も過ぎ、朝夕はずいぶん心地よくなってきました。8月例会をHP担当者が欠席したため、久しぶりのHP更新です。 

 

 9月5日に今福地区公民館にて、辻健副会長がお話をさせていただきました。

多くのみなさまのご参加有り難うございました。

 11月にも副会長のお話を聴いていただける機会がございます。

詳しくは「県民の友 11月号」をご覧下さい。

次回HP更新時には、詳細をこちらにも掲載する予定です。

 

 こちらは会員の杉山みかんさんプロデュース の新作公演です♪ 

 令和3年夏にミュージカル「KOUME」で素晴らしい舞台を見せて下さり、また昨年は同公演と小梅ワールドのエッセンスを詰め込んだ楽しい上映会を催されました。

 今度の新しい題材では、和歌山市の加太が舞台のようですよ。当会会員も大勢鑑賞する予定です。とても楽しみです♪

    ***   ***

 市立博物館での年間予定として発表されている12月5日(火)~翌年1月28日(日)、

「幕末・明治の女流画家 川合小梅」コーナー展示も近づいてまいりました。

2024年の年明け早々に、当会主催の関連イベントを計画中ですので、どうぞご期待ください。

 

明日9月29日(金)は十五夜ですね。

和歌山市ではお天気よさそうですから、久しぶりにお月見団子でも作りましょうか。

 

次回例会は変則的ですのでご注意ください。

11月2日(水)の小梅忌後に10月例会を行います。

会員のみのお参りですが、小梅さんを偲ぶよい機会ですので、よかったら覗きにいらしてください。

和歌山市新堀東の妙宣寺にて13:30からです。

 

どんどん夜が長くなり、過ごしやすい季節目前です。この秋をたっぷりと楽しみたいですね。皆さまどうぞお元気で!

2023年

7月

13日

トークイベント終了しました

  和歌山市民図書館主催のトークイベントは、和やかな雰囲気の中で無事終了いたしました。ご参加くださったみなさま、有り難うございました。   

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次回例会 7月26日(水) 13:30~

地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6F)にて

 

2023年

5月

31日

5月例会を開きました

 先月4月26日には4月例会を、そして5月31日に5月例会を行いました。両日ともに久しぶりの会員にもお会いできて、嬉しい会合となりました。

 コロナ禍の色々な制約が本格的に緩和され、有り難いことに様々な機関から講演や出前講座のご依頼をいただき、活動が活発化してきております。

 加えて来年2024年は川合小梅生誕220年・没後135年の記念の年に当たるため、会では様々な案を出し合って、さらに多くの方に川合小梅の存在を知ってもらうべく、議論・検討を続けております。

 詳細がお知らせできるようになるまで、今しばらくお待ち下さい。

 

 3月の雛祭りでお配りした原洋子さんによる「小梅作品目録」、限られた部数の印刷といたしましたので、販売はいたしておりません。見たかったなあ、と仰る方のために、既に寄贈を済ませております県立図書館で、閲覧に向けての準備をしてくださっております。確認でき次第、こちらに追記いたします。まだご覧いただけていない方は、どうぞお楽しみに。

   ***   ***   ***   

☆当会は、原則毎月最終水曜日午後に集まりを持っています。

次回例会は 2023年6月28日(水) 13:30~およそ1時間

和歌山市 地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6階)にて 

2023年

3月

30日

3月例会および総会を開きました

 

 小梅日記を楽しむ会は、和歌山城から徒歩数分の場所で、毎月例会を開いております。満開の桜の画像とともに、本日の例会・総会の報告をいたします。

 例会では雛祭りイベントの反省を中心に、語り合いました。反省点は今後の活動に生かしてまいります。

 

 当日参加者にお配りした原洋子さんの資料は、充実の内容ながら今後も追加等あるものと見越して、限られた部数の印刷にとどめました。雛祭りに参加を希望されていたのに叶わなかった方や、入手したいとご希望だった方、ほどなく県立図書館でご覧いただくことができると思いますので、お待ち下さい。

 会計報告を挟んで、総会に移りました。令和5年度の取り組みについてが主な議題です。翌・令和6年は

小梅生誕220年・没後135年の大切な年、今の我々にできることを、来月の例会までに各自考えて、具体的に議論を進めよう、ということになりました。会計の温さんから次年度の予算案が示され、閉会となりました。

 

          ***   ***   ***

 <おしらせ> ただいま、和歌山市立博物館の「新収蔵品展」で、川合小梅の「牡丹図」が展示されています。額装されている事もあるからか、お軸などの作品とはまた違った趣があります。ぜひお出かけ下さい♪

 和歌山県立文書館には、当会の仲介で寄託されている川合小梅の「雑記」と呼ばれる文書群があり「志賀裕春氏旧蔵資料」として閲覧することができますが、その中には小梅が興味を持ったであろう書物の写しが多く含まれています。「畫荃」(林守篤著・編)がその一つで、筆などの図がずらりとならんでおり、同じ巻には、彩色法や絵の道具の書物の写しもあります。ちなみに原洋子さんが2019年の『川合小梅の作品と画業』で表紙に選んだのがこの「畫荃」の部分でした。

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次回は 4月26日(水) 13:30~

いつもの 地域フロンティアセンター

(フォルテワジマ6階)にて集まります。

「花粉症さえなければ、、」と恨み節ながら、良い季節になりました。コロナ再燃のないよう祈りつつ、皆様どうぞお元気で。

2023年

3月

03日

2023年の雛祭りです♪

 2019年以来、やむなく一般の皆様をお招きしての開催を見合わせてきました雛祭り、最高のお天気の下で行うことができました。

 正住寺ご住職さまによる法要の後、当会の名前にある「楽しむ」から、自分が楽しむだけでなく、人をも楽しませる、すなわち「楽」を波及させることができたならば、川合小梅さんも大いに喜ばれるだろう、とのお言葉をいただきました。  今日の行事がそのような会になっていたなら、幸いです。

 

 今年の話者は、ずっと小梅作品を調査され、この企画を温めてこられた原洋子会員です。故・阿部健さんを支えて『幕末紀州 川合小梅のワンダフルワールド』(2013)の編集に携わり、巻末の充実した作品一覧を整えられました。また、前・和歌山市立博物館館長・近藤壮先生による2018年小梅忌でのご講演記録『川合小梅の作品と画業』(2019)を編集され、こちらも巻末に豊富な画像付きの小梅作品目録を作られました。今回の配布資料の目玉は、その後の調査で新たに画像が判明した小梅作品を追加し、かつカラーにグレードアップした改訂版です。

 原さんは、昭和55年に和歌山市の主催で和歌山城天守閣にて行われた「川合小梅展」を題材に、その目録に掲載されている、つまり昭和55年には現存していた作品一覧を示しお話を進めます。資料に収録されている当時の和歌山市長さんの、格調高く、小梅文化保存への意欲に燃えたご挨拶文に、ハッとさせられます。この展を機にひとつのブームが起き、新聞各紙に取り上げられ「小梅」の認知が拡がっていったことが容易に想像できます。 遡れば、小梅日記原本が志賀家の土蔵から発見された時、それが平凡社東洋文庫の『小梅日記』として活字となって発売された時、それから手前味噌ですが、当会主催の2008年<城フェスタ>天守閣での「川合小梅展」に多くの来場者を得、全国版の情報誌にまで特集が掲載された時にも。

 多く報道に取り上げられるようなブームを令和の今また起こすことができ「小梅」さんの名前がもっともっと知られたなら、日記も有名だけれど絵もたくさんたくさん描いていたのだ、とさらに多くの方に知っていただけたら。。。

 カラーになった作品目録を手にした本日の参加者に「みなさんはどの小梅作品と会いたいですか?」と原さんは問いかけます。今所在がわからなくなった作品、まだ一度も世に出ていない小梅さんの作品に、私達はどうすれば今後会うことができるでしょうか?

 原さんは今回の改訂にて新たに明らかになった、もうすぐ会えるかもしれない作品の現状についても詳しく報告しながら、最後に「わかやまの宝」小梅の作品を「小梅遺産」として守って伝えて行きましょう、と強いメッセージを発してくれました。

 2024年は小梅生誕220年・没後135年の節目の年。原さんが今日提言されたように、現存する小梅作品をずらりと鑑賞できる機会、3回目の「小梅展」が開催されたなら、どんなに素晴らしいでしょう!

2023年

1月

31日

第十四回 雛祭りについて

 当初「50名」として募集して参りましたが、コロナ第8波の状況を鑑み「30名」と訂正いたします。

 2月11日時点で満席→ただいま、キャンセル待ちでご希望を伺っています。ご迷惑をお掛けし申し訳ございません。

 ☆発表担当の原洋子会員は、東京在住ながら川合小梅の画業について調査を続けております。これまでの調査、今後の小梅作品の発見や保存まで、興味深いお話が聴けるものとHP担当の私も期待しております。

2023年

1月

26日

2023年の幕開けです

 

 延び延びになっておりました会員発表を表記のとおり開催いたします。

 画像では50名となっておりますご参加可能人数について、コロナ対策のため、ただいま再度の検討中です。ただし既にお申し込みいただいた方は、ご参加いただけます。

 各方面にご紹介くださった方には、ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。今後の変更事項について、またこちらでお知らせさせていただきますので、どうぞご了承ください。

 

2022年

12月

07日

2022年 締めの例会を行いました

  今年は師走に入ってくっきりと季節が進みましたね。マフラーや手袋を身につけた方も多く目にするようになりました。

 本日の例会では、来年3月3日に計画している「雛祭り」案内チラシの検討に多くの時間を使いました。ほどなくこちらで発表しますので、どうぞお楽しみに!

    ***   ***

 『小梅さんの日記』で絵を担当してくださった芝田浩子さんの、原画や各ページを描くために集めた資料をお預かりし、会員皆で拝見しました。もう10年以上前になった制作の日々が蘇ります。資料は会の財産として、保管します。

      ☆   ☆

 例会の後は、同ビル内で忘年会!

下戸も上戸も美味しいお料理いただきながら、楽しい時を過ごしました。

 

 来年は多くの人が集まるイベントができる、いい年になりますように!

 

   次回例会は 2023年 1月25日(水) 13:30~ 

          いつもの地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6階)にて

 

 

2022年

11月

02日

2022年 小梅忌

 昨日の雨が空気を綺麗にしてくれたのか、素晴らしい青空の下で今年も会員有志のみで、百三十四回目の法要を行いました。お供え花を担当してくれた会員の選んだ柔らかなお色の花に、小梅さんもきっと喜んでくださっていると思います。

 ご法話では「佛になる道には 我慢偏執の心なく」をお教えいただきました。「佛になる」とはこの場合「この世において幸せになる」こと。そして「我慢」とは自己中心的な考え方を指し、また「偏執」とは欲望にとらわれて偏った物の見方をすることだそうです。

 これらが争いや憎しみの元になるのは言うまでもありません。 

 「佛はいつも、良いことも悪いことも見ておられる」その事を忘れなければ、「我慢」「偏執」を遠ざけて感謝の念を持ち、思いやりの心を育てる事ができる、とお教えいただきました。

 

   ***   ***   ***

 さて、感染者の数こそ3桁が続き、なかなか終息とは言えませんが、旅行支援再開や屋外でのマスクはしなくてもよい、等、新型コロナ感染症への対応も、徐々に緩める流れとなってきました。

 そこで待ちに待った来年3月の雛祭りについて、具体的に動き始めます! 

近く詳しいご案内ができることと思いますので、どうぞご期待ください♪

 

 12月例会は、12/7(水) 

  いつものフォルテワジマ6階 地域フロンティアセンターです。

 例会のあと、忘年会をする予定ですので、変則的に10:30開始となります。

 

2022年

9月

28日

9月例会の報告です。

 本日は9月例会でした。2022年度内の予定を大まかに決めました。

コロナの感染数でいえばまだまだ油断はできないのでしょうが、感染対策がしっかりと徹底されていれば、そろそろ動き出すべきではないか、と考えています。

 さて恒例の小梅忌が近づいてきました。今年も公開の講座等は開催しませんが、会員有志が集まり、11月2日13:30より妙宣寺(和歌山市新堀東2丁目1-8)にて法要を行います。その後引き続き例会をいたします。 

 写真は、2014年の小梅忌の終了後に、和歌山県立図書館で原本を拝見している様子です。皆若いし、懐かしい!

 

2022年

7月

27日

コロナ禍再燃で…

またまたお久しぶりの更新です。

6月例会、7月例会はごく少人数の集まりとなりました。

秋のイベントなどを考えたい時期なのですが、先が読めない日々が続きます。

 そんな中7月18日に、前回こちらでご紹介しました杉山みかんさんプロデュースの「ミュージカルKOUME」上映会が行われました。

 第1部の「小梅さん」とお嫁さんの「お鹿野さん」のトーク、初めて小梅さんに興味を持って来場された方も肩肘張らずに楽しめるよう、ユーモラスな演出で座を温め、小梅さんも愛した長唄を含む音楽演奏で、観客のみなさんを小梅ワールドにいざないます。

 そして、第2部で昨年7月24日の舞台を字幕付きで上映。私は再鑑賞させて頂いたのですが、またまた感動してしまいました。出演者の方々の歌唱の素晴らしいこと! コロナ禍が去ってから多くの方にご鑑賞頂けるように、いつか再々演してくださらないかなあ☆☆

 画像は、今回は舞台には上がらなかったけれど、小梅さんの親友「おきせさん」に扮してお客様をお出迎えの杉山みかんさんです♪ マスクなしのお姿を撮らせてもらえばよかった。。

          ***   ***   ***

 次の例会は9月28日(水) 13:30~

和歌山市の地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6F)にて行う予定です。

安心して集まることができる状況になっていますように。。

2022年

6月

02日

おひさしぶりです♪

  梅雨前のひととき、いかがおすごしでしょうか?

長く活動をお休みしておりましたが、久しぶりに6月例会を開くことになりました。

  6月29日(水) 13:30~

  いつものフォルテワジマ6階

  和歌山市地域ボランティアセンターです。

 感染対策をなさって、ご参加ください。

 

会員の杉山みかんさんの新しい企画の紹介です。

 

第2部では昨年の名舞台が映像で鑑賞できます!

ポスター画像はクリックしていただくと大きくなりますので、鑑賞を希望される方は詳細をご確認の上、各自でお申し込み下さい。

 

2022年

3月

04日

2022年 雛祭り

 

 コロナ禍のために2年開催出来なかった正住寺での雛祭り。今年も講演会など公開の行事は開催できませんでしたが、役員のみ集まり、中井ご住職に丁寧なご供養をしていただきました。

 

 梅所と小梅のご供養に加えて、いつものように当会員みなの安寧を、また地域の活性化を祈ってくださった中井ご住職のお話で、<先人にならう>というお言葉をいただきました。「倣う」「習う」どちらがしっくりくるか、読む人それぞれかと思いますが、まだまだ普通の生活が戻らない中、新たな気持ちで『小梅日記』を開いてみようかと思いました。

 正住寺23世の日導上人について、当「小梅日記を楽しむ会」の設立に尽力された故・道澤康裕さんの文章を借りて、記します。

 「『小梅日記』に初登場の弘化5年1月6日は、正住寺へ晋山後である。小梅一家との交友は、菩提寺妙宣寺での出合から始まる。日導上人が正住寺に住を移した後は、菩提寺妙宣寺は、固有名詞ではなく仏参という一般表記で記載されている。日導上人と梅所・小梅は、知的な会話でフィーリングがあったと思える。日導上人・梅所死亡後は正住寺の交遊の記載はない。昔も今も人と人とのつながりが大きな意味を持ち重要なことである。」

 絵本『小梅さんの日記』にも取り上げた、正住寺での花見の宴は 安政6年3月7日で、西暦に直しますと、1859年4月9日にあたります。平凡社東洋文庫の『小梅日記』では、第一巻のp.148下段にありますので、お持ちの方はどうぞ味わってみてください。春の天気の変わりやすさや、桜花を愛でるインテリさん達の親しい交友模様が、このコロナ禍下でますます羨ましく感じます。

 

          ***   ***   ***

 

 今後の活動について、一般の皆様にご参加を呼びかけられるようになりましたら、こちらに投稿いたします。長い休眠となっておりますが、どうぞ活動再開時にはふるってご参加くださいますよう、お願いいたします。

2021年

11月

02日

2021年 小梅忌

 本日、会員有志が集まり、百三十三回忌の法要を行いました。新型コロナ感染症の患者数はこのところ激減していますが、海外の状況を見ても、まだ油断してはいけないと、今も当会では講演会等の活動を控えています。早く皆様をお誘いするような行事を計画し、お知らせできるようになるよう、心から願っています。

 

 本日ご住職から伺った話ですが、つい先日小梅さんの墓前にたくさんのお供えがされていたとのこと。川合家にご縁のある方なのか、川合小梅あるいは「小梅日記」に魅せられた方なのか、命日に向け菩提寺に足を運んで手を合わせる方がいらっしゃった事は、嬉しい驚きでした。 

 ご法話では「何事も意志から生じる」ことをお教え頂きました。

 「世界は一つであるのに、自分の心によって映し出される世界だけが、自分には見えている。浄い心、すなわち欲張りや執着、恨み辛みのない心を持って見ることを心がければ、自ずと見える世界も違ってくる。自らの言葉も行動も正しくすることができる。」

 はっと気がつくと、難しい顔をしている自分が鏡の中に居ることがあります。どなたでもそういうことありませんか? そういうときは、今日のお言葉を思い出して「浄い心」で居るかどうかを振り返ってみなければ、と思いました。

           ***   ***   ***

 今しばらくこの感染症の状況をみて、来年にはなんらかの活動を再開したいものです。どうか皆様お元気で!

 

2021年

10月

14日

2021年の小梅忌について

 新型コロナ感染症の第5波が、現在かなり下火になっている状況ですが、まだまだ警戒を緩めることはできないと考えます。

 

 従って、11月2日に迫りました今年の小梅忌も、会員のみの法要といたします。 

 

 来年の雛祭りで、みなさまにもお越しいただけるようなイベントのお知らせができることを、心から願っております。

2021年

5月

28日

ミュージカルKOUMEのお知らせです。

 

 7月24日(土) 13:00開場 14:00開演 です!!

チケットは、和歌山市民会館、和歌山県民文化会館、および和歌山県田辺市の紀南文化会館にてご購入いただけます。 

 数々の紀州に題材を得た舞台を作ってこられた会員の杉山みかんさんプロデュースで、どんな新しい魅力的な小梅像が出現するのか、私もとても楽しみです。 

 郵送で前売り券を入手したい、等のチケット購入に関してのご質問、ご要望は、 kishunominwa@gmail.com

(杉山みかんさん)までお問い合わせください。

2021年

4月

02日

おしらせと2021年の活動について(2)

  3月31日発行の「和歌山県立文書館だより」第59号に、須山高明先生による「『小梅日記』とドナルド・キーン」という論考が掲載されています。

 キーンさんのご著書『続百代の過客ー日記にみる日本人』の内で描かれていた川合小梅像に対する反証です。

 表紙は小梅さんが書き写した「環海異聞」内の「魯西亜皇帝夫婦肖像」。

 お近くの方は是非文書館で入手してご覧ください。

また、下記リンクからもご覧いただけます。

文書館だより (wakayama-c.ed.jp) 

 

 一時は収束に向かっているようにも見えた和歌山県内の新型コロナ感染症ですが、3月中旬から再度感染拡大が見られ、さらに県独自の追跡調査で変異型ウィルスの割合が、高まっていることが明らかになってきました。

 

 3月末、役員で協議した結果、誠に残念ですが、4月・5月・6月の例会も、引き続き開催を見合わせます。

 

 多くの方に参加して頂きたい行事もお預けとなりますが、ワクチンが行き渡り、感染自体も出口が見えてきましたときには、小梅さんにご興味を持ってくださる方々と、是非ともお目にかかりたいです。

 それまで皆様どうぞお身体をお大切に、用心してお過ごしください。

 

           ***   ***   *** 

旅する芝田浩子さん、絵を担当してくださった絵本『小梅さんの日記』を持って県内をドライブ中、那智勝浦町の宇久井ビジターセンターのスタッフさんに、絵本を託してくれました。お近くの方、ここを訪れた方のお目にとまると嬉しいです。

2021年

1月

19日

2021年の活動について

 

 新しい年がスタートしました。

 残念なことですが寒くなってからの感染の拡大を受け、1月例会と2月例会をお休みとします。また恒例の3月3日の「雛祭り」も中止いたします。

 有効なワクチンが行き渡り、また治療法が確立されて賑やかに集まることができる日が、本当に待たれます。

 その時には皆様と一緒に楽しいイベントを、と会員一同アイデアを練っておりますので、どうか皆様お元気でお過ごしください。

 

2020年

11月

25日

2020年の活動を終えました。

 季節外れの暖かさが続いたあと、日ごとに気温が下がって参りました。

 本日、本年最後の例会を行い、新しい年に顔を合わす日を楽しみに、今年の全活動を終えました。 まだまだ新型コロナ感染症の懸念は去らず、今後のこともはっきりと決められませんが、報告すべきことが決まりましたら、またこちらでお知らせさせていただきます。

 少し気が早いですが、どなたさまもどうぞくれぐれもご自愛なさって、よいお年をお迎えください。

 

 次の例会は2021年1月27日(水) 13:30~

 いつもの 和歌山市地域フロンティアセンター 6階にて行います。

 

2020年

11月

03日

2020年・小梅忌

 11月1日、お命日の前日はたいへんよいお天気に恵まれました。

会員9名の参加で小梅忌を行いました。

 法要のあと、ご住職は「今年は感染症一色の一年になってしまったが、疫病や大地震など、小梅さんの時代にも思いもよらぬ困難はたくさんあった。そしてそれらをちゃんと乗り越えてきた。人類の共闘で天然痘はついに絶滅に追い込まれた。」とお話しくださり、「一人一人がするべき事をし、守るべき事を守って、社会全体でこの困難を終わらせよう。」、すなわち「共に生き、共に栄える」というお言葉をいただきました。

 続いてこのひと月の報告を中心に、10月の例会を行いました。感染症の拡がりが比較的落ち着いている和歌山市でも、まだ勉強会やイベント等の計画は少し出しにくい状況ですが、ご住職のお話しにあったように、前向きに明るく、眉根を寄せてクヨクヨすることなく、道が開ける日を待ちたいものです。 

           ***   ***   ***

 現在、和歌山市内のふたつの博物館では『小梅日記』に登場する名刹の特別展が開かれています。ともに西国三十三所の札所で、第二番の紀三井寺が和歌山市立博物館にて、第三番の粉河寺が和歌山県立博物館にて。どちらも見応えのある展ですので、ぜひお出かけください。上の画像は10月末の、県立博物館周辺です。

 

 現存する日記の中で、小梅さんが出かけた場所のうち、一番遠い粉河寺。和歌山市から紀ノ川の北岸を東進します。小梅さんのお宅からはおよそ25㎞の距離ですが、小梅さん、前夜はちょうど中ほどの親しい友人宅で過ごしています。慶応三年の秋のことです。

 翌日雨が上がって、自宅の方も変わりないというので、よっしゃーと粉河へ向かうことを決意。しかし途中から降り出した小雨の中、おそらくヨレヨレになりながら、別の知人宅に突然の訪問をするのですが、一家をあげて歓待され泊。次の日、念願の粉河寺に参詣しています。

 「かねての望達し候也」

☆この粉河寺まで足を伸ばす小旅行の日記は、たいへん面白く、絵本『小梅さんの日記』にも取り上げていますので、どうぞご覧くださいね。

 

 紀三井寺には、小梅さん自身が詣でたかどうかは定かではありませんが、家族が友人知人と訪れる話は残っています。また、紀三井寺の若いお坊さんが、小梅の夫のところに弟子入りした、という記述もあります。

 「紀三井寺弟子尊乗房入門。同寺の納所同道。」(文久四年=>元治元年)

 明治11年春の日記には「今日より紀三井寺開帳。方々に笹に手ぬぐひ付たるが有り。だんだん上るやうす。」(4月10日) 「上天気。今日はお米、松下と紀三井寺参り。」(5月4日) 「天気吉。紀三井寺の開帳も今日切。明日より三日の間、回向之有よし。」(5月5日) とあり、8月には「千日参り」の記事も見られます。

 明治15年、小梅さんはもう80才近い高齢なのですが、人に頼まれた絵を59枚仕上げて渡したとあり、その中に「紀三井寺参」の絵もあったようです。どこかに残っていないかなあ。見てみたいですね。

           ***   ***   ***

 次回11月例会は、忘年会を兼ねて11月25日(水)13:00より行います。 

本年最後の集いとなります。 

場所はいつもの地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6階) B室です。

2020年

9月

30日

9月例会の報告です。

先月の例会は、急遽お休みとなり、会員が集うのは2か月ぶりでした。

厳しかった今年の夏も、先人の言う通り お彼岸を境に、がらりと秋へ一直線でしたね。

本日の例会報告をいたします。

  残部僅少となっておりました絵本『小梅さんの日記』は、増刷が決定しました。長く皆様に愛されて、一同感謝しております。

 例年ですと、11月2日の小梅忌のお知らせをする頃なのですが、ずいぶん落ち着いてきたとはいえ、まだコロナ懸念で今年は会員のみ参加の法要のみといたします。お命日前日の11月1日(日)13:00からです。法要後に、10月例会を行う予定です。

 勉強会の再開や来年3月の雛祭りについても話し合いましたが、今年いっぱいは様子見で、行ける!となったら全力で広報しよう、ということになりました。

一般大歓迎の活動が再開しますときには、どうぞご参加ください。

 

 明日は中秋の名月だそうです。

今年・令和2年は10月1日なんですね。和暦だと必ず八月の十五日ですから、ちょっと「小梅日記」をめくってみました。

 平凡社・東洋文庫の『小梅日記』には収録されていない日記で、小梅さん34歳の天保八年八月十四日に、「昼過ゟ天気、風吹出し天気上ル、昼過ゟ山本彦十郎殿へ会ス、はたけの午房皆引ぬく、此夜快晴名月也」とありました。翌十五日は夜は大雨雷鳴と書いてます。

 また弘化五年の日記では、台風でも来たのでしょうか、その前から天候が荒れ、八月十五日の日記でも、耳に入った大風大水の被害を書き記したあと最後に「扨々おそろしき水なり、月不見」と書いています。わざわざ「月」に言及しているところをみると、お月見を意識していたのでしょうか。(この天保八年と弘化五年の日記は、『和歌山県史 近世史料2』に収録されています。)

 お手元に『小梅日記』をお持ちでしたら、他の年の八月十五日もぜひご覧になってみてくださいね。

(画像は昨年8月16日のお月様です。孫の夏休み研究のために一緒に自宅から撮影したものです。残念ながら「中秋の名月」ではありませんが。)

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 2020年 今後の予定は、11/1(日) 小梅忌+10月例会(会員のみ)13時 妙宣寺

11/25(水) 11月例会+忘年会 13:00~ 地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6階)ですが、状況によっては急な変更もあります。 

HPのチェックをお願いいたします。

2020年

7月

29日

7月例会の報告です。

 ようやく青い空が戻ってきました。和歌山市中心部の国道を、南から北に向かうこの交差点から見える和歌山城は、大天守と多門櫓、ほか2基の櫓が優美に並んで見えるのでお気に入りです。車列の先頭で赤信号に変わると、ラッキー♪と写真を撮ります。

 感染を最大限に警戒しながら、7月例会を行いました。

 未だに猛威をふるう感染症に、当会の様々なイベント計画はお手上げ状態です。しかし『小梅さんの日記』をはじめ、取り扱う出版物については、息の長い応援をいただき、感謝しております。

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 会員の井上泰夫さんが、新著を出されました。

 著者の言「現存する日記のなかで最も激動の時」である『小梅日記』の慶応三年にターゲットを絞られ、現代語に忠実に訳されるとともに、読者に親切な解説が、ここぞというところでなされています。

 また井上さんのお住まいは、小梅さんのご近所ともいえる場所にあり、地名や神社仏閣の通称、また和歌山の習慣や独特の言い回しなどにもお詳しいので、たいへん参考になります。もうしばらくすると、図書館でも読んでいただけるようになると聞いております。

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 みなさんは、噂のネオワイズ彗星、もうご覧になったでしょうか? 和歌山市は肝心の時間帯にあいにくの空模様が続き、私はまだ見ることができずにおります。

 小梅さんの日記には、大彗星のスケッチと詳しい描写が載っていて、うらやましくてたまりません。。絵本『小梅さんの日記』では、絵を担当された芝田浩子さんが、このように描いてくれました。

 

 こちらが平凡社東洋文庫の『小梅日記』に掲載されている画像です。現物は、和歌山県立図書館にあります。複写版であれば、気軽に閲覧できます。

 小梅さんは紙いっぱいにまず彗星を描いてから、余白を文字で埋めています。とても感動したのだろうなあ、と私まで胸いっぱいになります。

 この文久元年(改元があったため、『小梅日記』では万延二年の項)のほかに、嘉永六年と明治十五年にも彗星の記事があるんですよ。探してみてくださいね。

 

 新型コロナの感染症に劇的に有効な手立てが確立して、活発な会の活動が報告できるように、また皆様を積極的にお誘いできるようにと祈りつつ、今日の報告を終えます。

 ↓8月例会は、酷暑、コロナ懸念でお休みとなりました。

                 (8/21記)

 次の例会は、9月30日(水) 13:30~ 和歌山市 地域フロンティアセンター

(フォルテワジマ6階)を予定しております。

2020年

6月

25日

6月例会の報告です。

 やっと仲間と席を同じくして、楽しいひとときを持つことができました。

会員以外のご参加2名を加えての、昨日の例会の報告をいたします。

  休会を余儀なくされていた間にも、絵本『小梅さんの日記』および『川合小梅の作品と画業』へのご注文をいただき、有り難いことです。

 

 日本での1年間のご研究期間が終盤を迎えているパートナー先生も参加され、2017年に初めて会に参加されてからの思い出や、川合小梅に関するお考えを披露してくださいました。

 これまでも、有名人ではない個人に焦点を当て、日記の精読や現地取材などをもとに、日本の幕末から近代への道を独自に描いてこられたパートナー先生ですが、今回の川合小梅に関しては、「21世紀に生きる外国人の自分と、江戸時代の日本の女性は、親しく近づくことができるだろうか」と少し距離を感じていた、と話されました。

 

 また、何度か和歌山の町を歩いた折には「不幸な戦争で私の国が潰してしまったのは、小梅さんの城下町だった」と感じていたことを率直に仰り、戦禍の経験がなく、先生のお気持ちに全く思い至らなかった私は、少し驚きました。

 しかし「例会への参加を重ね、会員のみなさんや各分野の研究者の先生方との交流の日々の後は、小梅さんをずっと親しく感じられるようになった」とのお言葉には、安堵と嬉しさがこみ上げてきました。

 一度だけ例会で同席された『川合小梅のワンダフルワールド』の著者である故・阿部健さんとの共通の問いであった「小梅さんはいったいどんな人だったか」について言及され、男女の格差はあれども決して不自由ではない人、と仰いました。

研究当初は「近世・現代」の違いは相当大きいと思っていたが、実はそんなに違わないのではないか、150年前の日本、いや世界と今は、そんなに離れてはいない、とも述べられました。

 視点を変え、小梅本人は自分のことをどんな人だと考えていたかについて「妻(母)であり画家であることが大事だと思っていたのではないか」と仰いました。

 学校で受ける歴史の授業では、社会構造の違い、階級や男女の違いなどから、幕末から明治を特に女性にとって厳しい時代であるとの印象を持ちがちですが「小梅さんは制約を受け入れつつ完全な人生を送ることができた」との力強いご考察。そうだそうだ!とこれまた嬉しく拝聴しました。

                      (パートナー先生からのお土産↑)

 コロナ禍で無期延期となってしまった先生のご講演「アート・ジェンダー・革命:女流画家川合小梅が経験した幕末維新期」では、江戸期と明治期の絵画作品制作数の比較から、絵の創作とお金について話してくださるおつもりだったそうです。 いつかきっと講演を伺う機会があると期待しつつ、そして、先生のご著書の完成を心待ちにしつつ、お名残惜しいですがひとまずのお別れをいたします。

(↑山本美保子さんから先生へのプレゼント)

 

 浅学を承知で ほぼ同時代の女流絵師に思いを馳せれば、『小梅日記』に登場し、近藤壮先生の『川合小梅の作品と画業』でも考察された、同じ紀州の阪上素玉や、父親に負けない腕を持っていたとも言われる、葛飾北斎の娘・応為は、自分という存在をどのように考えていたかなあ、などと興味が沸いてきます。

 パートナー先生の「この会は、『小梅日記』を楽しむ会であり、また川合小梅を蘇らせる会ですね」という過分なお言葉を胸に、楽しく活動していきたいものです。

           ***   ***   ***

         ☆7月例会は7月29日(水) 13:30から☆

   フォルテワジマ6階 「和歌山市地域フロンティアセンター」にて 

      例会+3月に開けなかった総会を同時開催いたします。

 

コロナ禍に邪魔をされず、開催できることを期待し、

皆様のご参加をお待ちしております。

2020年

4月

09日

桜の散るころになって

  見事な和歌山城の桜です。一の橋→大手門から城内に入ったすぐのところです。通勤時に撮ったというH氏にいただきました。

 早咲きのシダレザクラと、奥のソメイヨシノが一緒に楽しめるという、ちょっと不思議な今年の桜です。

  日本全国、いや地球規模で新顔の感染症のために「ごく普通の日々」が奪われており、あらためて、それがどれだけ感謝すべき大切な日々だったかと思い知ります。早く出口が見えますように、と祈るばかりです。 

 

 そんな中ですが、3月下旬に和歌山市立博物館にて、パートナー先生の資料調査に同行させていただく形で、館蔵の小梅さん作品を拝見する機会を得ました。

 一方ならぬお世話になった近藤壮先生を囲み、一瞬だけマスクを外しての記念写真です

  今後の会の活動は、しばらく目処がたちませんが、この騒ぎが無事収束して、また楽しいお知らせをご報告できることを、心待ちにしています。このサイトを見てくださる皆様、いつもありがとうございます。

どうぞ用心して、お元気でお過ごしください。

2020年

2月

29日

2月例会報告と雛祭り中止について

 令和最初の「雛祭り」は、残念ながら開催を見送ることになりました。

  予定しておりました会員発表は、

   ☆井上泰夫「薩摩の影」  11/1の小梅忌にて

   ☆原洋子「昭和55年にタイムスリップ! 小梅展へようこそ」

                2021年の雛祭りにて行う予定です。

 

 さらに先月の例会報告で予告をいたしましたが、4月26日(日)13:30より

来日中のS.パートナー教授による講演会「アート・ジェンダー・革命:女流画家川合小梅が経験した幕末維新期」を準備中です。残念ながら延期となりました

 また、予定しておりました3月例会も会場の都合で中止となります。

4月以降の例会については追っておしらせさせてください。

       この難局をなんとかして乗り越えたいですね。

  晴々とした顔で、皆様にお目にかかりますことを心から願っております。

2020年

1月

30日

令和2年 1月例会のご報告です。

 南国和歌山でも一番寒さの厳しいこの時期は例年、凍りついた車のフロントグラスを溶かすために、湯たんぽを持って外に出る朝が常ですが、今年はまことに暖冬。今のところ お湯の出番はありません。皆様お住まいの地域ではいかがですか?

  新しい年、第一回の例会報告をいたします。

      ***   ***

 「雛祭り」が近づいて参りました。 今年は精鋭メンバーによる会員発表です。井上泰夫さんからは、政治の方面のディープなお話、そして昨年『川合小梅の作品と画業』をプロデュースされた原洋子さんからは、小梅の芸術方面でのお話が聴けるものと思われます。私も楽しみです。どうぞふるってご参加ください。

 今年初の『小梅日記』勉強会は、「贈り物のやりとり」がテーマとなりました。

 パートナーさんが作ってくださった文久4年(1864)の日記からの資料を元に、活発な意見交換を楽しみました。

 

 保存の術が現代とはずいぶん違う小梅さんの生きた時代、たとえばお魚をたくさんもらったら、もちろんご近所や親類縁者にお裾分け。人間関係がより密で、冠婚葬祭に中元歳暮、頼み事の際の贈り物などの、今とは少し違う様子が浮かび上がります。

 

 次の例会時にも、こうしてテーマを決めた討論をしよう、ということになりました。

飛び入り参加も歓迎です。どうぞお立ち寄りください。

 

☆小梅の出前講座、2月と3月にお呼びいただいています。ありがとうございます♪

 引き続き、リクエストをお待ちいたしております。

            ***   ***   ***

 

●大切なお仲間であった御所伸之さんが、昨年12月5日にお亡くなりになりました。ほんとうにたくさんの事を教えていただきました。寂しくなりました。。

 

            ***   ***   ***

旅する芝田浩子さん、今回のお写真は昨年土佐清水市を訪れた時のスナップです。ジョン万次郎資料館の中のカフェ「海風食堂」さんにて、ママさんと。こちらのお店に絵本『小梅さんの日記』を置いてくださっていますので、お近くの方は是非ご覧くださいね。

   ***   ***   ***

 

☆2月例会は2月26日(水) 13:30から☆

   フォルテワジマ6階 「和歌山市地域フロンティアセンター」にて 

また、3月25日(水)は例会+総会となります。

 

そして4月26日(日)は通常の例会予定を繰り上げ、4月例会と

パートナー氏による「川合小梅」研究発表を予定しています。

雛祭りとあわせて、みなさまのご参加を心待ちにしております。

2019年

11月

28日

11月例会と忘年会の報告です。

  曇天ながら降雨には至らず、今年最後の集まりを持ちました。本日の報告をいたします。

 新しいメンバーがおふたり、そしてお客さまとして、和歌山県立文書館で「小梅日記」をはじめ、多くの古文書研究に携わってこられた須山高明先生もご参加くださり、にぎやかな例会・忘年会となりました。

 先月からの活動報告の後、今回もパートナーさんからのご質問を皆で検討する勉強会を致しました。

 少しだけ公開しますと

・幼い小梅の息子の「脇差」紛失事件について

・小梅のいた時代の和歌山に、武士は一体どこにどれだけ住んでいたのか、また明治になって人口が激減しているのはなぜか。

・小梅の夫の勤務実態はどうだったか、などです。

 もちろん入念に調べられた上でのご質問で、すぐに答えの出るようなものではありませんし、出た答えが正解だと断言できるものでもありません。けれど、意見を出し合うことはとても楽しいし、勉強になります。

 また、2021年3月13日に和歌山市民会館を会場に、小梅を主人公にしたオペラを精力的に準備中の杉山みかんさんからも、「小梅夫妻はお互いにどのように呼び合っていたのか?」との脚本上のアドバイスを求める問いかけもあり、こちらも楽しい議論となりました。

 HPをご覧くださっているみなさまも、遊びにいらっしゃいませんか?

 

 場所を変えて行われた忘年会。今年は例会出席者全員がそのまま移動です。いつもと同じく、なんとなく呑兵衛組と下戸組が分かれる中、お客様参加のS先生の酒豪ぶりにびっくり!  

次々と出てくるお料理と、にぎやかなお喋りで楽しい時はあっという間です。

 残念ながら本日欠席となった会計・温さんの作ってくださった忘年会くじ、当たりを引いたのは辻副会長でした。今年叙勲を受けられたこともあって、文句なしの大当たり!! 渡辺さんからパートナーさんへのサプライズプレゼントもあり、また志賀旬子さんの鍋奉行ぶりに驚きつつ、志賀さん、尾崎さんのお祖父さま、志賀裕春さんご夫妻の秘蔵写真も拝見して、みんな笑顔で本年の活動を終えました。

  ***   ***   ***

 当会に多くの刺激を与えてくださり、また2009年と2013年の小梅忌で二度にわたりご講演くださった故・阿部健さん。阿部さんにご縁のあった多くの方々が集う追想の会が、11月24日大阪市中央公会堂で行われ、当会からも5名が参加させていただきました。追想文集には、小梅忌でお配りしましたブックレットの編集者である原洋子さんがまたもや尽力されています。その名も「阿部健のワンダフルワールド」。阿部さんの歩んでこられた人生を、多彩なご活躍を新たに知るとともに、どの分野にも深く手抜きなく、足を使って取り組んでこられたことがよくわかります。もっともっとお話ししたかったなあ

   ***   ***   ***

☆1月例会は1月29日(水) 13:30から☆

   フォルテワジマ6階 「和歌山市地域フロンティアセンター」にて

 

また4月26日(日)午後

パートナー氏による「川合小梅」研究発表を予定しています。

少し先ですが、ぜひご参加ください。

 

先月に続いてのお願いになります。

10月中旬に中村会長のお宅まで、当会の出版物についてお問い合わせくださいました、S県のK様、恐れ入りますが

 073-452-3399(中村)まで再度ご連絡いただけないでしょうか?

2019年

11月

03日

小梅忌

 

 昨日11月2日、文句なしの晴天のもと、小梅さんの130回目の祥月命日に多くの方が集い法要を執り行いました。 

 本年ご住職さまに教えて頂きましたのは、「七佛通戒偈(しちぶつつうかいのげ)」という偈です。画像でみていただけます四句の偈、その意は「悪いことをせず、善いことをし続けなさい。そうすることにより自らの心が浄くなる、それが諸仏の教え」だそうです。 自分も周りも幸せにする行いと祈りは日本古来の神道にも通じるとお話しくださいました。 

         ***   ***   ***

 続いて辻副会長と中村会長より、本日の講師・小山譽城先生についてのご紹介をさせて頂きました。

 第一回の小梅忌を当会で行うようになったのは、小梅日記を楽しむ会発足の翌年の2008年。この年、和歌山城の天守閣で「川合小梅展」を開催し、関連イベントとして講演会を開きました。その折に故・安藤精一和歌山大学名誉教授とともに登壇していただいたのが小山先生でした。中村会長の同窓でもあられ、本日は多くの同窓生の方々も遠路ご参加くださいました。

 先生のご講演の冒頭、『小梅日記』がいかにすごい日記であるか、また川合小梅がいかに日常生活以外にも知的好奇心と鋭い観察眼を備えた、精神的に自立した女性であるかを話されました。 

 その川合小梅が生きた時代は、個性的な紀州藩第十代藩主の徳川治宝の時代。そこに至るまでの紀州藩成立時からのことを、先月のTV和歌山特別番組「南海の鎮」収録時のマル秘情報なども織り交ぜながら、ユーモラスに、またディープに、我々を楽しませてくださいました。 

 紀伊の徳川家は、江戸将軍家の存続のために、頼方(八代将軍・吉宗)、慶福(第十四代将軍・家茂)が紀州を出て行きます。その際、紀伊徳川家のために支藩であった伊予・西条の松平家から後継を連れてきます。治宝もそうした西条にルーツを持つ殿様で、それが後々の政変の遠因になっている、とのお話しを興味深く聴きました。付家老という特殊な存在の働きも、改めて面白く教えていただきました。

 余談ですが、数年前に道後温泉を旅した折、帰りの松山空港で愛媛県各地の物産展をしていました。西条市のブースで「和歌山から来ました。紀州藩の支藩でご縁がありますよね♪」と言ったら、大歓迎されてちょっとサービスしてもらったことを思い出しました。先生のお話しにあった景色を見に、西条市をぜひ訪れてみたいです。

 最後には「小梅日記」天保八年十一月二十六日の、治宝が従一位に叙せられたときの詳しい記述を紹介されました。この天保八年の日記は平凡社『小梅日記』には収録されておらず、『和歌山県史』の近世史料二 をご覧いただかなくてはなりません。ご興味のある方は、図書館でぜひご覧下さい。

 紀州の徳川家康の十男である徳川頼宣入国400年の今年、こうして治宝につながる紀州の歴史を楽しく教えていただき、一同大満足のご講演でした。

    ***   ***   ***

 ただ今、和歌山市立博物館、和歌山県立博物館の共催で、特別展および関連講演会やイベントが順次開催中です。

気候もよいころですので、市内・県内はもちろん、遠方の方も、秋の紀州へお出かけ下さい。

2019年

10月

30日

10月例会の報告です。

 一昔前には考えられなかったような災害が頻発し、報道に絶句するばかりです。

いつ何が起こるか分からない事を忘れず、日々を大切に過ごしたいものです。 

本日の例会報告をいたします。

          ***   ***   ***

 第12回「小梅忌」が目前になりました。講師の小山譽城先生が登場されたテレビ和歌山「南海の鎮」、ご覧になりましたでしょうか? 今回の小梅忌では、徳川頼宣が開いた紀伊徳川家の第十代藩主 治宝にスポットを当ててお話しいただきます。

 

  また昨年の小梅忌における近藤壮先生のご講演「川合小梅の作品と画業」と、当会会員の原洋子さんが長年調査してきた「川合小梅作品目録」が収録されたブックレットが出来上がりました。 

 画家・川合小梅を再認識していただける、素晴らしい内容となっています。『小梅日記』の作者だけではない小梅のもうひとつの顔を、ぜひご体験ください。 また「家になにか古い絵や文書があるが、どうしよう」と悩んでおられる方にも、ご一読いただきたいです。 あわせて作品目録内で所在不明となっている作品についての情報も、お待ちしております。

 このブックレットを本年11/2の小梅忌参加者に差し上げます。10/30現在、まだ少しお席に余裕がありますので、どうぞお申し込みください。 ブックレット購入を希望される方は、「メッセージ・各種申し込み」から、または koumesandiary@gmail.com までご連絡ください。

 

☆10月中旬に『小梅さんの日記』『幕末紀州 川合小梅のワンダフルワールド』ご購入について、お電話をくださったS県のK様、恐れ入りますが再度ご連絡を頂けますよう、お願い申し上げます。

 

 会員の志賀旬子さんが、志賀家に伝わる書画などをいくつかお持ち下さいました。平凡社の『小梅日記』を出された志賀裕春さんのお孫さんです。小梅の落款のあるお作もあり「これは『小梅日記』の口絵に使われていたものでは!」、と一同興奮して拝見しました。 

          ***   ***   ***

 今月もパートナーさんからのご質問を解決すべく、皆でワイワイ議論をしました。読み飛ばしていたところや、思ってもみなかった箇所を指摘されて、一同小梅の世界に引き込まれます。やっぱりこの日記は一筋縄ではいかないし、何度見ても新しいお宝が隠れていますよ。 

 

 小梅の出前講座、10月は4つの場所に伺いました。小梅さんのこと、その時代の生活などについて、熱心にお聴きいただきました。「みんなで知ろう 小梅さん!」引き続きお申し込み、お問い合わせをお待ちしています。

         ***   ***   ***

          ☆11月例会および忘年会☆

 11月27日(水) 13:30~ 本年最後の例会 

   フォルテワジマ6階 「和歌山市地域フロンティアセンター」にて

    同日 16:00~ 忘年会 ロイネットホテル 坐・和民 (会費4000円)

                             もちろん新入会の方も大歓迎です♡

 ただし忘年会は人数の把握が必要ですので、この機に入会しよう !という方は、お申し込みください。会長中村(073-452-3399)か 上記メールで受け付けます。皆様にお目にかかりますのを楽しみにしております。

2019年

9月

25日

9月例会の報告です。

 ようやく秋らしい空に変わってきました。気持ちのよい季節の到来ですね。

 本日の例会の報告をいたします。

 

 下記案内の通り、11月2日(土) 13時より「小梅忌」を行います。

 『小梅日記』には日々の生活や家族のことなど、いわゆる女性らしい視点からの記述に加えて、夫の豹蔵さんとの会話や、その職場からの通達などから得た情報も多く書き残されています。

 長らく藩政に影響を保持し、また文化・芸術面での貢献が大きかったとされる第十代紀州藩主の徳川治宝について、小梅さんはどのように記しているのでしょうか。小山譽城先生のお話しを、みなさま一緒に伺いませんか。

           お申し込みをお待ちしています。

 ☆10月20日(日)20:00~テレビ和歌山「南海の鎮~紀州藩初代藩主 徳川頼宣~」に、小山譽城先生がご出演。松平健さんと対談されるそうです♪

          ***   ***   ***

 今月もパートナーさんから寄せられた疑問点を、皆で検討しました。

話題になったものを一部紹介しますと、

・お出かけする先の「和歌」とは?「和歌御宮」とは?

・「乳母」って母親以外で実際にお乳をあげる人?それとも子守さん? 

・小梅さんがよく描く「おふく」とは? という具合です。

 

 ちなみにWeb担当の私が本日一番ウケたのは、「七つり」。なんの事だと思われますか? 謎解きに挑戦してみたい方は、平凡社東洋文庫『小梅日記』第三巻 明治15年4月21日の記事を読んでみて下さい。私は…大ハズレの爆笑ものでした。 

<大ヒント>

有吉佐和子『紀ノ川』の記述を覚えていた中村会長からの有力な情報により、嫁入り道具関連の用語と思われる「七つり」とは何か、に井上会員が立ち上がって図入りで説明。

     (写真提供:渡辺会員)

 

 パートナーさんのおかげで、さらさらと読み飛ばす、あるいは、ん?と気になりつつ流してしまったところに改めて注目し、理解が深まります。会員にはそれぞれ得意分野を持つ、歴史好きが揃っておりますよ。また来月がたのしみ♪

 

   ***   ***   ***

阿部 健さん著『幕末紀州 川合小梅のワンダフルワールド』

ご希望の方は当会で扱いますので、お問い合わせ下さい。

 

   また出前講座「みんなで知ろう 小梅さん!」

      おかげさまで10月は3つの場所で開催させていただきます。 

          引き続きご依頼 お待ちしております。 

詳細は7月ブログをご覧下さい。

   ***   ***   ***

 締めくくりは夜の和歌山城。しばらくはこの夜景を見ながらの和歌山城内・夜散歩も楽しいですね。

 10月例会は10月30日(水) 13:30~  フォルテワジマ6階 「和歌山市地域フロンティアセンター」にて。 

 どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

 

2019年

8月

28日

8月例会の報告をいたします。

 一年間の日本でのご研究が始まり、川合小梅をテーマに本をお書きになる予定のデューク大学パートナー教授が、例会に顔を出して下さいました。教授歓迎の集いに、久しぶりに多くの会員が集うことができました。

 予め寄せていただいた『小梅日記』に関する疑問点を、詳しい方を中心に皆で賑やかに検討。私などは、「またちゃんと読み直さなきゃな」と強く反省させられています。

 ページを開く度に新しい驚きがある『小梅日記』。日本ご滞在中は会員になってくださった教授。これからはパートナーさんと呼ばせていただき、嬉しいお仲間誕生です。 みなさんもこの機会に、一緒に小梅さんの世界を楽しみませんか?

 

 

 前回お知らせしました小梅の出前講座「みんなで知ろう 小梅さん!」。

 

お問い合わせをいただきまして、秋には始動となりました。どんなものかしら?とご興味が沸きましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

        ***   ***   ***

 11月の小梅忌についてまもなくチラシを公開できる予定です。

 今年も多くの方にお聞きいただきたい、自信の内容ですので、

 どうぞご期待下さい。

 

 次回の「小梅日記」勉強会は、絵本の「正住寺」を予定しています。

またパートナーさんから新たな疑問点の提示があれば、本日のような勉強会にいたします。どちらもとても楽しみです。 

 

 旅する芝田浩子さん、長野県各地で『小梅さんの日記』のご縁を拡げてくださっています。長野県伊那市駅前の「コーヒーとサンドイッチおかもと」さん、長野県飯島町の歴史民俗資料館「飯島陣屋」のKさんと、海野宿歴史資料館のお姉さん、歴史資料館のお隣、海野宿観光休憩・物産処「せせらぎ」さんのお姉さん、中山道の「木祖村郷土館」のお姉さん、手にとって下さってありがとうございます♪

   ***   ***   ***

 

9月例会は 9月25日(水) 13:30~  フォルテワジマ6階 

「和歌山市地域フロンティアセンター」にて行います。 

皆様にお目にかかりますことを楽しみにしております

2019年

8月

05日

7月例会の報告です

 遅い梅雨入り後の遅い梅雨明けから、酷暑が続いております。

塩分・水分チャージで、頑張りましょう。

遅ればせながら、7月31の例会報告をいたします。

 既に一部新聞やフリーペーパー等でご覧くださった方もおられるかもしれませんが、上記のように出前講座をいたします。 「こんな集まりにも来てくれるかしら?」と思われましたら、どうぞお問い合わせ下さい。お待ちいたしております。

   ***   ***   ***

  今月の「小梅日記」勉強会は、絵本の「ひなまつり」を題材に平松さんが「空模様は心もよう」と題して話されました。

 川合小梅が日記に独自のお天気記号を記していることはよく知られていますが、初孫娘の初節句前後の二十日間の日記から、天気の記号と記載を抽出して、その心模様を読み解く試みです。(残念ながらWeb担当が例会を欠席したために、送られてきた資料を元に推測して書いています。)

 

  次回の「小梅日記」勉強会は、お休みです。 その次をお楽しみに。

 

   ***   ***   ***

 次回8月例会は、8月28日(水) 13:30~

和歌山市地域フロンティアセンター(フォルテワジマ6F)にて

 どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

2019年

6月

26日

6月例会の報告です。

 梅雨入りから取り残されていた和歌山ですが、今日は午後から雨になりました。いよいよでしょうか。 

本日の例会の報告をいたします。

 

 多くのみなさまに川合小梅さんを知って頂くための取り組み、いわば「小梅の出前講座」の募集内容が確定しましたので、来月のHP更新時にはチラシ画像を掲載いたします。 

ご期待下さい。

 

 『小梅日記』勉強会、本日は御所さんによる「坂本龍馬と『いろは丸』事件」のお話しでした。鞆の浦歴史民俗資料館で得られた史料などをもとに、この事件の顛末、後ろにほの見える事象から龍馬の暗殺まで、詳しく解説していただきました。同じくこの事件(海洋事故)のことを研究しておられる井上泰夫さんも本日は出席されており、濃い議論が繰り広げられました。

 次回は絵本の「ひなまつり」の項で、平松正義さんが担当されます。

          ***   ***   ***

  

 私達の大切な仲間が相次いでご逝去されました。

 会長・前会長によるお二人への追悼の言葉を掲載いたします。

 

「阿部健さんを偲んで」

 

 去る5月31日、阿部 健さんが、87歳でお亡くなりになりました。その半年前の11月17日に、阿部さんのご本『中天の半月』の出版記念パーティーでお会いしたのが最後となってしまいました。

 パーティーでは、車椅子でしたがお元気で、こんなに早く逝ってしまわれるとは信じられませんでした。

 私と阿部さんとの出会いは、10年前に溯ります。 

 私達「小梅日記を楽しむ会」の活動が、日本経済新聞の夕刊に紹介されたのを阿部さんがご覧になり、電話を頂いた時からです。

 阿部さんは、私達が川合小梅や小梅日記に取り組むずっと以前から研究をなさっておられ、私達の知らない様々なことを教えて頂きました。

 阿部さんの小梅研究の集大成である『川合小梅のワンダフルワールド』は、私達・会員のバイブルとして活用させて頂いております。

 阿部さんとの想い出は、忘れることなくいつまでも私達の心に残ることでしょう。           

               小梅日記を楽しむ会 前会長  辻 健

 

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「大橋和歌子さん、ありがとう!」

 

 2019年6月2日、大橋和歌子さんがご逝去されました。

 和歌子さんは母校の東京女子大学の大先輩です。同窓会の和歌山支部の総会で初めてお顔を拝見したのは私がまだ20代の頃でした。前知事夫人としてキラキラ輝いておられ、笑顔の素敵な方でした。

 今から20年ほど前、同窓会で『小梅日記』を読むグループができ、その集まりで毎月顔を合わせるようになりました。悪戦苦闘しながら4年ほどかけて一通り読み終えたとき、支部だよりに「『小梅日記』雑感」という文を寄せられました。その中で小梅さんのことを「すごい記録魔である事は確かだが、その記録の中に日常の雑事を越え事件や世相に向ける一種の観察眼がある。ユーモアのセンスもあり、物事の中に感情的に没入しない客観性が或る意味では物足りなささえ感じさせる。斗酒なお辞せずというと豪傑のようだが、酔っぱらって梅所先生に看病させたりしてもどことなく可憐な所もある。」と評しておられます。和歌子さんご自身好奇心旺盛でユーモアや可憐さもそなえておられ、どことなく小梅さんを想像させる紀州の女性でした。

 それからしばらくして、和歌子さんとのご縁から「小梅日記を楽しむ会」にご一緒させてもらうようになりました。2008年秋の城フェスタの時、会でそろえたピンクのTシャツを若々しく着こなして、天守閣で川合小梅展を案内してらっしゃった元気なお姿を今でもはっきりと覚えています。

 私の憧れの人・和歌子さん、これまでありがとうございました。

 ご冥福をお祈りいたします。

               小梅日記を楽しむ会 会長  中村純子

 

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北海道での旅を続ける芝田浩子さん。こちらは朱鞠内湖畔近くのペンション「そばの花」さんにてご友人と再会されたときのもの。 この宿には有名な絵本作家さんも来られるとかで、『小梅さんの日記』を置いていただいたそうです♪ 

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7月例会は 7月31日(水) 13:30~いつものフォルテワジマ6階

「和歌山市地域フロンティアセンター」にて行います。

見学歓迎。皆様にお目にかかりますことを楽しみにしております♪

2019年

5月

29日

令和元年 5月の例会報告です。

 昨日降った雨も今日はすっきりとした空気に変わり、梅雨直前ではありますが、束の間の爽やかさに恵まれました。本日の例会の報告をいたします。

 

 川合小梅さんの事をもっとみなさんに知っていただくために、会員がご要望に応じて出張し、お話しさせてもらう取り組みについて、皆で話し合いました。詳細は来月以降となりますが、みなさまに活用していただけましたら嬉しいです。

 

 11月2日の小梅忌、今年もビッグな先生に来ていただけそうです。夏以降にお知らせ致しますので、どうぞご期待ください♪

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 右は新元号・令和を記念して和歌山市立博物館で行われた菓子作りの型抜き体験でいただいた記念品です。二名で参加したので、紅白揃いました♪

 中村会長によると、現在残っている『小梅日記』には三度、改元があるのだが、日記で改元に言及するのは数日からひと月先で、通達があった等、あっさりと書かれているそうです。

 

 本日の『小梅日記』勉強会はちょうど改元のあった嘉永七年=安政元年の「大地震」の項です。原本読み下し文と絵本の該当箇所を読み進めながら、現実の防災についても語り合いました。

 といってもこの小梅さんの大地震の記事は、平凡社東洋文庫版『小梅日記』が刊行された後に発見されたもので、その三巻では読むことができません。原本は「志賀裕春氏旧蔵史料」として和歌山県立文書館に寄託されています。内容にご興味のある方は、和歌山県立文書館HPの「ケース展示」の項から平成二十一年までさかのぼって探してみて下さい。「小梅は嘉永七年の東南海地震を記録していた」として原本の写真、須山高明先生による読み下し文、そして解説も見ることができます。

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 旅する芝田浩子さん、ただ今北海道を訪れてます。写真は十勝の鹿追の道の駅にて、観光案内所でスタッフの方と。 話題は坂本龍馬から、坂本直行さん(龍馬の甥の子孫で六花亭の包装紙をデザインした方)へと繋がり、浩子さんが描いてくれた凜々しい龍馬が登場することもあって、絵本贈呈となったそうです。

 ほかにも二風谷では、アイヌ伝統工芸アットウシ製作されている藤谷るみ子さん、アポイ岳ビジターセンターのスタッフの方にもプレゼント。浩子さんのおかげで全国に拡がる絵本『小梅さんの日記』です♪ 

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6月例会は 6月26日(水) 13:30~いつものフォルテワジマ6階

「和歌山市地域フロンティアセンター」にて行います。

お気軽に遊びにいらしてください♪

2019年

4月

24日

4月例会の報告です。

  和歌山市の花であるツツジが楽しめる季節となりました。本日の例会の報告をいたします。

 3月例会がお休みでしたので、久しぶりの会員集合。まずは雛祭りの報告と反省を行いました。続いて、今年度の活動について話し合いました。年に2回の恒例行事の他に、どういう活動ができるか、来月までの宿題も含めて積極的に意見交換しました。

 

 3月5日の地域の新聞に「川合小梅杯」と冠した剣道の大会があるとの記事が出て、一同大喜びしました。全国でも有名な強豪チームの砂山少年剣友会45周年の記念大会で、中学生女子団体への杯として贈られたそうです。ちなみに男子団体には吉宗杯。このような名誉な形で取り上げていただいて、小梅さんもきっと喜んでおられることでしょう♪ 

 『小梅日記』の勉強会、本日は諸事情でできませんでした。予定していた絵本の嘉永七年「大地震」は、先月も書きましたが平凡社『小梅日記』には収録されていない貴重な記録です。見学の方も大歓迎ですので、どうぞお出かけ下さい。

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 和歌山市立博物館で学芸員さんがおひとり1テーマでお話し下さる「歴史の玉手箱」という講座がはじまりました。次回は5月18日(土) 14:00~「徳川頼宣の関連資料について」です。

 家康の十男で八代将軍吉宗のお祖父さんにあたる頼宣が紀州にやってきたのが元和五年(1619年)。その入国400年記念の今年、市博・県博ともに秋の特別展が企画されています。そちらも楽しみですが、一足先に最新の研究成果を聴いてみませんか?

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 上の画像は今月初め、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館で撮影したものです。

昨秋の市立博物館の展で、こちらに徳川治宝が集めた夥しい数の古楽器のコレクションがある、と知り、一度訪れたいと思っていました。閉館の時間には間に合わなかったのですが、見事な夜桜のライトアップを楽しんできました。

 小梅の祖父・川合春川は、もともと紀州に住んでいた人ではなく、生まれ育った美濃から彦根や京都に出て学問に磨きをかけ、そして仕官の道を求めて紀州にやってきたとされます。頼宣が紀州藩を立て、文化面に力をいれる十代藩主の治宝が

学習館を設立してくれたからこそ、小梅さんが紀州の人になったのですね。

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 5月例会は 5月29日(水) 13:30~いつものフォルテワジマ6階で行います。

 旧NPO・ボランティアサロンは名称が

「和歌山市地域フロンティアセンター」と変わりました。 

どうぞ遊びにいらしてください♪

 

2019年

3月

04日

2019雛祭りと例会の報告です。

 百五十年以上も前に、川合小梅さん一家が親しく交流していた日導上人ゆかりの正住寺さまに今年もご協力いただき、第十回の雛祭りの集いを開くことができました。

 小梅さんの描いた「立雛図」には桃の花が遇われ、あいにくの曇天でしたがそこだけ暖かな春の光に包まれているようです。

 いつものように川合梅所・小梅夫妻のご供養、および当会やご参加の皆様の安寧・活躍を祈って下さる中井ご住職による法要の後、「観音さま」についてのお話しを伺いました。 我々自身が持つ様々な悩みをお救いくださるために、観音さまのお姿にはバリエーションがあること、そして「三十三」という数が色々なところでキーワードになっていること教えて頂きました。変化したお姿の観音さまの前に立ったときは今日のことを思い出して「ああ、この観音さまは私をすくい上げようとしてくださっている」「心やすらぐよう導いてくださっている」などと感じながら、ちゃんとお姿を拝見したいと思います。

 続いて永廣禎夫先生にご登壇いただき、今年は『小梅日記』に登場する和歌のうち、明治期のものについてご講演いただきました。残っている日記の明治といいますと明治九年。小梅さんは既に七十歳台になっています。時局を詠むことから、だんだんと家族や近しい人のことが多くなっていると分析されました。また日記では感情などをほとんど綴らず淡々と日々を記録しているのに比して、短歌からは小梅さんの心が読み取れると教えて頂きました。 

 分類された歌を昨年と同じように皆で詠じながら、楽しませていただきました。題が与えられて詠む歌、「折句」という人の名などを五七五七七の頭にもってくるパズルのような歌、一つの言葉に二つ以上の意味を掛けて、詠む歌など、昨年も感じたことですが、たいへん知的な遊びといえましょう。先生にご指摘いただいて、初めて気づく裏の意味! とても楽しく拝聴しました。

 最後に小梅さんの夫である梅所の追善会についての記事が『小梅日記』第三巻に付録として収録されていますが、その中の和歌三首を挙げられ、いい歌だと紹介してくださいました。その記事(もとは新聞記事)に書かれている小梅の様子や小梅の言葉も素晴らしいので、是非お手元に『小梅日記』をお持ちの方はご一読ください。

 初めてこのブログをご覧になって小梅さんの和歌についてご興味持たれた方は、昨年の雛祭りのブログもどうぞごらんくださいね。正住寺さんや先生のお話しから小梅のお母さんについて少し書いております。

           

 本堂裏手の墓所に植えられている、塩竃桜、まだまだつぼみは固そうですが、今年も一段と大きくなったところを拝見できました。

 降雨が懸念された中、なんとか空の機嫌を損ねず散会でき、運営側一同、ほっとしております。またの機会に皆様とご一緒できますことを、楽しみにしております。

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 さかのぼって2月27日(水)、2月例会と総会を行いました。

主な議題は昨日の雛祭りのことで、勉強会はお休みでした。

総会では、役員の改選が決議され、新しい年度の取り組みについて、皆で話し合いました。イベントの詳細が決まりましたら、随時こちらでご紹介しますので、ご参加よろしくおねがいいたします。また昨夏、小学生の方を対象に開きました川合小梅や「小梅日記」についてのお話し会、ご要望がありましたら当会から出前教室をさせていただきます。地域の敬老会や子供会などの企画にいかがでしょうか? 

 

 3月最終週は改装のため例会会場が使えません。3月例会は休み、次回は4月に例会を行います。勉強会では絵本の嘉永七年「大地震」のところを取り上げます。平凡社 東洋文庫『小梅日記』には収録されていないところですので、絵本『小梅さんの日記』に加えて『小梅日記』をもっと知りたいな、という方にオススメの内容です。入会はもちろん、見学のかたも大歓迎ですので、どうぞご参加下さい。 

      4月24日(水)  13:30~

      NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)にて

 

 だんだんと気温が上がってきました。晴れた日は嬉しいですが、アレルギーをお持ちの方には黄信号の季節ですね。みなさまどうぞ用心の上、お元気でお過ごし下さい。

 

2019年

1月

30日

2019年、活動のスタートです。

 新しい年もはやくもひと月が終わろうとしています。寒い毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?

 本日の例会の報告をいたします。

 

 今年も下記の通り「雛祭り」を行います。

 ご講演の後は別室での茶話会をせず、ご本堂で講師先生を囲んで和やかに過ごせたら、と思っております。 今回会費は無料です。 資料やお席の準備がございますので、ご希望の方のご連絡をお待ちしております。

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『小梅日記』勉強会は絵本『小梅さんの日記』7つめの場面「父母の絵」を温さんが担当してお話しくださいました。昨秋の小梅忌で、和歌山市立博物館の近藤先生が取り上げて下さった絵のことですので、興味深く聴きました。あわせて肖像の起源や日本における肖像画の歴史などについて掘り下げたお話しをされ、とても勉強になりました。 

 次回は4月の例会時に絵本の「大地震」のところを取り上げます。この嘉永七年(安政元年)の「大地震」の日記は、東洋文庫『小梅日記』には収録されていないところです。

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 和歌山県立博物館では、企画展「徳川治宝が生きた時代」が開催中。県立図書館蔵の『小梅日記』が一点展示されています。開かれているページは、嘉永六年の紀州の政変のあたりです。

 現在の迎賓館、東宮御所あたりは旧紀州徳川家江戸中屋敷でありましたが、その関連展示を見ながら、昨秋の特別展で展示され、先日テレビ番組でも紹介された、和歌山市立博物館所蔵の「赤坂御庭図画帖」についても思い出していました。

 また治宝の五女・豊姫様がお持ちだったという優美な「羽子板」など館蔵の貴重な展示物はもちろん、紀州東照宮から二点の県指定文化財、個人蔵の紀州の支藩・西条藩の船行列の図二点や、渋川景佑の名のみえる「分野星図」など楽しく拝見しました。

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 そろそろ年度末が近づきます。いつもの例会会場が改装工事に入るため、3月最終週の利用ができないことがわかりました。そこで次回、2月27日(水)に2月例会およびひと月前倒しで総会を行うこととし、3月例会はお休みします。見学などお考えの方は、どうぞお気を付け下さい。

 

       2月例会+総会  2月27日(水)  13:30~

      NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)にて

 

      皆様にお目にかかりますことを、楽しみにしております。 

  寒さに負けず、インフルエンザを蹴散らして、お元気でお過ごし下さい。

 

 

2018年

12月

12日

本年最後の例会と忘年会

 本年最後の例会は、忘年会主体のイレギュラーな開催となりました。短い時間を使って「小梅忌」の反省会と、諸々の報告会のあと、来年最初のイベント「雛祭り」について、話し合いました。 開催は2019年3月3日(日)午後です。来年1月の例会後には、こちらに詳細を掲載することができると思います。話者は昨年に続いて永廣禎夫先生にお願いしております。テーマは小梅の和歌について、明治期の日記からお話し頂く予定です。ご期待下さい。

 忘年会は例会と同じビル内のイタリアンで。飲む人飲まぬ人入り乱

れて、次から次へと出てくるお皿を平らげました。 さあまた来年頑張るぞ♪ 

 

 溯って11月17日、『川合小梅のワンダフルワールド』の著者・阿部健さんの新著『中天の半月』出版記念パーティーがあり、会員有志がお祝いに馳せ参じました。徹底的に調べて書上げるパワーは、小梅の時と同じかそれ以上か。阿部さんのお人柄を慕う多くの方が参加する、歌あり、踊りありの賑やかな集まりでした♪(阿部健さんは中央のノッポさんです。)

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次回例会は、2019年1月30日(水)13:30から、

NPO・ボランティアサロン6Fにて開催します。

見学もいつものとおり大歓迎ですので、お気軽にどうぞ。

 

次回例会での『小梅日記』勉強会は、絵本『小梅さんの日記』の中から

「父母の絵」の箇所を取り上げます。

小梅さんと縁の深い、和歌山市永穂の旧家が登場します。

 

いよいよこの年も残り少なくなってまいりました。

ご覧下さっている皆様も、会員のみんなも、どうぞよいお年をお迎え下さい。

2018年

11月

04日

第十一回小梅忌

 和歌山城天守閣再建60周年の今年、和歌山市内では様々な記念行事が行われてきました。思えば50周年時には、私達「小梅日記を楽しむ会」は天守閣で「川合小梅展」を開催させていただきました。あれから10年、川合小梅の魅力はより多くの方に知っていただけるようになったでしょうか。

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 11月2日、第十一回 小梅忌を行いました。今回は百三十回忌にあたり、和歌山市立博物館の近藤壮館長をお迎えし、記念の行事として多くの方にご参集いただきました。 

 まずは妙宣寺ご住職によって法要が執り行われました。小梅さんから数えて六代目のご子孫の方にもお越しいただき、一同小梅さんのことを胸にお焼香させていただきました。

 ご法話では、天災の多かった今年を振り返りつつ「三災四劫」の言葉を教えて頂きました。そして、自らの中の「仏」を自覚しつつ、人と人が敬いあうことを忘れず過ごそう、とお話しくださいました。

 

 休憩のあと、いよいよ近藤先生の登場です。

まずは小梅さんの肩書きを確認。『小梅日記』が平凡社の東洋文庫として世に出る1975年以前は、どういう認識をされていただろう、という検証です。戦前出版の事典には「画家」として掲載されており、江戸時代の紀州の画家およそ二三百名のうち数名という女性の画家のひとりであったと指摘されました。すごいぞ、小梅さん♪

 市立博物館が所蔵している小梅の大作の一つ「観梅円窓美人図」は、近藤先生が平成20年に発見して市のために入手されたもの。そのモチーフについて詳しく解説していただきました。中国の逸話に登場するこの美女は、お酒を嗜み、どうやら正体はの精。小梅さんにぴったりです。使われた印「羅浮洞仙」は、そのお話のタイトルに「洞」という字を入れることで、「私は小さい洞に住む者ですが、、」とちょっとだけ遠慮したらしい。たしか正住寺の「立雛図」にもこの印がありました。小梅さんが自分の名にある「」に愛着を持っていたことが分かりますね。

 続いて、『小梅さんの日記』から小梅さんの絵が登場する場面を検証してくださいました。取り上げて下さったのは「父母の絵」「ふすま絵」です。画のみではなく賛という画面の中に記す文章まで相談を受けていたり、八十歳近くにもなって、依頼者の屋敷に泊まりがけで多くの作品を描くなど、やはりプロの画家の名にふさわしい活躍がみとめられるとのことです。もうひとつ「荒浜へ」では、先輩女性画家・阪上素玉とのエピソードが興味深い、とお話しくださいました。素玉さんがの絵が得意、と聞くとますます、、ね。

 最後に、博物館の先生はこういう具合にお仕事をなさるんだ、という貴重な秘密のお話しをご披露くださいました。一同にとって素晴らしい喜びとなったその驚きのエピソードは、小梅忌限りの「ここだけの話し」。近い将来、公になりますことを大いに期待しています♪♪ 

 ご参加下さった大勢の皆様、我々の活動に身に余るお言葉をくださいました、ご子孫の尾崎さま、そしてもちろん近藤壮先生、有難うございました。

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 次の例会は本年最後、12月11日(火) 16:30~ 

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)です。

『小梅日記』勉強会は絵本の「父母の絵」

いつもの”月末水曜日”とは違っていますので、お気を付け下さい。

 

そのあと、忘年会を17:30~場所を移して行います。

忘年会参加ご希望の方は、中村会長までお申し込み下さい。(飛び入り歓迎です)

 

年賀状も発売開始となり、そろそろ気忙しくなってまいりました。

どうぞ皆様お元気でお過ごし下さい。 

 

2018年

9月

26日

9月例会と第十一回小梅忌のお知らせです。

 ひと雨ごとに1℃気温が下がると言われるそうですが、なるほど朝夕ずいぶん涼しくなってきました。 本日の例会の報告をいたします。

 

 上記の通り「小梅忌」の参加者を募ります! 長期間にわたり日記を綴り続けた女性、お酒の大好きな女性、時代の大転換期にも、日常生活の中に楽しみを忘れず軽やかに生きた女性、と「川合小梅」と聞いて思いつくことはいくつもありますが、小梅さんは実は優れた画家でもありました。

 和歌山市立博物館の 近藤 壮館長に、そのあたりを詳しく教えていただきます。

 

このHPのメッセージ・各種申し込みからもご参加申し受けます。

お誘い合わせの上、どうぞお越し下さい。

 

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『小梅日記』の勉強会、今回は、絵本で「物売り」「鉄砲に名付け」と題した箇所を、平凡社東洋文庫版を使って読みました。嘉永六年三月十八日と七月三日のところです。どちらも短い日記ですが、その内容に加え、地名、人物名などに一同、盛り上がりました。 次回は嘉永六年の「江戸幕府の混乱」です。

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 絵本『小梅さんの日記』で、最終ページにと選んだのは、小梅が明治十六年二月八日に、最後の藩主だった徳川茂承が中心となって作った徳義社から長寿のお祝いをいただくエピソードです。

 その徳川茂承は第十四代の紀伊徳川家当主でした。次代 頼倫と第十六代 頼貞は、豊富な財力をバックに内外から色々なジャンルにわたる蒐集をしましたが、時代が進むとそれらはお家伝来のお宝ともども、様々な事情で散逸してしまいました。

 今回は、蔵書、美術品、工芸品、古楽器、音楽関連のお品、その他、現在日本各地でそれぞれ大切に保管されている品々をお里帰りさせ、「お帰りなさい♪」と迎えた貴重な展。さながら期間限定の「紀州徳川ミュージアム」の出現です!

10月21日まで和歌山市立博物館にて。 どうかお見逃しなく。

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<今後の予定>

10月例会は10月31日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階) 

11月2日(金) 13:00~  小梅忌

みなさまにお目にかかるのを楽しみにしております。

 

 

2018年

8月

29日

8月例会の報告です。

 地平線から高く盛り上がる入道雲に加えて、青い空に薄衣のような雲も見られるようになりました。そろそろ秋めくか、と期待するものの、まだまだ今日も気温30度を超え油断のならぬ暑さです。夏のお疲れ出ておられませんでしょうか? 8月例会の報告をいたします。

 8月5日、たいへん厳しい暑さの中、小学3年生、5年生の生徒さん3名と保護者の方が参加してくださり、初企画「親子で知ろう 小梅さん!」を開催しました。

 絵本『小梅さんの日記』の中から、発表者それぞれが「ぜひここを!」というページを選び、小梅さんがいたころの和歌山の暮らしを身近に感じてもらえるよう、準備して臨みました。

 うまく意図が伝わるか、退屈させはしまいかと懸念していましたが、生徒さんたちが気負うことなく打ち解けて、しかもとても熱心に聴いてくれ、ホッとしました。また会員の間でも、発表者の専門分野での掘り下げた内容には「そうだったのか!」と新たな学びがあり、有意義な時間となりました。

 絵本で絵を担当してくださった芝田浩子さんも飛び入り参加。作画の工夫などを話してくれました。そして参加者に新刊書をプレゼント! じっくり小梅さんの時代を体験するのにぴったりの本です。お城のある町に住む私達、見慣れた風景の向こうにある歴史を、この本を通して知ることができたら素敵ですね。

 今回の小学生のみなさま対象としたお話し会、ご要望がありましたら、当会から出前教室をさせていただきます。地区の子供会などの企画にいかがでしょうか? 

 

「小梅日記」の原本4冊が、9/24まで東京都渋谷区立 松濤美術館で展示されています。現代詩人 吉増剛造のことば「書き尽くす手」に通じるということで、小梅の得意なスケッチのあるページや、毎日の独自のお天気印などとともにぎっしりと記録している筆跡を見ることができます。お近くの皆様、どうぞお出かけ下さい。

          ***   ***   ***

 11月2日(金) の小梅忌に向けて、事前の準備や案内チラシの内容を検討をしました。小梅さん百三十回忌にあたる今年は、和歌山市立博物館 館長 近藤 壮先生

をお迎えし、「川合小梅の作品と画業」と題してお話しいただく予定です。9月例会後には詳細をこの場でおしらせいたしますので、どうぞご予定にお入れ下さい♪

 <今後の予定>

9月例会は9月26日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)です。

○次回『小梅日記』(平凡社版)を読む勉強会は、本日時間切れでできませんでしたので、前回予告しておりました嘉永六年三月十八日「物売り」と同年七月三日「鉄砲に名付け」を取り上げます。 どうぞお気軽に遊びにいらしてください。

 

2018年

7月

25日

7月例会の報告です。

 記録的な豪雨のあとは容赦のない酷暑がやってきて、ほんとうに厳しい夏となっています。いかがお過ごしでしょうか? 本日の例会の報告をいたします。

 夏休みの親子企画は、まだまだお席に余裕がございます。エアコンの効いたお部屋で、ひととき小梅さんの世界を楽しみませんか? 

 

 和歌山城の天守閣が再建されて60周年ということで、和歌山市内の博物館や歴史館などで、和歌山城をテーマにした興味深い展示や講座が目白押しです。

 和歌山市立博物館の夏期特別展「和歌山城再発見!」では、「和歌山城天守再建棟札写」をしげしげと見てきました。絵本の「上棟式」の項に出てくる棟札の写しです。先月ご紹介しました1階のコーナー展示「和歌山城下の女性たち」も8月5日まで。小梅作品も忘れずにご覧下さい。

 また県立博物館の夏休み企画展「城下町和歌山を歩こう」では、鷺ノ森遺跡から出土した瓦猿が展示され、『小梅日記』にその記述があると説明されています。「紀州大地震 大津浪の次第」という瓦版は、後に「安政の大地震」と呼ばれる大災害のいわば新聞記事。小梅さんの記述とじっくり比べてみたくなりました。

 ここには全部書けませんでしたが、両館ともに小梅さんと

その時代に関連する展示満載です。

ともに会期は8月26日まで。相互割引もありますよ。

猛暑ですが、館内は涼しい!! ぜひお出かけ下さい。

 

      ***   ***   ***

会員の杉山みかんさん 脚本・演出による音楽劇 龍神村伝説「恋小袖の瀧」が、10月7日(日)和歌山市民会館 小ホールで上演されます。

 紀州の民話をオペラに、という活動の一環で、近い将来は川合小梅さんも取り上げられるかも♪♪

      ***   ***   ***

 

<今後の予定>

○次回『小梅日記』原本読みの勉強会は、絵本の「物売り」と「鉄砲に名付け」の場面を取り上げます。 初心者も大歓迎。どうぞ遊びにいらして下さい。 

8月例会は8月29日(水) 13:30~ 

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)です。

皆様にお目にかかりますことを楽しみにしています。

2018年

6月

27日

6月例会の報告です。

 梅雨のただ中、待ち焦がれる晴れ間はしかし気温がうなぎ上り! いよいよ夏ですね。厳しい季節の到来ですが、どうぞ体調管理 抜かりなくお過ごし下さい。本日の例会の報告をいたします。

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   ♪お待たせしました♪ 

 

 夏休みの小学生のみなさんと、その保護者の方のためのイベントのおしらせです!

 絵本を使って会員が小梅さんの生活などを紹介します。現代の私達の生活と、どんな風に違うのか、実はそれほど変わっていないのか、一緒に見てみませんか?

      参加費無料

 資料準備のため事前のお申し込みが必要です。詳しくは左の案内をクリックしてご覧下さい。往復ハガキ、またはHPの「メッセージ・各種申し込み」からお申し込みいただけます。

 和歌山市の小学生とお父さん、お母さん、あるいは遠くにお住まいだけれど、この日は和歌山に来られているお孫さんとおじいさま、おばあさま、ご参加をお待ちしています。

          ***   ***   ***

 和歌山県立博物館で開催中の企画展「博物館でいきものめぐり」(~7月8日)で、小梅さんの「薔薇図」が展示されています。小梅さんの師匠・野際白雪の作品もありますよ。それから作者としてではないのですが、どこかにお祖父さんの「川合衡」(春川)の名前も! 是非探してみて下さいね。

 また、和歌山市立博物館1階では8月5日まで「和歌山城下の女性たち」というコーナー展示で、小梅さんの二作品「観梅円窓美人図」と「牡丹図」を見ることができます。7月14日から「和歌山城再発見!」の特別展も始まりますので、ぜひお運び下さい。

          ***   ***   ***

 本日の勉強会では絵本の「紀州の政変」のあたりを取り上げました。嘉永五年の藩主治宝逝去に端を発した「嘉永の大獄」と呼ばれる紀州の大事件です。この時代の歴史を語るなら、と井上泰夫さんが自作資料を持って駆けつけてくれました。陸奥宗光という将来の傑物が輩出される結果を招いたともいえるこの政変。当時の紀州の経済的基盤も生臭く関係しています。

 

 和歌山で「紀州の民話をオペラに」という活動をされている杉山みかんさんが、将来の川合小梅を題材にしたオペラ実現のためにと、会員になってくださいました。力強いお仲間が登場です!

<今後の予定>

○次の『小梅日記』原本読みの勉強会は、イベント準備のためにお休みです。

 7月例会は7月25日(水) 13:30~ NPO・ボランティアサロン 

(フォルテワジマ6F)です。 

ご参加をお待ち致しております。

2018年

5月

30日

5月例会の報告です。

 梅雨入りを睨みながら、身の回りの夏支度を急ぐころになりました。本日の例会の報告をいたします。(左の画像は5月中旬に訪れた、和歌山市西浜の養翠園のカキツバタです。)

 

 夏休みの小学生とその保護者の方対象の

イベントについて、大筋が決まりました。

実施は8月5日(日) 13:30~15:00ごろ、いつも例会を行っているフォルテワジマ6階を予定しています。ぜひお子様の夏休みの予定のひとつに入れていただきたいと思います。申し込み方法等の発表までしばらくお待ち下さい♪ 帰省中のお孫さんをお連れ下さる和歌山在住のおじいさま・おばあさまも、もちろん大歓迎です!

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 和歌山県立博物館で開催中(~6/3)の特別展「紀伊徳川家 やきもの新時代」、展示番号42番にご注目!「養翠亭焼 染付松図花生」の解説に、『小梅日記』について、ちょこっと出ていますよ。まさに上の写真の庭園の名が冠されています。平凡社『小梅日記』をお持ちの方は、第一巻P.164~をちょっと読んでみて下さいね。

 また、和歌山市立博物館の1階コーナー展示でも、ちょうど「養翠園」が取り上げられています(~6/3)。両博物館鑑賞とともに、和歌山市西浜にあるこの養翠園へもぜひ足を伸ばしてください♪

 

 右は絵本『小梅さんの日記』の「御用地御殿」という項です。小梅さんは安政六年の四月二十日に、こちらに遊びに出かけています。

 カキツバタの向こうに「養翠亭」が描かれていますが、小さく描かれているその特徴ある窓を下の写真でもご覧下さい。

     

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 大阪から応援してくださっている岡本康敬さんが、4月29日にまちライブラリーのBook Festa 2018 in 関西のプレオープンイベントにて、またまた『小梅さんの日記』をオススメ本として紹介してくださいました! 岡本さん、手にとって下さった皆様、有難うございました♪

 また5月26日には岸和田市で行われた「景観の日」~まちづくりの館 市民カフェ~で『小梅さんの日記』をご紹介いただきました。参加された中村会長のレポートです。

 「江戸時代の岸和田 暮らしの景観を探る」と題する岡本さんのお話は武蔵国忍藩の下級武士・尾崎石城の日記から庶民の暮らしの風景を探るもので魅力的な挿絵をふんだんに使っての味わい深いものでした。その途中で『小梅さんの日記』を紹介して下さり、お花見や潮干狩り・肥とりなどいくつかの場面を取り上げてわが紀州藩での暮らしぶりを話に組み込まれたのは見事でした。角川文庫の『武士の絵日記』、私も是非読んでみたいと思います。紀州街道を歩き、岸和田城を眺めながらの行き帰りの散策はとても楽しいものでした。(中村純子)

 

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『小梅さんの日記』の絵を担当してくださった芝田浩子さんの『増補精細版 城下町の風景』が発売されています。『紀伊国名所図会』に色をつけて、現在の地図、風景と並べて味わう、という素晴らしい初版が出てから10年、この度、彩色は全て新たにされ、巻末に加太・友ヶ島の風景が3件付け加わりました。また、風景写真も刷新されています。旧版と比較して見るのもとても面白いですよ。

 

<今後の予定>

○次の『小梅日記』原本読みの勉強会は、嘉永六年一月一日および二十日、絵本の項目の「紀州の政変」です。一緒に読んでみませんか?

 

 6月例会は6月27日(水) 13:30~ NPO・ボランティアサロン   

(フォルテワジマ6F)です。 

飛び入り歓迎、お待ち致しております。

2018年

4月

26日

4月例会の報告です。

 例年より少し早めに満開になったツツジが、ここかしこでたいへん美しいです。ツツジは昭和49年に和歌山市の「市花」に制定されています。ご存じでしたか? さて、昨日の例会の報告をいたします。

 ○『小梅さんの日記』に取り上げた事柄を、平凡社版の『小梅日記』で音読してみようという勉強会を始めました。今日は嘉永二年十一月一日の「上棟式」の記事でした。和歌山城の保存整備について議論のある昨今ですが、この小梅さんが完成を見守ったお城が今も残っていたら、どんなだったかなあ♪ 次回の勉強会では、「川原で花見」「大いそがし」を取り上げます。ご興味のおありの一般の方も、どうぞ遊びにいらしてください。

 ○夏休みに小学生と保護者の方向けの企画について案がでました。よいイベントにできるよう、今後検討を重ねてゆきますので、ご期待下さい! 

 <平成30年5月例会>

5/30(水)13:30~

フォルテワジマ6F  NPOボランティアサロン

 ☆みなさまにお目にかかりますのを楽しみにしております♪

2018年

3月

28日

3月例会と総会の報告です。

 今年の桜は大急ぎで満開になりましたね♪♪ 左の写真は、戦災を免れた江戸前期建造の重要文化財である、夕暮れ迫る和歌山城の岡口門付近です。さて、本日の例会と総会の報告をいたします。

 ○雛祭りの反響や会計報告をまず行いました。今回の永廣先生のお話しは小梅の江戸期の和歌についてでしたので、ぜひ明治期のお話しも続けて伺いたいなあ、との意見が出されました。

 ○続いて総会。決算報告と監査報告がなされ、新年度の取り組みについて皆で話し合いました。恒例となった11月の小梅忌、と来年3月の雛祭りを軸に、『小梅日記』・川合小梅をまだご存じない方にも新たに親しんでもらえるような企画ができないか、と検討しました。ご期待下さい♪ 記念の回となる小梅忌イベントをふまえた新年度の予算が示され、満場一致で承認されました。

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 3月15日、市内坂田の了法寺で年に一度の涅槃会が行われ、全国で2箇所のみという珍しいお釈迦様の「立体涅槃群像」が公開されました。小梅さんも訪れたと日記にあるので、会員有志で拝見してきました。

 お釈迦様が亡くなった直後の様子が表現された群像で、横たわるお釈迦様の頭上に配された母君はじめ、取り囲むお弟子達や医師の像のほか、背後には夥しい数の小さな釈迦如来像が並んでいます。天井画も素晴らしく、荘厳な眺めに圧倒されました。 

 またこの了法寺は頼宣と共に紀州にやって来た家老の三浦家の墓所。紀州徳川家を開いた徳川頼宣のお母さんお万の方(養珠院)もこの三浦家の出だそうです。ちなみに頼宣と水戸徳川家の祖・頼房はこの同じお万の方のお子、徳川家康の十男と十一男なのです。並ぶ供養塔は見上げるほど立派です。

 境内には語り部さんたちが終日、解説に大活躍! 私達の仲間の中島暁子さんにあれこれと特に詳しく教えてもらいました。

 最寄り駅から歩く途中、畑の作業をされているご夫妻に道を尋ねると、近道を教えてくれ「今日はお釈迦さんやねえ」と。地域の縁日として根付いているのですね♪ また来年も参拝したいです。

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 ○阿部健さんの小説『中天の半月』読本(内容紹介のいわばパイロット本)が配られました! 本編の出版がとても楽しみです。

 

    <今後の予定>

○毎月の例会で『小梅日記』から少しずつ原本を読んでみよう、という試みをします。テキストは会で準備します。一緒に読んでみませんか?  4月例会は4月25日(水)13:30~NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。どうぞお気軽にお立ち寄りください。

2018年

3月

03日

第九回雛祭りと2月例会の報告です。

 ようやく春らしい陽気に恵まれ、各地で梅の花を楽しめるようになりました。

 第九回となりました当会の雛祭り、今年も和歌山市東長町の正住寺にて開催させていただきました。

 長い歴史を持つ正住寺は、日蓮宗に改宗した後の17世紀にはこの地にあり、また紀伊徳川家が御濱御殿を造営する際に、その鬼門(北東)に当たるというので、寺内には鬼門天を祀っています。また墓所の奥には、2010年末ごろに当会がお願いして植えていただいている塩竃桜が嬉しく育ち、あとひと月もしないうちに愛らしい花を咲かせてくれそうでした。

 川合梅所・小梅夫妻のご供養、また当会や本日の参加者への有難いお言葉を含む中井ご住職のご丁寧な法要の後、ご法話を頂きました。

 今年はお釈迦様のお姿を表現する「三十二相 八十種好」の「三十二相」について、詳しく教えていただきました。お手、おみ足などのお身体つきから、お声や歯、秘密の場所まで、当たり前ではありますが、常人離れをした、それぞれに深い意味のある御特徴を持たれ、万人を魅了し、また心に平穏を与える存在であったことがわかります。昨今はブームとも云われ、お寺だけでなく、博物館の特別展などで鑑賞する機会の多いお仏像。次の機会には少し違った目で拝見してみようと思います。

           ***   ***   ***

 続いて永廣禎夫先生のご講演です。平凡社から刊行されている『小梅日記』は、全三巻ですが、そのうち江戸時代のものが収録されている第一巻と第二巻から主に小梅作の和歌を拾い出し、分類され考察を加えてくださいました。

 分類のうち最初にご紹介くださった叙景歌の中には、ここ正住寺にて詠んだ歌が四首あり、そのうち二首には「塩がまざくら」と詠まれています。菩提寺ではないものの、こちらにおられた日導上人と川合家との親しいお付き合いから、仲間で集まって風流な花見の宴をしたことが偲ばれます。

 それぞれの歌を一緒に詠ずるよう促され、なるほど歌を楽しむとはこういうことなのだな、と嬉しい体験。そして詠む者も鑑賞する者も、かなりの教養が求められる“遊び”であることを再認識しました。本居宣長の養子である,本居大平に師事し、娘に手ほどきしていた母辰子さんも、小梅に負けない教養女性であったのですね。

 まだまだお話しを聴いていたいと惜しみながら、時間が来たので別室で茶話会。総本家駿河屋の本の字饅頭とひなあられを前に、しばしお喋りを楽しみました。

 本年もたくさんのご参加をいただき、有難うございました。

          ***   ***   ***

○和歌山市坂田243の了法寺にて、お釈迦様の涅槃像の一般公開が3月15日(木)にあります。茶話会の折、中村会長から『小梅日記』に書かれている記事についての小さなレジュメが配られ、中島副会長から行事のあらましが説明されました。

小梅さんは文久4年の2月15日に参詣しているそうです。年に一度だけ釈迦堂を開帳してくださる貴重な機会です。よかったらお出かけ下さい。

 

○和歌山大学名誉教授の安藤精一先生が、2月28日96歳でご逝去されました。近世の経済史がご専門で『小梅日記』も早くから研究対象とされ、2008年の城フェスタの折には当会主催の講演会でお話しくださるなど、たいへんお世話になりました。また、中村会長と山上にとっては、まだ二十世紀だったころに是非とも読むようにと強く勧めてくださり、小梅さんとのご縁を作って下さった大恩人です。とうとうあちらでお待ちの奥様のもとへと旅立たれたのだなあ。。ご冥福を心からお祈りします。

 

<平成30年3月例会・総会>

3/28(水)13:30~ フォルテワジマ6F 

  NPOボランティアサロン

 

2018年

1月

31日

1月例会の報告です。

 

 新しい年がスタートして、早くもひと月経ちました。厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか? 1月例会の報告をいたします。

 

 3月3日の雛祭り、今年のチラシができあがりました。「『小梅日記』にみる江戸期の和歌」と題して、永廣 禎夫先生にお話しいただきます。昨夏、主催される短歌研究会でのご発表後、さらに川合小梅についてお調べを進められているとのことで、スタッフ一同も大変楽しみにしています。

 参加ご希望の方は、資料などの準備がありますので、チラシにある中村会長へのお電話か当ホームページの「メッセージ・各種申し込み」からお申し込みください。 

 

 会員の御所伸之さんによる「人国記・新人国記にみる和歌山人」のお話しがありました。浅野健二氏による『人国記・新人国記』、津本陽『日本列島 士風探訪』、神坂次郎『和歌山県人』を比較検討し、またご友人の“和歌山人“の方の考察も加えて、和歌山人の気質についてわかりやすく解説していただきました。“佐賀人“である御所さんの、両県人の比較もなされました。『人国記・新人国記』のみならず和歌山県人作家である津本・神坂両氏の両著書でも厳しい記載がなされており、なかなか耳の痛い内容でう~んと唸るばかりでしたが、「温暖な気候」という一点だけは、この厳冬にあらためて有難いことだと思いました。

 

 和歌山大学 橋本唯子先生ご指導の下で、博物館の学芸員を目指して勉強されている学生さん達が、総本家駿河屋を紹介する企画展をされました。かつて駿河屋で扱っておられた「小梅日記」という可愛らしい干菓子の画像を使っていただいたこともあり、会長と山上で拝見してきました。

 ご案内くださった学生さんたちから、駿河屋の名の由来や歴史など、詳しく説明していただきました。すごろく風の個性的な年表をはじめ、シックな背景色に映える写真を多用した、魅力的なパネル展示に仕上がっていて、熱心に取り組んで来られたことがよくわかり、たいへん面白かったです。今後、小倉の総本家駿河屋新工場でも公開される予定だということです。

 

  11月に歴史カフェでお世話になったコーディネーターの岡本康敬さんが、岸和田市立図書館で行われたビブリオバトルで『小梅さんの日記』を紹介してくださいました。そして☆皆さんが一番読みたくなった本「チャンプ本」に!! 岡本さんを通じて一冊、図書館の書架に置いていただくこととなりました。有難いことです♪写真は絵本を手にする玉井館長と藤田さんです。

               <おしらせ>

☆絵本『小梅さんの日記』は和歌山市外の一般の書店ではご購入いただけない絵本です。発刊後 丸5年を過ぎましたので、今後、公立図書館等でご活用いただける場合は、どうぞ当会にご連絡くださいませ。

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<今後の予定>

次回の例会は2018年2月28日(水) 13:30~ 

NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。

見学大歓迎です。 お待ちしております♪

2017年

12月

22日

2017年末のご挨拶

 今年もあと十日を切りました。早くから本格的な寒さになったこの冬、しかしここ何日かはよいお天気が続き、新年を迎える準備をする身にはとてもありがたいですね。

 本年も当ホームページをご覧くださって、ありがとうございました♪ 12月の例会はお休みですが、今月の出来事をご報告いたします。 

 まずは、会員の平松さんによる和歌山市で行われました、ボランティアフォーラムの報告です。

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ボランティアフォーラムin和歌山 体験レポート    平松正義

  ~集まれボランティア! 広がれスマイル! つながれハッピー!~

日時 平成29年12月3日(日) 12:00~15:30

会場 和歌山県勤労福祉会館 プラザホープ

参加 中村・辻健・温・平松&山田

 

 ボランティア活動ってなに? 「豊かな地域社会づくりのために、自分ができることを無理なく自分の意志で行動する。」 どこでも、誰でも、気軽に、楽しくが「ボランティア活動」です。    (主催:和歌山県ボランティア連絡協議会 パンフレットより)

 

集合時間の10時30分、会場はブースの準備をする26団体のざわめきや緊張感ですでに汗ばむほどの熱気でした。小梅日記を楽しむ会のブースは導線を考えた独自のテーブル・いすの配置がなされ、前を通る人たちに絵本やパネル展示をより効果的に発信し、関心を持たれた方にはゆっくりお話しができるように工夫されていました。最後にスタンプラリーのクイズを貼って準備完了です。

 

12時の開会あいさつ後すぐに、小梅日記のブースにも多くの方が足をとめてくださいました。絵本や日記の事、パネル写真でイメージする当時の食事風景、会のことなどすごく興味を持っていただけたように思います。ゆかりの地ウォークでの思い出話をお聞かせくださる方や、遠方からおいでになられ腰かけて中村会長と熱心にお話しされている方もありました。絵本も何冊か買っていただけました。私が最も驚いたのは、朝食のご膳にも徳利がついていたこと。

 

ステージ発表も開会直後から続けられておりましたが、そちらに気をむけられるようになったのは来場者もまばらになり始めた後半から。小梅の会員でもある山田さんが壇上で活躍された「タオルを使った健康体操」や「ラフターヨガ大笑い」は、会場全体が一つになって揺れ動き、まるで「シニアの幼稚園」のようでした。やはり自分で体験することの楽しさに勝るものはないと思います。

 

人生100年時代といわれますが、それは「若者がシニアを支える」時代ではなく「若者をシニアが支える」時代なのではないでしょうか。志賀裕春さんが「精神的に打ち込む相手を持つことが最上の健康法」と書かれた様に、イキイキと社会で活動しているシニアを若者がみてモデルとし、将来の希望をふくらませる。ボランティア活動って・・・「自分が育てる活動 自分を育てる活動」かな。<おわり>

 

 今年も和やかに忘年会を行いました。 図らずもか図ってか、呑兵衛チームと

下戸チームに分かれ、鍋を囲んで楽しくお喋りしました。来年も元気で活動できますように、そして多くの方との出会いがありますように、と願いつつ♪

 

 今年、小梅を通じてお目にかかった皆様、『小梅さんの日記』を手に取ってくださった皆様、そして、このホームページをご覧になってくださる皆様に、2018年が

素晴らしい年となりますように!! 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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<今後の予定>

次回の例会は2018年1月31日(水) 13:30~ 

NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。

ちょっと覗いてみようかな、とどうぞ遊びにいらしてくださいね。

 

3月3日(土) 第九回 雛祭りを行います。

「『小梅日記』にみる江戸期の和歌」と題して、

永廣 禎夫先生にお話しいただきます。

詳細は1月例会後に。どうぞご期待ください♪

2017年

11月

29日

小梅忌、歴史カフェ そして例会のご報告

  抜けるような青い空に見事に色づいたイチョウ。右の写真は昨日撮影したきのくに志学館です。「小梅日記」原本が所蔵されている和歌山県立図書館および、その後寄託された小梅筆の写本などが収まる和歌山県立文書館がこの建物の中にあります。

 次第に下り坂になってきた本日、11月の例会を行いました。

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 11月2日、菩提寺である妙宣寺に集い、今年も小梅忌を行いました。法要と「悪人になれ」という、人間関係を滑らかにするために有効だという含蓄のあるお言葉をお教えくださったご法話のあと、今回の話者・井上泰夫さんの登場です。

 まず「ええじゃないか」の騒動があった慶応三年(1867)の出来事を示され、全国でもここ和歌山でも大きな事件が次々と起きたことを一同確認。そんな中頻発した民衆運動=「世直し一揆」「おかげまいり」そして「ええじゃないか」の違いを学習しました。そのうち、史料が少ない「ええじゃないか」について「『小梅日記』には和歌山におけるこの騒動が多く記録されている」と紹介されました。そしてこの不思議な騒動発生の背景を、長州征討などの争乱や政治経済の乱れから説明されました。日記中の和歌山の地名が出てくる興味深い箇所を詳述する中で、井上さんも疑問に思っておられた地名について会員の永廣さんから有力な示唆があり、地域密着の当会の強みを再確認しました。

 それにしても小梅さんの情報量と記録する力には舌を巻きます。私が気に入っているところは、家族ぐるみの付き合いのある家の娘さんが「みんなと同じ格好で踊りたいから赤襦袢を貸して」とやって来たというところ。現代の和歌山では「おどるんや」という揃いの衣装を着た若い人たちの集団での踊りが、半世紀の歴史を持つ「ぶんだら節」と共に夏を彩りますが、「ええじゃないか」の騒動に混じって仲間で弾ける場所を、幕末の若者も求めていたのでしょうか。

 来年は小梅さんの130回忌。記念になるような企画ができればいいな、と検討しております。

 

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 11月11日(土) まちライブラリー@大阪府立大学にて、歴史カフェ「手づくり絵本で郷土の歴史を楽しむ」というタイトルで中村会長・山上がお話しをさせていただきました。

   歴史好きの方、本好きの方がお集まりの会だというので、サブタイトルを「幕末紀州の川合小梅、そして絵本誕生裏話」としていただき、川合小梅と小梅日記の紹介に加え、『小梅さんの日記』をご覧いただきながら絵本制作時のドタバタや苦労話も話させていただきました。

 お集まりの皆様にたいへん熱心にお聴きいただいた上に、コーディネーターの岡本さんが安政の南海地震について、そして坂本龍馬がらみのいろは丸と明光丸衝突事件についての史料をご準備くださっていたので、さらに厚みのある場となりました。質疑応答の時間には多くの方から活発にご発言いただき、楽しく小梅さんを紹介できたステキな午後でした。ご参加のみなさま、有難うございました。(下の写真は岡本さん提供)   

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 12月3日(日)12:00~15:30、勤労福祉会館(プラザホープ)にて、和歌山県ボランティアフォーラムが開催され、当会もブース出展で参加します。中村会長、辻副会長、温さん、平松さんが会場でみなさまをお待ちしています。

どうぞ遊びにいらしてください!!

 

 また、会員の山田至さん、山本隆造さんが福祉ボランティア功労者として、和歌山県知事感謝状を受賞されました。長年にわたるご活動にほんとうに頭が下がります。おめでとうございました。

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 旅する芝田浩子さん、11月は三重県からです。 

津市の観光ボランティアガイドさん、そして志摩市の横山展望台ビジターセンターのスタッフさんに、『小梅さんの日記』をお手に取っていただきました♪ 

芝田さん、いつもありがとう♪ 小梅さん、全国を巡る!

 

 <今後の予定>

 

12月6日(水) 17:00~ 忘年会!!

 ☆12月例会はお休みです☆

次回の例会は2018年1月31日(水) 13:30~ 

NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F)

見学も大歓迎、どうぞ遊びにいらしてくださいね。

2017年

10月

25日

秋のウォークと10月例会のご報告

 10月下旬だというのに強い台風が襲来しました。皆様の所では障りはございませんでしたでしょうか? 被害に遭われた地の一日も早い復旧を願っております。 

 さて、開催迫る2つのイベントを再度ご紹介します。画像をクリックしていただくと、拡大して見ることができます。『小梅忌』は当日の飛び入りも大歓迎です。いずれも皆様のご参加をお待ちしております。

 10月10日朝、季節はずれの暑さではありましたがよいお天気に恵まれて、満員御礼の和歌浦ウォークがスタートしました。まず玉津島神社で中村会長が「小梅日記」に登場する記事を紹介。知人とお参りに来た小梅さんは隣の塩竃神社の前でお弁当を食べ、夕方川合家で準備してあったお風呂に皆が入って解散したとあります。当時は各家で毎日お風呂を立てるわけではないので、きっとみなさん喜ばれたことでしょう。(各写真はクリックしていただくと、大きくしてご覧になれます)

 神社本殿で一同今日の安全をお願いし、中島副会長による玉津島神社の案内を聞いて次は観海閣のある妹背山へ。紀州特産の青石(緑泥片岩)が敷かれた三段橋を渡り小島をぐるりと東側に回り込むと、紀三井寺の遙拝所でもあった観海閣が建っています。当時は木造であった建物は石造りに再建されてはいますが、皆でその場に立つと「紀伊国名所図会」に描かれた人々が遊ぶ様子そのままのようです。明治十年の「小梅日記」にも家族や知人友人が集って楽しんだ様子が記録されています。水面に反射する光が天井に揺らぎ、満ち干の変化が美しい和歌浦の海を眺めて寛いでいると、時を忘れます。

 観海閣西側の階段を上ると徳川家康の側室お万の方が家康の供養のために建て、十男で初代紀伊藩主頼宣が母のために改築した海禅院多宝塔があります。塔の下からはお万の方がそれぞれにお経を書写して埋納した夥しい数の小石が出てきたそうです。その調査をされた小林護先生から「ここにも拝殿があったはずだよ」と教えていただきました。

 次に不老橋へ。嘉永四年に徳川治宝によって建造されたこの橋は、和歌祭の際に御旅所へ向かうための橋で、当時九州以外では珍しいアーチ型の石橋だそうです。「小梅日記」には御旅所完成の数日後に「ひごのくま本の者」が来るという記述がありますが、橋の建設に関わる人のことでしょうか。

 その後、紀州東照宮まで市町川沿いに一直線に歩きます。現存する「小梅日記」のほとんどの年には和歌祭についての言及がある、と中村会長。小梅自身が見に行った時もあれば、家族の話を後で記していることもありますが、たいへん興味をもっていたことがわかります。お祭りの様子、見物する人たちの様子、天候に恵まれず右往左往する様子、またお城勤めの夫の和歌祭りへの関わりなど、お手元に『小梅日記』(平凡社)をお持ちでしたら、各年「4月17日」の項をぜひ探してみてください。

 ウォークには小梅に興味を持って下さる方々に加え、川合小梅を研究対象にされている学生さんが東京からご参加くださり、J-comTVさんの取材も入りました。

皆様のご期待に応えることができたでしょうか。またの機会にも是非ご参加ください。

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<集合場所まで徒歩を選んだ、会員・平松さんの驚異のレポート!>

〇 十月十日 快晴 東の風1m 気温20度 「川合小梅さんゆかりの地を歩こう!」2017秋 玉津島神社 会員9時集合に歩いて間に合うよう、6時55分に畑屋敷の家を出た。玉津島神社までの距離は小梅さんが住んでいた西釘貫丁あたりと同じ約6キロ。グーグル地図のルート検索では徒歩で約1時間20分。ところでなぜ歩いていこうと思ったのか、約160年前の安政六年(1859)四月十七日「早々より起出る。今日和歌へ。」歩いて行ったであろう小梅さんの気分を味わってみたいと思ったからだ。出発するまでは最短距離の和歌川沿いを行くつもりだったが、なぜか急に遠回りしてでも国道42号線を歩きたくなった。小梅日記はいつも必然的な偶然を用意している。

 家を出るとTシャツだったので少し肌寒く感じたが天気も良く気持ちはよかった。リュックサックに『小梅日記1』絵本『小梅さんの日記』『川合小梅のワンダフルワールド』『紀伊国名所図会 和歌浦の風景』などの本や、500mlペットボトル2本など入れているのでかなり重い。街中は私くらいの六十代と思われる多くの男性が同じようにリュックを背負って足早に歩いていた。私の趣味である庭木や街路樹を調べながらゆっくり歩いたので、和歌山城南側の美術館につくまで約30分かかった。そこで一休み。水分補給と十分なストレッチ後、和歌浦目指していざ出発。

 42号線の道幅は広いがカーブしていたりビルが多いので、和歌浦の山はなかなか見えない。小梅さんの時代は妙見山や奠供山(てんぐさん)のあたりがすでに見えていたかもしれないなどと思っていると、日赤の前を通りすぎたあたりから秋葉山が正面に見えてくる。道沿いの大きなお寺(VR)に気を取られながらも目標の山を見すえ、20分ほどで県立図書館東側の高松交差点についた。紀伊国名所図会の「高松茶屋」はこの辺にあったのか、トイレ休憩も含めちょうど疲れて一休みしたくなる地点だな。まさか小梅さんがいくら酒好きだったとしても行きではまだお茶とお菓子だろうなと思いながら、秋葉山麓の 猊口石(げいこうせき)までいき二回目の水分補給と休憩。家を出発してから約1時間。あと一息。

 さすがに歩道橋の辺りまで来ると和歌浦妙見山のコンクリート造 望楼がはっきりと見える。まだ集合時間までかなりあるので、今日のウオークの目的地のひとつである紀州東照宮の場所を下見してから、玉津島神社の集合場所に到着したのが8時40分。いつもは車で20分ほどの道のりだが、とても長く感じた。一人でなければワイワイがやがやと話しながらの楽しい道中だったのだろう。しかし暑い中ビルが立ち並ぶ街の通勤通学の時間帯、多くの車や自転車、救急車の音、パンを焼くかおりなど、これまで見えなかったものが見えてくる。

 小梅さんの頃は雑賀山や名草山、和歌浦の目的地も最初から見えており、土の香りや動植物をたのしみながらの道中は短く感じたのではなかろうか。帰りはさすがに和歌浦バス停からJR和駅行きに乗った。<了>

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 本日10月25日の例会では、ウォークの反省と迫りました小梅忌の打ち合せ、来年度のイベントの相談、そして忘年会日程などを話し合いました。11月例会では、会員の御所伸之さんによる「人国記・新人国記にみる和歌山人」の発表を予定しています。見学も大歓迎です。どうぞ遊びにいらしてください。

 

  和歌山市立博物館にて、小梅の時代を取り上げた特別展が開催中です。 五回の特別講演会、どれもたいへん興味深い内容です。お近くの方はお聞き逃しなく。

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 10月12日に芝田浩子さんが講師をつとめる江戸期の和歌浦・塗り絵体験会が開催され、ウォークで訪れたばかりの「観海閣」の図の着色に私も挑戦してきました。結果は芝田さんのテクニックに唸るばかりで、私の塗ったものをここにお見せすることは控えます。。芝田さんが説明されたとおり、色をつける事によって、ちゃんと描かれているのに隠れていた細かいものまで浮かび上がってくるところが、とても面白かったです。

 ちょうど小梅さんと重なる時代の地誌書『紀伊国名所図絵』は当時の観光案内にもなっただろう、とても面白い書物です。和歌山市立博物館・額田先生の解説に芝田さんが彩色したシリーズ3冊がニュース和歌山社より刊行されています。小梅さんゆかりの場所もたくさんあります♪ 名所図会の原本画像は国立国会図書館デジタルコンテンツで見ることができますよ。

<今後の予定>

11月例会 

11月29日(水) 13:30~ NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

12/3(日) 12:00~15:30 勤労福祉会館(プラザホープ)にて

和歌山県ボランティアフォーラム

2017年

10月

10日

イベントのお知らせ

 本日開催の秋のウォーク、お天気にも恵まれ大勢の方に和歌浦をテーマとした小梅ワールドをお楽しみいただけたのではないでしょうか。J-comTVさんが当日取材をしてくださり、10/16(月) 12:30,18:30 そして23:00に放送されるそうです。スマホアプリ「ど・ろーかる」でも放送後に見られるそうです。写真付きのウォーク詳細は、次の例会報告と同時にいたしますので、しばらくお待ち下さい。

          ***   ***   ***

 11月2日(木)小梅忌と、11月11日(土)歴史カフェについてのおしらせを掲載します。小梅忌は当会主催ですので「メッセージ・各種申し込み」からお申し込みいただけます。歴史カフェは案内をよくご覧になり、どうぞお出かけ下さい。↓

2017年

9月

27日

9月例会のご報告

 気がつけば虫の音を楽しむ頃となりました。

<暑さ寒さも彼岸まで>とはよく言ったものですね。

本日の9月例会の報告をいたします。

(左の画像は友人のK子さんから頂きました。)

  ・・・   ・・・   ・・・

 ○10/10の秋のウォークが大好評。定員に達しましたので申し込みを締め切りました。後は当日の晴天を祈るのみです♪

 先月に続き、本日の例会でも当日お配りするレジュメを元に、勉強会を行いました。小梅と和歌浦・和歌祭りとの関わりがよく理解できるたいへん充実した内容ですので、どうぞご期待下さい。

  11/2(木) 13:00から堀止 妙宣寺にて行います第十回『小梅忌』の

案内ができました。

 会員の井上泰夫さんが、幕末の「ええじゃないか」という社会現象についてお話しします。人数を把握するために申し込みのご連絡はお願いしますが、当日のご参加も歓迎します♪ ご参加申し込み・ご質問は、上の画像内の中村会長か、当HPのメッセージ・各種申し込みから承ります。 

 

 12/3(日) 12:00~15:30 勤労福祉会館(プラザホープ)にて

和歌山県ボランティアフォーラムにブースで参加します。 数名の会員が常駐しますので、どうぞ遊びにいらしてください。 

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 旅する芝田浩子さん、今月も長野県から絵本のお嫁入り先、多数です。左上から反時計回りに 南牧村美術民族資料館のスタッフさん、松本市のボランティアガイドさん、ペンション「森のみち草」のご夫妻、そして木曽福島関所のガイドさんに『小梅さんの日記』をお手に取っていただきました♡♡♡

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10月例会は10月25日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

見学も大歓迎です♪ 遊びにいらしてくださいね。

2017年

8月

30日

8月例会のご報告

 ようやく、朝窓を開けると少しだけ涼しい風が入りはじめました。

もう一息で秋ですね。 本日の例会の報告をいたします。

 秋のウォークの案内ができました。 よい季節になりますので、どうぞお揃いでご参加ください。往復ハガキでのお申し込みに加えて、このHP内の「メッセージ・各種申し込み」からもお申し込みいただけます。上のチラシをご覧になり、必要事項をお書きになって、送信してください。

 本日の例会では、当日お配りする資料の勉強会をしました。 当日は中村会長と中島副会長がとっておきの内容でお話しいたします。普通はなかなか見られない場所も見られるかもです。どうぞお見逃し・お聞き逃しなく!

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  7/29に行われました永廣禎夫先生の「小梅日記と和歌」、会員9名が参加し、ご講義を存分に楽しませていただきました。来年の「雛祭り」で、是非またお話しを伺いたいとお願いし、ご快諾いただいております♪ どうぞお楽しみに♪

 

 11/2第十回小梅忌では「ええじゃないか」と題して井上泰夫さんがお話しいたします。 慶応三年夏頃から翌年にかけて起こった不思議な騒動「ええじゃないか」。小梅さんも大注目で興味津々。来月の例会後に参加者の募集をスタートします。今しばらくお待ちください。

 

 12/3 和歌山県のボランティアフォーラムにブース参加します。詳細は後日!

 

     ***   ***

旅する芝田浩子さん、今回は長野県。

芝田さんからの報告です。

「文武学校を案内していただく。 この藩校の一番の特徴は、幕末の頃、完成した当時と同じ配置に建物がある事。移築されていない藩校は、全国でここだけだそうだ。」 長野県は真田一族の本拠地。お写真の後ろには六文銭が見えますね。

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           9月例会は9月27日(水) 13:30~

       NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

     みなさまにお目にかかりますことを、楽しみにしております。

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2017年

7月

26日

7月例会のご報告

毎日たいへん暑いですね。 いかがお過ごしでしょうか?

本日の例会の報告をいたします。

 

○7/29(土)13:30~ 直前となりました永廣禎夫先生の「小梅日記と和歌」ご講義に当会から9名が参加予定です。

 

○秋の「小梅さんゆかりの和歌の浦ウォーク」について準備が進んでおります。

日時 10月10日(火) 9:30 玉津島神社集合 正午ごろ解散

   観海閣・不老橋・東照宮などを訪れる予定です。 

 中村会長が『小梅日記』から充実した資料を準備しております。また、中島暁子副会長が、スポット歴史解説をいたします。申し込み方法などは来月の例会の後、発表いたします。 散策によい季節になりますので どうぞ皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

 会員の方は、8月例会でも「『小梅日記』に観られる和歌浦」勉強しますので、ぜひご参加ください。 (非会員のご見学も大歓迎です。)

 

○11月2日(木) 13:00~ 第十回小梅忌を妙宣寺にて行います。 詳細は後日。

 

○12月3日(日) 平成29年度 和歌山県ボランティアフォーラムが勤労福祉会館で開かれます。当会はブースによる参加を予定しています。

 

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 和歌山市立博物館では、ただ今

左の特別展が開催中です。

 紀州徳川家の御用を勤めた、老舗・駿河屋。店に遺る膨大な数の菓子木型やお菓子のデザイン画(絵手本)などがずらりと展示されており圧巻です。

 2008年秋、和歌山城天守閣の再建50周年を記念して「城フェスタ」が開催され、当会も約一ヶ月間にわたり天守閣で「川合小梅展」を催しました。その折、天守につながる多聞櫓で、この木型による落雁の再現コーナーがあり「華麗だなあ!」と眺めたものでした。その優美で豪華な落雁にまた会えるなんて♪

 「江戸時代の和歌山の女性はどんなお菓子を食べたの?」のコーナーでは、藩主につながる清信院、倫宮にならび、川合小梅、そしてほぼ同時代の日記が遺っておりよく比較される沼野峯のスウィーツ記録がまとめられています。

 展示解説はもちろん、特別講演会や玄関ホールでの呈茶も企画されていますので、ぜひお出かけください。 詳しくは下記 和歌山市立博物館HPから。

http://www.wakayama-city-museum.jp/exhibition-now.html

 

 旅する芝田浩子さん、7月始めには青森県へ。五所川原市では旧芦野公園駅を改造したカフェ、赤い屋根の喫茶店「駅舎」さんにてオーナーさんと。

オーナーさんのFacebook ページでも、絵本の事をご紹介くださっています。7月5日の記事です♪

https://www.facebook.com/wandono.ekisya/

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           8月例会は8月30日(水) 13:30~

       NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

     みなさまにお目にかかりますことを、心待ちにしております。

2017年

6月

28日

6月例会のご報告

梅雨空の下ですが、皆様いかがおすごしでしょうか?

本日の例会後に外に出たら見事な青空に変わっていました。

例会の報告をいたします。 

 秋のウォークについて概要が決まりました。今年4月28日に「絶景の宝庫 和歌の浦」として文化庁から日本遺産に認定された和歌の浦とその周辺、小梅日記にもたくさんの記述があります。川合小梅はどのようなことを記録していたのか、みなさんと確認しながら、周辺を歩きたいと思います。

 

日時 10月10日(火) 9:30 玉津島神社集合の予定です。(上の画像は和歌山市のホームページから。認定された内容について、詳しく説明されています。)

 

           ***   ***   ***

 

 今月も御所さんによる「小梅日記に見る幕長戦争(その2)」と題したお話しを伺いました。 第一次および第二次の長州征討についての記述を「小梅日記」から抜き出し、他の資料とともに検証してくださいました。

切腹した敵の家老の辞世の句まで小梅のもとに伝わっているところに驚きます。

 

今日のお話しにも出てきた元治という年号はたった2年間。グレゴリオ歴の1864年と1865年です。その前は文久、後は慶応で、年の途中で改元されています。元治二年(慶応元年)には閏月まであるんですよ。 今日配られた幕長戦争と、和歌の浦の資料のどちらにも、そのあたりの記事が出ていてますので、一緒に写真撮ってみました。 こんなことをやっているので、ご興味わきましたら、どうぞ遊びにいらしてくださいね。

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旅する芝田浩子さん、今回は北海道/日高本線の様似駅、観光案内所からです。日高本線は苫小牧から襟裳岬に向かう海岸沿いの路線ですが、昨年の台風被害から復興のめどがまだ立たず、運行再開が待たれるそうです。スタッフのお姉さんは地元で読み聞かせのボランティアもされているそうで、芝田さんが絵本を贈呈してくださいました。

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 先月もお知らせしました 7/29(土)13:30~ 永廣禎夫先生の「小梅日記と和歌」ご講義、定員がありますので、ご興味のある方は至急中村会長までご連絡ください。

           7月例会は7月26日(水) 13:30~

       NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

     みなさまにお目にかかりますことを、心待ちにしております。

 

2017年

5月

31日

5月例会のご報告

「夏日」となる日も、だんだん増えてきましたね。いかがお過ごしでしょうか? 本日の例会の報告をいたします。

 先月末、私達に特別な体験をさせてくださったパートナー教授は、和歌山での調査を無事に終えられて、アメリカにお戻りになりました。小梅に関するご著書、本当に楽しみです。

 

 故・道澤康裕さんから寄贈された図書と資料を加え、会が持つ小梅関連資料一覧が新しくなりました。中村会長がリストを管理しています。会員のみなさまは有効に使わせていただきましょう。

 

 御所伸之さんによる「小梅日記に見る幕長戦争」のお話しを聴きました。今回は文久四年七月十八日、長州征討前夜の幕府と長州の軍事衝突、いわゆる「禁門の変」についての記事を、詳細に解説していただきました。日記の記述の正確さ、情報伝達の速さには、この件に関しても驚かされる、とのことです。東洋文庫の『小梅日記』をお持ちの方は、是非該当部分を読んでみて下さい。

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               (おしらせ)

 ・次の例会では、秋のウォークに先駆けて『小梅日記』にみられる和歌浦の記事をみなさんと読みたいと考えています。ぜひご参加ください。

 ・7/29(土) 会員の永廣兆子さんのご夫君・永廣禎夫先生によるご講義「小梅日記と和歌」があります。会員も何名か拝聴する予定です。ご興味のある方は、左欄のメッセージからお問い合せください。

 

6月例会は6月28日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

飛び入り・見学も大歓迎です! 

 

旅する芝田浩子さん、今回も九州からの嬉しいご報告です。

「田原坂に来ました。新しく出来た「田原坂西南戦争資料館」の館長さんんに、『小梅さんの日記』を差し上げて来ましたよ。」

また「西南の役戦没者慰霊之碑」から、和歌山から出兵して戦死した方々のお名前写真も送ってくださいました。

また、「ひとよし森のホール」にも、絵本を届けて下さったそうです♪

訪れた方の目に、きっと留まりますね

2017年

4月

26日

4月例会 S.Partner教授をお迎えして

    ☆今月の例会は、米国デューク大学よりサイモン・パートナー教授を

        お迎えしての特別なものになりました☆

まずは各種報告をいたします。

・4/15 御坊市民大学「はまぼう学園」入学式・始業式に中村、辻、そして温さんが参加、特別講演をさせていただいてきました。ひとつ前のブログに写真とともに中村会長の寄稿を掲載していますので、どうぞご覧下さい。

・南方希弌さんご夫妻が、会の設立時に尽力された故道澤康裕さんのお宅を訪ね、奥様から小梅に関連する資料などの寄贈を受けてこられました。中村会長が今後整理し、会の図書リストに加えて会員皆さまにその陣容をお知らせいたします。 

     ***   ***   ***

 23日夕に和歌山に到着されたパートナー教授は、日本の歴史がご専門。これまで3人の一般の日本人を取り上げて、その人物の日記や手紙などを徹底的に調査・考察することで、日本の歴史を紹介してこられました。今年の11月に3冊目の本が出版される予定だそうです。

 そして、次のターゲットを川合小梅と定め、到着当日から和歌山市内の小梅に関連する場所を自転車で巡り、精力的に調査されています。

 例会当日の26日は、午前中に県立図書館と2階にある県立文書館で、小梅の肉筆と対面されました。

 貴重図書である「小梅日記」などを閲覧できるよい機会なので、会員有志もご一緒しました。文書館では、小梅が外国にも興味を持つことができたに違いない、という証拠に「環海異聞」の写本を閲覧。その筆致の繊細さと卓越した絵の技術を再確認。小梅がこの紙の端っこに手を置いて、色を選び筆を運んだんだと考えると、そこにねじり鉢巻きの小梅の姿が浮かび上がってくるようです。小梅研究の第一人者・須山高明先生も駆けつけてくださり、和やかないい時間となりました。

 大阪から久しぶりに来て下さった阿部健さんらと合流しての昼食会後、雨の中、徒歩で例会会場へ移動。それぞれの小梅との出会いや関わりを述べる自己紹介タイムから、休憩や記念写真撮影を挟みながら、教授の川合小梅感や小梅研究のテーマなどを伺い、また会員各自も小梅に関する持論を披露し合って、賑やかに過ごしました。ご著書の完成がほんとうに楽しみです。その後に予定されていた市堀川沿いの散策は残念ながら順延となりましたが、満ち足りた一日でした。 

 遠来のサイモン・パートナー教授に感謝いたします。

 (右下の画像は阿部さんのおみやげ。4/26日付の「小梅日記」抜き書きです。)

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パートナー教授からいただいた、メッセージです。

Local historians are the best! Thanks to all the members of the "Society for Enjoying Koume's Diary" 小梅日記を楽しむ会 for their warm welcome and bountiful sharing of their deep knowledge of the life and times of Kawai Koume. Koume was the wife of a low ranking samurai and kept a diary from the 1840s to the 1870s. It's a precious window into the daily lives of the samurai class before and after the Meiji Restoration.

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5月例会は5月31日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

見学も大歓迎です!

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旅する芝田浩子さんからの『小梅さんの日記』画像です。

ただ今長崎県。左の写真は出津の「ド・ロ神父記念館」の方と。

右は島原の有馬キリシタン遺産記念館のスタッフのお姉さんと、です。

日本全国に絵本を携えて旅を続ける浩子さん、ありがとう♡

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2017年

4月

15日

~ 「小梅日記」を楽しもう ~御坊市民大学「はまぼう学園」の入学式・始業式にて

  桜の花が散り始めた4月15日、辻・温・中村の3名で御坊へ出かけました。

  御坊市民大学「はまぼう学園」の始業式の後「小梅日記」について話をする機会をいただいたのです。

 御坊は私の故郷なので、嬉しさとともに気恥ずかしさもありました。100名程の会場からは、何かを学ぼうとする意欲が伝わってきます。そんな雰囲気の中で熱心に耳を傾けてもらうことができ、自然と話に熱が入ってとてもやりがいがあったように思います。

 有意義な時間をありがとうございました。      中村純子

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2017年

4月

03日

3月例会と総会の報告です。

 紀三井寺の標本木開花宣言を受けて、一気に春らしくなってまいりました。たいへん遅くなりましたが、3月29日に行われた例会と総会の報告をいたします。

 雛祭りイベント報告の後、4月15日(土)に御坊市社会福祉協議会からのご依頼で、中村会長・辻副会長と温さんの三名で、特別講演をさせていただくことが発表されました。

 (上の「桜とメジロ」の写真は、W大名誉教授のK先生のご提供。4/1撮影です。Hさんのおかげで掲載許可をいただきました♪)

 

 会員の平松正義さんが、このたびマナビィスト支援セミナーにて川合小梅をテーマに発表をなさいました。その要旨が、和歌山県立図書館3月25日発行の「和歌山の文化資源再発見~歴史・文化・風俗」という機関誌第1号に掲載されています。

 県および市の図書館ほか、コミュニティセンター等公的な機関に配布されるとのことですので、お目に留まりましたらどうぞご覧になってください。

        平松さんへのご感想もお待ち致しております♪

 続いて平成29年度の総会を行いました。

決算報告、監査報告がなされ、承認されました。新年度の役員も、全員残留となりました。楽しみな新年度の取り組みでは、秋のウォーク、第十回を迎える小梅忌、そして雛祭りで、担当者などおおよそのプランができました。平成29年度の予算案が承認され、総会を終えました。

 新年度のイベントについては、今後詳細が決まりましたら、HPでも発表してまいりますので、どうぞお楽しみに!

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次の例会は4月26日(水) 13:30~ 

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。

米国・デューク大学から川合小梅を研究にいらっしゃる、パートナー教授をお迎えする予定です。また、久しぶりに『幕末紀州 川合小梅のワンダフルワールド』著者の阿部健さんも出席される予定です。

 

 

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2017年

3月

03日

2月例会報告と第八回雛祭り

2月22日(水) 2月例会を行いました。

 各種報告および第八回雛祭りについて最終確認をした後、御所伸之さんによる「小梅日記に見る西南戦争」の講義を皆で聴きました。

 関連する歴史的事実を押さえ、御所さんによる「小梅日記」の該当箇所の現代語訳を確認した後、日記記載内容の検証と考察が発表されました。濃い内容で、たいへん勉強になりました。明らかな誤認が混じっていたとしても、激動の時代を「勝者の記録」ではなく一般主婦となった小梅が得た情報として詳しく記録されていることが、とても貴重だと思います。

           ***          ***          ***          *** 

 昨夏に落慶式を終えられた立派な山門に迎えられ、今年も正住寺さまのご協力にて雛祭りを開催しました。小梅の描いた立ち雛が迎えてくれる本堂にて、小梅一家とたいへん親しかった日導上人、夫の梅所、そして小梅のご供養と中井ご住職によるご法話をいただきました。

 室町時代に遡るという歴史あるお寺ですが、神社を重視する時代にはお寺は弾圧を受け、また昭和20年7月8日の和歌山大空襲で全て燃え尽きるという、ひどい災いも経験されています。御本尊は綿を被っておられますが、これは将軍からの刀傷を守るためだそうで、迫害に耐えるお姿なのだそうです。 

 今年の雛祭りも、会員の研究発表の会となりました。司会は辻康子さん。

まずは中村純子会長の登場です。

*うわさ話*あれこれ と題して、小梅が近所の人や友人、親類と話したことを日記に書き留めているものを11項目抜粋して、話してくれました。「具足お試し」は嘉永六年の話。防具の強度を試すために、罪人が使われたという残酷なお話し。安政六年の「子殺し」万延二年の「世相・困窮」と紹介が進み、そのあとは会場の方のリクエストで慶応三年の「狐つき」万延二年の「異人の話」と続きました。私は「密通」なども聞きたかったのですが、お時間許さず、次にバトンを渡します。

 これだけの話を日記に残す小梅。話し上手な小梅の周りにきっと人が集まったのでしょう、情報伝達の中心、人気ブロガーか!という気がします。

 続いて渡辺圭司さんの「ディアナ号 その後」です。

 「小梅日記」の嘉永六年八月二日に「おろしゃ舟又みへるよし」の一行があります。ペリーの一ヶ月後に長崎に現れたロシアのプチャーチンが、翌・嘉永七年九月にディアナ号に乗って紀州沖に現れ、紀州藩はその対応に大騒ぎ。お台場など急ぎ準備します。ところがかの船はその後、伊豆下田沖で安政の東海地震による津波で沈没。現在の沼津市にあった戸田(へだ)港にて代艦建造の運びとなりました。修理に携わることになった日本の船大工達が、外洋帆船の作り方を取得し、全国の造船近代化の担い手となったそうです。 勝海舟に「魯国の一大不幸や、わが幸となり」と語らせたように、降ってわいた幸運に技術の大躍進がもたらされたことを、現地で得た資料を披露しながら、語ってくれました。

                    ***         ***         ***         ***

会員発表後は準備してくださった別室で茶話会。楽しい時はあっと言う間に過ぎて、最後は会員の阿部健さんが作ってくれた川合小梅に捧げるCD「ここにいるだけでもいい」を皆で聴き、散会しました。ご興味を持たれた方、どうぞ来年お越し下さいね。

3月例会は総会です。会員の皆様、万障お繰り合わせの上ご参加ください。

もちろん、見学も大歓迎です。

 日時 3月29日(水) 13:30~ 

     NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

2017年

1月

25日

1月例会の報告です。

 2017年となり、はやくもひと月が過ぎようとしています。本年も小梅日記を楽しむ会を、どうぞよろしくお願いいたします。

 南国紀州には珍しい積雪が見られた昨日でしたが、今日は晴れ上がった青い空に恵まれました。本年最初の例会の報告をいたします。

(←「雪の和歌山城」Oさん提供)

 

 3月3日(金)の第8回雛祭り 案内が出来上がりました。今年の発表者は当会が誇る実力者おふたり。ディープなお話が聴けそうです。参加ご希望の方は、下の案内にあります 中村会長への電話、あるいは左欄の「メッセージ・各種申し込み」からお申し込みください。茶菓を用意して、お待ち致しております♪

 会員の井上泰夫さんが、新たなご著書を発表されました。2011年からほぼ1年に2冊ずつ、精力的なご研究の成果を、私家版として発行しておられます。

 今回のタイトルは、

『『小梅日記』にみる慶応3年(1867)』。<はじめに>から、少し引用いたします。

   **   **   **

「本稿では、『小梅日記』の慶応3年(1867) 1年間の日々を追ってみました。慶応3年は、平成29年(2017)から数えてちょうど150年前に当たります。<中略>時代が大きく回天しようとしている、まさにそのとき、小梅は何を見、何を聞き、どのような日常生活をおくったのでしょうか。」

   **   **   **

 主要な出来事に関する解説・考察はもちろん、人名注、慶応3年毎日の抄、さらに紀州藩と社会全体の事象をまとめた日表まで、まさに至れり尽くせりの書です。追って和歌山市内の図書館で閲覧できるようになると思います。心惹かれた方、いましばらくお待ち下さい。 

   **   **   ** 

1月2日、テレビ和歌山で、「和歌山県新春特別番組」として仁坂和歌山県知事と川合小梅のご子孫である、志賀俊之さん(日産自動車株式会社取締役副会長・株式会社産業革新機構 代表取締役会長CEO)の対談が放送されました。「地の利」に関係なく、アイデアと発想の転換で発展が望める時代。創業の気風あふれる県民性を活かした発展を、との提言がなされました。(画像はテレビ画面を撮影)

旅する芝田浩子さん、新年は南紀にディープな旅。

あちこちに『小梅さんの日記』のご縁を拡げて下さっています。

写真はすさみ町観光協会の楠本さんと芝田さんご夫妻、すてきな笑顔です。

そしてFacebookで応援してくださっている新宮市の徐福寿司さんの記事♪

「紀南は夜空が綺麗ですね。橋杭岩も落ちて来そうに見えました。」とは芝田さん談☆。

      ☆       ☆       ☆

 平松正義さんという新しいお仲間を迎え、嬉しいスタートをした2017年です。

今年も、川合小梅と『小梅日記』を核に、楽しい活動をしていきたいと思います。

次の例会は2月22日(水) 13:30~ 

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。

御所伸之さんの「小梅日記に見る西南戦争」の発表があります。

お気軽に、見学にお越し下さい。

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2016年

12月

01日

今年一年、ありがとうございました♪

  聖護院門跡 宮城泰年門主の法話を聴く会 に参加して

      ~道澤康裕氏を偲んで~     中村純子

 

 「小梅日記を楽しむ会」を立ち上げてくださった道澤さんがお亡くなりになって早2年半になります。去る11月25日、親しかった方々がお集まりになると聞いて、是非道澤さんへの感謝の気持ちを皆様にお伝えしたいと思い参加しました。 

 

 立派な山門をくぐると、ピーンとした空気が張り詰めて、さすが修験道の総本山という感じがしました。ゆっくり拝観したあとは、心待ちにしていたご門主の法話です。やはり修験の話が一番心にしみました。山はどこからでも見える、人は山へ帰っていく。山では魂が浄化され、自分も自然の一部だという思いになる。五感を駆使して行動しないといけない。自然の中で自分の感覚を磨かせてもらえる。助け合いながら生きていく、などなど。現代の私たちは、パソコンやスマホのような機械に頼りすぎて、自然が教えてくれるものをないがしろにしているのではないか、と気づかせていただけるお話でした。 

 

 そのあとは、御殿荘に移動しての懇親会です。美味しい懐石料理を味わいながら、一人一人自己紹介をしていきました。道澤さんとのつながりを話される方、今の心境を語る方、山歩きの話をされる方・・・。私は、道澤さんの取り組まれた小梅日記とはどういうものか知っていただくために、会で作成した絵本『小梅さんの日記』をお見せしてアピールしました。すると、優しい参加者の皆様は、手に取って、なんとすべて購入してくださいました。リュックに入れて担いでいった甲斐があったというものです。正に肩の荷を下ろして帰途に着くことができました。 

 

 人とのつながりを大切に、これからも和歌山の地で地道に活動していこうと改めて思ったことです。実りある楽しい時をすごさせていただけてありがとうございました。

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  (↓画像は平成24年 道澤さんが運営に関わった行事での宮城門主のお姿と、その折の案内です。(山上))

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11月30日(水)、11月の例会および早々と忘年会を行いました。

総勢10名で中華料理に舌鼓を打ち、一人一人が挨拶をしました。

 

年明けの公開イベントは、3月3日(金)の雛祭りです。

ご期待ください。

次の例会は1月25日(水) 13:30~ NPO・ボランティアサロンにて。

ご見学、ご参加をお待ちしています♪

ずいぶん気が早いですが、どうぞ皆様よいお年を!

 

☆1月例会から予定されていました御所伸之さんによる幕末争乱に関する学習会は、2月例会スタートに変更致します。ご興味のある方はどうぞお越し下さい。

 

              ♪   ♪   ♪

旅する芝田浩子さんから届いたお写真、今年の見納めです。

鳥取県八頭郡の隼駅、広島県福山市鞆の浦の「入江豊三郎本店」さま、そして高知県四万十市の海洋堂ホビー館さま前です。芝田さんと共に全国に拡がる『小梅さんの日記』、いつか会いに行けるかな~☆

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2016年

11月

26日

和歌山市立博物館の特別展は、明日までです!

 入館するのは4回目でしたが、展示替えがたくさんあって、今回もとても楽しめました。会期前半に行かれたかたも、明日是非もう一度!

 午後、近藤壮学芸員さんによる最終講演会を、遠来の原さん、温さんとお聴きしてきました。紀州画壇の充実ぶりを、あらためて認識でき、とても興味深かったです。しかし、約三十年前の特別展で展示されていた作品が、いくつも行方知れずとなっている、とはショッキング。

 小梅の作品に会えるコーナー展示は、1階の奥にあります。12/4まで見られますよ。(コーナー展示の館内画像は、ご許可を得て撮影・掲載しています。)

2016年

11月

14日

ボランティアフォーラムin御坊に参加してきました。

 和歌山県ボランティア連絡協議会主催の大きなイベントにブース参加してきました。紀中の御坊市で川合小梅のことを紹介できて、有意義でした。たくさんのパワフルなお仲間とも出会えて、元気をもらった一日でした♪

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2016年

11月

11日

2016年 小梅忌と秋のウォーク

 11月2日、妙宣寺にて小梅さんの128回目の年忌を執り行っていただきました。お位牌の横には雑賀紀光画伯がお描きになった、小梅像の複製が置かれています。画伯が昭和55年に描かれた想像図ともいえるものですが、小梅のご子孫に取材して描かれたそうで、きっと小梅さんはこのような面立ちだったろうと思います。小梅の筆塚がある和歌山市吉田の聖天宮法輪寺に奉納されているものです。

 ご法話では「自行」という言葉を教えていただきました。修行僧の厳しい一日は、自分を振り返り懺悔をすることからはじまるそうです。我々も神仏の前でお願い事をする前に我が身を振り返ることから始めよう、他人さまに不平不満を言う前に、自分に反省すべき点ははないか自問しよう、という心持ちになりました。

          ***   ***   ***

 11月8日は、あいにくの雨空になり、秋のウォークですが歩くのは断念、室内にて開催しました。

 まず「藩校の歩み」と題して井上さんから解説がありました。小梅の家は祖父の代から学者であり教育者と言えますが、夫の梅所が後に督学となる「学習館」という名前は、第10代藩主・治宝(はるとみ)の命名だそうです。寄合橋と伝法橋近くの現在の南方酒造の敷地角に「藩校跡」の標識があります。ここには今年将軍就任300年で注目の徳川吉宗が一時期住んでいた湊御屋敷があり、第五代紀州藩主当時の吉宗自身がこの場所に学問所を設置したのだそうです。今日はみなさまにその場所を見ていただく予定でしたのに、ほんとうに残念。

 続いて、語り部さんの中島さんから図版(『城下町の風景』から)を示しながら話していただきました。歩くはずだった市堀川(内川)沿いは、お城の中と商業地との境目、北岸はかつて米倉が並んでおり、たいへん賑わったところです。南のお城の側は土塁が築かれていたそうで、今でもよく見ると北と南で高さが違っているそうです。

 またこのコースは、絵本『小梅さんの日記』P.17~19で取り上げた、小梅の遠足コースです。安政六年春、舟に乗って荒浜まで潮干がりに出かける中村会長一押しの一日ですが、その舟に同乗した女性は素玉という号を持つ絵描きで、ウォークの最終目的地の市立博物館に今、彼女の絵も展示されているのです。絵本や東洋文庫の『小梅日記』をお持ちの方は、是非該当ページを読み直して下さいね。私はいつも、素玉に対する小梅のちょっとしたライバル心が出ているように感じて、面白いなあと思います。

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 車移動になってしまいましたが、市立博物館に急ぎます。松たか子そっくりの山下奈津子学芸員が、コーナー展示「川合小梅をめぐる人々」と特別展「城下町和歌山の絵師たち」で展示されている小梅と梅所、師匠の野際白雪らの作品を解説して下さいました。前期と後期で展示替えがあったのですが、この日初公開の川合小梅「人形つかい図」を観ることができました。前期展示されていた「観梅円窓美人図」は観られなくなるのかな、と思っていましたら、ちゃんと1階のコーナー展示に移動され、この立派な2作品ともに観られる今、オススメです!「一緒に潮干がりに行った素玉」の画、どこにあるのかどうぞ博物館に出かけて探してみて下さいね。2階特別展の会期は11月27日(日)まで。1階のコーナー展示は12月4日まで。月曜日と11月24日(木)は休館です。

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2016年

10月

26日

10月例会の報告です。

朝は抜けるような青空なのに、夕刻にはポツポツと雨が。。

くるくる変わる天候に、右往左往の毎日です。本日の例会の報告をいたします。

 

和歌山市立博物館の コーナー展示

「川合小梅をめぐる人々」~12/4 

 および 特別展「城下町和歌山の絵師たち」~11/27が開催中です。

11/8(火)ウォーク時に山下学芸員さんの解説がありますが、そのほか10/29、11/12、11/26、各14:00

から特別講演があります。

詳細は左の画像を拡大してご覧下さい。会員有志ももちろん聴講に行きます♪

  小梅の作品は、前期(~11/6)「観梅円窓美人図」後期(11/8~27)「人形つかい図」(個人蔵・初公開)が予定されています。 前期終了後「観梅・・」の作品は1階のコーナー展示に移されるそうです。そのほか、夫の梅所、祖父の春川の筆も見ることができます。

 11/8(火)「川合小梅さんゆかりの地を歩こう!」 については先月のブログをご覧下さい。定員まで若干名の余裕がございます。参加ご希望の方は左のメッセージからもお申し込み頂けます。

 フォルテワジマ 12:30受付開始 市立博物館にて15:30ごろ解散です。

 

 

長年の多岐にわたるボランティア活動により、会員の山田至さんが内閣府より「エイジレス賞」を受賞されました!!

おめでとうございます。

  <その他の予定>

11/2(水) 小梅忌  和歌山市堀止の妙宣寺にて

     13:15集合 会員のみ対象ですが、見学を兼ねてのご参加は歓迎します。

11/13(日) 御坊市にて県ボランティアフォーラム 中村・温・山上参加です。

11/30(水) 17:00 本年最後の例会と忘年会 

   場所:百楽和歌山 シノワーズ(JR和歌山駅前ミオ北館=  近鉄5Fですね)

 会費3500円 参加希望者は11/20までに 中村会長までお電話ください。

 

来年、1月例会、2月例会では、御所伸之さんの「小梅日記」にみる幕末から明治の争乱について、学習会を行います。「禁門の変」「長州征伐」「西南戦争」が俎上に上る予定です。→ 都合で学習会は2月例会から始まることになりました。

そのほか、第8回の雛祭りについて意見の交換をし、大筋で内容が固まってきました。公開をお待ち下さい♪

そろそろボリュームのある布団が恋しくなってきました。

皆様どうぞ冬支度抜かりなく、お元気でお過ごし下さい。

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2016年

9月

28日

9月例会の報告です。

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだ、と感心したのも束の間、戻ってきた暑さと湿気にちょっと参りますね。本日の例会の報告をいたします。

 

       ↓11月8日の秋のウォークのちらしができました↓

←左欄の「メッセージ・各種申し込み」からも受け付けます。 

ボランティアサロンC室でのお話は、当会歴史ご意見番・井上泰夫、

ウォーク中の案内は美人語り部・中島暁子が務めます。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。 

 今日の例会はやや寂しい参加人数ではありましたが、歴史論客揃い+絵本の絵を担当の芝田浩子さんで、楽しい集まりとなりました。その芝田さんの『城下町の風景Ⅱ』の原画展が、10月20日から24日まで、和歌山市12番丁10の エムズギャラリー12番丁にて開催されます。「小梅日記」に登場する場所もたくさんあります。

額田雅裕先生のお話しも楽しみです!!

 

先月もお知らせしました和歌山市立博物館での川合小梅関連展示です。

会期中の講演会も予定されています。詳細はわかり次第おしらせします。

10/22~11/27 特別展「城下町和歌山の絵師たち」

10/4~12/4 コーナー展示 ・川合小梅をめぐる人々・城下町の本屋さん http://www.wakayama-city-museum.jp/top.html 

            ***     ***

 9月の”旅する芝田さん”からいただいた写真です。芝田さんのご主人、愛車の前で小梅Tシャツ、キマッてます! その隣で絵本を持って下さっているのは、和田宿・龍淵寺のご住職だそうです。右の写真は、道の駅・遠山郷の観光案内所のおじさまだですって。そのほか、天空の村・下栗の里、「山のみのりや」のみのりさんも絵本を読んで下さっているそうです。全国に拡がる『小梅さんの日記』。

感謝です♪

              <その他の予定>

10/26(水) 10月例会

     13:30~フォルテワジマ6F  NPO・ボランティアサロン

11/2(水) 小梅忌 妙宣寺 13:15集合 会員のみ

11/13(日) 御坊市民文化会館で開かれる和歌山県ボランティア連絡協議会

    「平成28年度ボランティアフォーラム」12:00~15:30。

     中村・温・山上が参加。(強力な協力:山本隆造・山田至)

 

☆来月の例会報告のときには、ほんとうに涼しくなっていて欲しいものです。

どうぞ皆様、お元気でお過ごし下さい。

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2016年

8月

31日

8月例会の報告です。

 厳しかった8月の暑さも、台風が連れてきた風で一掃されたようです。

皆様、お変わりございませんか?  本日の8月例会の報告をいたします。

*御所さんが「小梅日記にみる坂本龍馬」の完成稿の披露およびミニ講演をしてくださいました。『小梅日記』慶応3年12月7日の龍馬に関する記載を事件ごとに三つに分け、日記の内容を詳しく見ながら、今に伝わる諸説を整理して、それぞれに推論を立てて検証していかれました。小梅の事を知らなくても、龍馬に関心のある人はたくさんいます。このテーマはやはり歴史好きの方によい小梅アピールとなる、と感じました。また、井上さんからは『小梅日記』の記述で、一般的に事実と考えられていることと相違のある点も、深く検証してみると、ある視点からの真実である可能性もある、との指摘があり、多角的な視野が必要だと感じ入りました。

*和歌山市立博物館の展示「城下町和歌山の絵師たち」にあわせた秋のウォークの内容を検討しました。

 11月8日(火) 12:30 フォルテワジマ受付開始、13:00から藩校の歴史などを学んだ後、京橋をスタート、市堀川沿いを案内を聞きながら歩き、藩校跡を経由して和歌山市立博物館へ。学芸員さんにコーナー展示「川合小梅をめぐる人々」を解説していただき、現地で解散です。

 来月の例会後にチラシを公開する予定です。 ご期待下さい。

<和歌山市立博物館>

10/22~11/27 特別展「城下町和歌山の絵師たち」

10/4~12/4 コーナー展示 ・川合小梅をめぐる人々・城下町の本屋さん http://www.wakayama-city-museum.jp/top.html

 

 明日は新月。旧暦の新月とちょうど重なります。今ごろの気候だったはずの安政六年の八月朔日には、孫の菊江の哀れな病状が綴られています。また城下では「ころり病」が蔓延。ぜひ平凡社『小梅日記』第一巻のそのあたりを読んでみて下さい。右の画像は続くページに掲載されているものです。小梅が孫のために描いてやったものでしょうか。

 

<その他の予定>

9/28(水) 9月例会

     13:30~フォルテワジマ6F  NPO・ボランティアサロン

11/2(水) 小梅忌 妙宣寺 13:15集合 会員のみ

11/13(日) 御坊市民文化会館で開かれる和歌山県ボランティア連絡協議会

    「平成28年度ボランティアフォーラム」に、中村・温・山上が参加。

 

☆急な気温の変化には要注意ですが、過ごしやすい季節も間近ですね。

どうぞお元気でお過ごし下さい。

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2016年

7月

28日

7月例会の報告です。

 7月前半は、ほんとうに厳しい暑さでどうなることかと思いましたが、雨の後、少ししのぎやすい日が続いてきます。お元気でいらっしゃいますか、お伺い申し上げます。本日の7月例会の報告をいたします。

 *温さん、山田さんがそれぞれのお仲間に川合小梅を紹介する機会を持って下さいました。会にある貸出用の絵本やパネルなど使っていただけますので、皆様もいかがですか?

 *御所さんと井上さんによる「『小梅日記』にみる坂本龍馬」についてのお話がありました。御所さんは来月、所属する会でこのテーマで発表をする準備をされており、会員にも意見を求められて井上さんのお話を伺う機会へと発展したものです。『小梅日記』に登場する龍馬に関連する事件を俎上に載せ、特に紀州の明光丸と龍馬が乗る伊呂波丸の衝突事件では、井上さんによって、司馬遼太郎、津本陽、鈴木邦裕 三者の記述の差が明らかにされました。龍馬ファンにこそ知ってもらいたい事実満載でした。

 *市立博物館の展示にあわせた秋のウォークは、11/8(火)午後と決まりました。館内で学芸員さんのお話を伺います。集合はフォルテワジマ。来月の例会で詳細を発表できるよう準備しています。どうぞご予定に入れておいてください。

 

   ***  ***  ***

旅の芝田浩子さんからのお便りです。

「十三湖の河口にある民宿和歌山さん。 

和歌山から来たと言うとご主人がとても喜んでくださったので、『小梅さんの日記』贈呈させてもらいました。」

芝田さん、いつもありがとう♪

<その他の今後の予定>

8/31(水)8月例会を行います。

    13:30~フォルテワジマ6F  NPOボランティアサロン

11/2(水) 小梅忌 会員が集って小梅を偲びましょう。

11/13 和歌山県ボランティア連絡協議会による「平成28年度ボランティアフォーラム」が、御坊市で行われます。毎年参加してきた和歌山市のNPOボランティアフェスタは、今年は10/9(日)ですが、京橋プロムナードを会場とし、参加団体の数も少し制限されますので参加を見送ることとし、県の方に初めて参加することになりました。 

  ☆夏も後半戦ですね。 熱中症にならぬよう、どうぞご用心ください。

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2016年

6月

30日

6月例会の報告です。

今年の梅雨はほんとうによく降りますね。皆様のところでは障りはないでしょうか、お伺い申し上げます。

昨日の6月例会の報告をいたします。

 

*和歌山県ボランティア連絡協議会にて運営委員会が行われ、参加された中村会長からその報告がなされました。5/26には会の自己紹介と活動の紹介を、6/23には当会の活動発表の機会をいただき、顔なじみのみなさんの応援を受けながら、大いにアピールをしてきてくださったそうです。例会で会員に参加者を募り、できる限り参加していきたいと盛り上がりました。

 

*6/5に、当会会員の御所伸之さんが会長を務められる、放送大学和歌山同窓会の「小梅日記」サークル発足式に中村会長が参加されました。またその会報「きのくに通信」に御所さんが書かれた『小梅日記』に関する文章を、7月例会で皆に配布することをご了承いただきました。楽しみですね。

 

*以前から『小梅さんの日記』を応援してくださっている豊中市の大坂淑子さんが『川合小梅のワンダフルワールド』を読まれ、著者の阿部さんがごく近所にお住まいだと判明、ご自宅にお訪ねになったそうです。ご縁が拡がり嬉しいですね。

 

*副会長・中島暁子さんのお声がけにより、和歌の浦歴史講座と現地案内ウォークに中村会長が参加、川合春川の書画を拝見する貴重な機会を得ました。

              ---*---*---*---

 

北海道を旅する芝田浩子さんから、たくさんの『小梅さんの日記』画像が届いています!!  うれしいです♪♪

 

<その他の今後の予定>

7/27(水)7月例会を行います。

13:30~フォルテワジマ6F  NPOボランティアサロン 

そろそろ暑い暑いと言いたくなる季節到来ですね。どうぞご自愛下さいませ。

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2016年

5月

27日

5月例会の報告です。

 梅雨のはしりでしょうか、グズグズしたお天気が続きます。もう一昨日になりました5月例会の報告をいたします。

 *先月のブログで報告しました通り、4/19のウォーク無事終了。盛りだくさんな内容に、参加者の皆様には概ねご満足いただけたのでは、と自負しています。よかったこと、反省点などを話し合いました。今後のウォークに活かしていきたいと思います。

 *和歌山県ボランティア連絡協議会へ入会しました。公の機関を通じて、さらに川合小梅の事を皆様に知っていただける活動ができるのでは、と期待しています。

 *放送大学和歌山同窓会の御所伸之さんがご入会。 同会のサークルで『小梅日記』の勉強会を立ち上げるということで、さらに新しいお仲間の拡がりが期待されます。

 *和歌山市立博物館にて10/22~11/27に特別展「城下町和歌山の絵師たち」が予定されております。

(右の画像は和歌山市立博物館HPより)http://www.wakayama-city-museum.jp/top.html

 会期を中心に、コーナー展示で同館所蔵の川合小梅作品と出会えるかもしれません。せっかくの機会ですので秋に向けて関連イベントを企画したいと思います。どうぞご期待下さい。

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6月例会は6/29(水) 13:30~ いつものフォルテワジマ6F NPOボランティアサロンで行います。見学も大歓迎です。天候不順の折です。どうぞご自愛ください。

          <会にご縁のある方、活躍中!!>

芝田浩子さん彩色『城下町の風景Ⅱ』絶賛発売中! 

元・和歌山県立文書館スタッフの溝端佳則さん「古書肆 紀国堂」を開店!

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2016年

4月

20日

小梅さんゆかりの地を歩こう in 和歌山城!

 

<ニュース> 4月23日発売!

『小梅さんの日記』で一緒に仕事をした芝田浩子さん、待望の『城下町の風景Ⅱ』が出版されました!!

 p.49にはなんと「川合小梅生誕地」との額田雅裕先生のコラムも♪ 日記に登場するほんとにたくさんの場所がでてきますよ。本屋さんにGO!

     *  *  *

 

 暑くもなく寒くもなく。最高のお天気に恵まれて、35名の善男善女、春のウォークに出発です。 

 今回は『小梅日記』に登場する和歌山城内外の記述をテーマごとに抜き出し紹介しながら、小梅さんと夫の川合豹蔵さんの姿を追っていきました。

 一の橋にて新緑に垣間見える天守を眺めながら、天守閣の歴史を振り返ります。弘化三年の落雷によって焼失した天守の再建を、ちょうど小梅さんは体験しているのでした。中村会長が日記に出てくる上棟式の模様などを、『小梅日記』からの抜き書き資料を示しながら説明します。また東洋文庫版の『小梅日記』以外にも、和歌山県史の資料編に弘化五年(嘉永元年)の日記が収録されています。そこにも天守閣に関する記述が出ていることがわかります。

 熊本では立派なお城が震災でたいへんなことになっており、それにも増して被災者の方々のご苦労を思わずにはいられません。早い復興をと願いつつ、穏やかな日々の有り難さが身にしみます。 

 次の説明場所・二の丸 表に移動します。巨大なクスノキの目にしみる緑、ツツジは言うまでもなく、藤、牡丹も見事です。てんてんてまりのマンホールのふた♪

 二の丸は「主人登城」と小梅が日記に記した日に豹蔵さんが出勤して仕事をした場所だろうと思われます。その仕事ぶりを“御機嫌伺い” “願書提出” その他、人事、御前講義や文書の編纂など、テーマごとに日記からピックアップした労作が中村会長から披露されます。お城でどのような仕事をしていたかが徐々に明らかになってきました! 大切な御用の前にはお風呂に入ったり、返事の必要な事柄には小梅が代筆することもあったなども紹介されました。

 中島副会長からは、ここにあった二の丸の建物がたいへん立派で、何百人もの藩士が仕事をしていて城内で最も重要な場所であったこと、後に大阪城の脇に持って行かれてしまい「紀州御殿」と呼ばれていたが、GHQの将校の失火により焼けてしまってたいへん残念だということなど、資料写真を示しながら説明されました。

 御橋廊下を眺めながら、追廻門に向かいます。

 追廻門外には、『小梅日記』の政治・経済面にめっぽう強い井上さんが待っています。

 この門の外すぐに「田中善蔵尽忠之碑」があります。様々な重大事件が起こった慶應三年、ここで田中善蔵という藩士が暗殺されました。

 川合家、田中家、そして善蔵の妻となる女性の実家・岩橋家の、いわゆる呑み友達に端を発する親しい付き合いが紹介されます。経済危機を打開するための田中善蔵の斬新な改革案と既存の勢力との軋轢、そして受難に至る経緯を、臨場感たっぷりに説明されました。

 明治18年に友人達の発起で建立された地・秋葉山から、昭和44年になってこの事件の場所に移設されたそうです。

 続いて不明門西にそびえる高石垣に向かいます。徳川頼宣が築いたこの石垣は、約24メートルの高さを誇り、当時のままの威容を見せてくれています。中島さんによると「追廻門からここに至る石垣は全て当時のままで、もしもその前の建物などが目に入らなければ「城は石垣」、その上に見える天守とともにどんなに素晴らしい眺望だろう」と。

 高石垣・不明門から岡口門に向かう左側には、つつじ園が最高の状態! 小梅のテーマカラーの濃いピンクに染まります。

 岡口門の前広場で中村会長から解説です。道路を隔てた南側には岡公園、その奥には弁財天山(通称:天妃山)。山上には西南戦争他、明治になって起きた四つの戦いで犠牲になった和歌山県出身の兵士を偲ぶ「四役戦亡記念碑」があります。

 「小梅日記」にはこれらの戦について記述が多く出てきます。また小梅自身がここを訪れ、帰路には高石垣から人力車を使ったこともちゃんと記されているそうです。

 ウォークはここがゴールです。

少し東に歩いて岡口門を振り返ると、天守閣がその上に見え絶景!

ご参加のみなさま、有難うございました。 

そしてこのサイト上で一緒に歩いて下さったみなさまも、有難うございました。

またの機会に、是非お越し下さい。

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4月例会はお休みです。

次回例会は5月25日(水) 13:30~ 

 NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F) 

 

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2016年

3月

30日

3月例会と総会の報告です。

春のウォーク、4/10まで受付中です! 

左の欄の「メッセージ・各種申し込み」からもお申し込みいただけます。

ご参加、お待ちしています。

 3月例会と総会を行いました。

例会では上記ウォークについての細かい打ち合せをしました。当日は天候に恵まれて、多くの方とご一緒できますように!

 今日は東洋文庫版の『小梅日記』を研究対象として取り組まれている方が、会の活動の様子を見学に来て下さいました。新しいお仲間になってくださるかな~。

 雛祭りのまとめ、そしてこのひと月の活発な絵本の動向も報告されました。

 和歌山県の男女共同参画センターの書評誌「この本よんだ?」第11号に、りいぶるぷらすさんが『小梅さんの日記』を取上げてくださっています。もう絵本を出してから4年を迎えようとしているのに、こうして手に取り紹介してくださる方がいて、ほんとうに嬉しい限りです。

 続いて総会に移り、決算報告のあと平成28年度の取り組みについて皆で話し合いました。活動の範囲を拡げ、より多くの方に川合小梅と「小梅日記」の事を知ってもらうための働きかけが提案され、前向きに検討していくことになりました。秋のウォーク、小梅忌、来年の雛祭りについても、素敵な企画ができそうです。

 和歌山市立博物館で、この秋「川合小梅をめぐる人々 城下町の本屋さん」と題するコーナー展示が企画されています。同時に開催される特別展「城下町和歌山の絵師たち」も楽しみです。

 各イベントについては、それぞれ近づきましたらきちんとご紹介いたしますので、どうぞお運びくださいね。

***   ***   ***

 『小梅さんの日記』絵担当の芝田浩子さん、今日も旅先で絵本を紹介してくださっています♪ 和歌山県東牟婁郡串本町樫野崎灯台近くのカフェ・ラパンさんと、三重県北牟婁郡紀北町観光案内所でのショットです。 いつもありがとう!

4月例会はお休みです。

5月例会は5月25日(水) 13:30~ 

 NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F) です。

ご参加お待ちしております。

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2016年

3月

03日

第七回 雛祭り

 今年も和歌山市の七曲り市場前にある正住寺にて、小梅さんの立雛図を前に雛祭りを行いました。

 素晴らしいお声をお持ちの若きご住職と先代ご住職により法要が営まれ、その後「智恩報恩」というテーマでご法話をいただきました。

 起床から一日の終わりまでに為すこと為されることは全て当たり前ではない、と気づくことの大切さを説かれ、「有難い気持ちに気づき生活させて頂き、そのご恩を回りに報ずる」ことこそ、世界を救うことにつながる、というお話でした。日本語の「有り難う」には英語の「Thank you」とは違う深い精神性があるということを改めて教えていただきました。正住寺では4月28日午後2時から「立教開宗会」という日蓮宗の大切な行事が開催されるそうです。一般の方も歓迎ということです。

 今日の雛祭りでは、会員3名がそれぞれの興味のある分野の話をいたしました。

山上は『小梅日記』に登場した珍しい動物について、日記を読み解きながら、元・天王寺動物園園長の中川哲男先生の考察を紹介させていただきました。

 続いて辻健副会長は、小梅さんの夫川合梅所による『従軍日録』の後書きから、小梅♡梅所のエピソードの数々を紹介いたしました。

 最後に温忍さんは『小梅日記』から「健康」に関する考察を発表されました。緻密な調査からいかに小梅さんが健康だったかを証明。身体面、精神面、経済面、どの面から見ても小梅さんの日常は長生きの秘訣に充ち満ちていたようです。

講演終了後、場所を移して茶話会をいたしました。ご参加くださった皆様、有難うございました。

          ***   ***   ***

雛祭りに先だって行われた2月例会の報告をいたします。

・4月のウォーク詳細が決まりました。チラシはフォルテワジマ6階のNPO・ボランティアサロン前に置いております。皆様のご参加をお待ちしています。

 

・絵本『小梅さんの日記』が点訳されました。有難いことです。

・3月例会+総会は3月30日(水)13:30~ NPO・ボランティアサロンにて。

 見学も大歓迎です。

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2016年

1月

28日

新しい年になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

  厳しい冷え込みから一転、今日は暖かくてうっかり上着をどこかに置いてきそうです。昨日の1月例会の報告をいたします。 

 第七回雛祭り案内ができました。NPOボランティアサロンに置いています。ご参加くださる方は左のメッセージから、または 073-452-3399 中村会長までお申し込みください。

 

 4月19日開催の今年の春の一般向けウォークでは和歌山城を中心に『小梅日記』にゆかりのある場所を巡ります。 詳細は来月掲載いたします。

         …… …… 

 1/12の夕方、テレビ和歌山5チャンDO!「わかやま万華鏡」のコーナーで、作家の前田朋子さんが絵本『小梅さんの日記』を手に若宮八幡宮に今も残る「瓦猿」の風習のお話をされました♪ 絵本の本文、解説ともに音読した上、ページも映してくださってとても嬉しかったです。

前田朋子さんのHPにも記事が載っています。

ご許可をいただきましたので、こちらもどうぞご覧下さい♪ →  http://www.jtw.zaq.ne.jp/cfaam102/Part%203/hitokoto06.htm

 

 紹介してくださった絵本の記事はこちらです→。

 数年前に小梅ゆかりの地を調べたときに宮司さまにお話を伺ったことがありました。その後もウォークで訪れたこともあります。思い立って今朝お参りに行ってきました。

 申年ということで注目が集まっているらしく「たくさんのメディアに取上げてもらいました。今日(1/28)もA新聞に載っているそうですよ。」と応対に出て下さった方が仰っていました。

 若宮八幡宮は紀ノ川の南側堤防すぐ、和歌山市立紀ノ川中学校の正門前に長い参道をもつ神社です。鳥居をくぐりまっすぐ進むと八幡様の本殿があります。本殿にお参りしたあと、今日は左側にある山王さんを中心に写真を撮らせていただきました。

 

 白壁の山王社殿の奥にもう一つ小さいけれど立派な古い社殿があります。古い方は小梅さんが訪れた社かしら。2009年に伺った時のメモを見ますと、こちらに移設される前、1800年代には近くの有本常念寺の東隣にあったらしく、一説には桃山時代の建造であるとか。

 社殿の下、左右にはお猿さんの石像が居ます。向かって左側のお猿さんは赤ちゃん猿を抱っこしています。中を見せていただくと安産祈願の瓦猿がたくさん納められていました。

 安産祈願ではないのですが、私も瓦猿をひとつ、お授けいただきました。こちら若宮八幡宮は徳川家の初代紀州藩主・徳川頼宣が鬼門厄除けのために祀られた由緒ある神社。瓦猿を入れてくださった袋には葵のご紋が記されています。

 この記事を書くために、かつて巡った小梅ゆかりの地の資料を見ていたら、葵のご紋がずらり。小倉の光恩寺、水軒の養翠園、粉河の十禅律院…。小梅の夫は紀州徳川家仕え。当たり前といえば当たり前なんだけれど、遠くに出かけるときの小梅の発想を考えると、ちょっと楽しくなります。

<そのほかの今後の予定>

 2/24(水) 2月例会 13:30~ 

 フォルテワジマ6F NPOボランティアサロン

 3/30(水) 3月例会と総会を行います。

 4月例会はおやすみします。

        

 

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2015年

12月

15日

12月例会と忘年会の報告です。

 先週、11名の参加で12月例会と忘年会を行いました。

 この一年も『小梅さんの日記』や中野BCの健康情報誌「元気ノ国」を通じて、和歌山はもちろん全国のみなさまに川合小梅のことを知っていただけて、幸せな一年でした。

 来年の雛祭りについて、詳細が大方決まってきました。1月例会で案内ちらしをお配りできる予定です。

 春のウォークについては1月例会で詰めますが、4月19日開催が有力です。小梅の夫の勤め先であった和歌山城を中心に巡る予定です。どうぞご期待下さい。

 

        ***  ***  ***

 絵本の絵担当:芝田浩子さんの活動です。今回は徳島県海部郡日和佐にも『小梅さんの日記』が! 

 芝田さん「日和佐の「たにひょう」さんにて。初めてお邪魔した時に『小梅さんの日記』をプレゼントしました。こちらは江戸時代末期の古民家をリノベーションして茶房として営業しているお店です。笑顔の輝く女将さんと、素敵な皆さんです♪」

<今後の予定>

2016年 1/27(水) 1月例会 13:30~ 

 フォルテワジマ6F NPOボランティアサロン 会員のみなさま、お忘れなく!

           *********

 寒くなってまいりますが、どうぞ十二分に暖かくなさって、よいお年をお迎え下さい。 来年もまた「小梅日記を楽しむ会」をよろしくお願い致します。

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2015年

11月

06日

第八回 小梅忌と和歌山市NPO・ボランティアフェスタ!

 

 今年も11月2日、小梅さんの命日に小梅忌を行いました。午前中はあいにくの雨となりましたが、集合時間ごろには傘を開く必要のない空になっていました。川合家の眠る堀止の妙宣寺に約30名が集いました。

 

 ご住職のご法話では「人の心の在り方」について伺いました。ともすると陥りがちな「修羅・畜生」の心を抑える努力こそ生きている間の修行であり、そうする事によって「菩薩・縁覚・声聞」の心が得られるのだそうです。目に見えないものこそ大切にし豊かな心になりましょう、自分の幸せより人の幸せを願う生き方ができるように、そして「いただきます」「こんにちは」と手を合わすことは言葉をかける相手の心の中にある仏様に手を合わすことである、とお教えいただきました。

 続いて、元新聞記者の渡辺圭司さんによる「「小梅日記」の東京デビュー」のお話です。

  学園紛争の時代に学生生活を送った渡辺さんは、大学卒業後、朝日新聞に入社、最初の赴任地が和歌山でした。1969年の秋のことです。同僚記者との「目指せ、一年以内の全国ネタ!」競争の中

「小梅日記」に出会ったのだとユーモラスにお話がはじまります。

 当時和歌山城の中にあった県立図書館の中島春三副館長には、度々ネタで助けてもらっていたとのこと。1970年の6月「先祖の遺した日記を読み下している人がいる」と志賀裕春さんを紹介されたそうです。中島副館長同行のもと志賀さん宅に取材に行かれ、志賀さんが鉛筆で仕上げておられた読み下し「小梅日記」を目にしてすぐに、その価値に気付かれたといいます。

 「幕末の武家の日常生活にとどまらず、噂話や聞き書きが多く書き留められ、しかもその描写の的確さはかなりのもの。たとえば坂本龍馬の暗殺のところでは、才谷梅太郎という龍馬の変名が正確に書かれており、夫である梅所がお城で得た情報がいかに妻の小梅に伝わっていたかがわかる。また噂話であっても、その背景にある社会的な問題にも言及している。」渡辺さんがその原稿を手に、ただちにその価値に興奮されたことがわかるお話しぶりでした。 

 当時『竜馬がゆく』で坂本龍馬が大ブーム、日記の中に龍馬が登場するので、司馬遼太郎ファンの支局長が乗り気になった、と渡辺さん。記事にお墨付きをと、渡辺さんがかつて在籍された東京大学の新聞研究所の恩師を頼り、史料編纂所の先生に見ていただくことになったとのこと。新聞社ならではのダイナミズムとスピードに驚きます。

 志賀裕春さんに原本をお借りしに出向くと、きっと迷っておられたのでしょう、たばこを燻らしながらしばらく考えられ、ついに「紙くずで終わっていたかもしれないもの。しっかりとした方に値打ちがあるか見てもらおう」と、幕末の数冊を風呂敷で包み、和歌山弁で「渡辺さん、頼んどかよ」と託してくださったそうです。

 こうして東京デビューを果たした「小梅日記」は、東京大学の史料編纂所で二人の先生によってその史料価値が高く評価され、渡辺さんの平凡社にお勤めのご友人から東洋文庫の編集者へと話が進んだ後、史料編纂所・村田静子先生の校訂による東洋文庫『小梅日記』全三巻が刊行されたのです。渡辺さんは「朝日新聞社、東洋文庫ともに方針が変化した時で、タイミングがぴたりとはまり幸運だった」と話されましたが、若き日の渡辺さんの奮闘があってこそ、私たちは『小梅日記』に親しむことができるのだ、その出会いこそ幸運であった、と感慨無量です。

 

 会場には、渡辺さんの記事を含む当時の新聞記事をパネル展示しました。当会では今後も機会があればこのパネルを展示したいと考えております。

 また、2003年に会員の大橋和歌子さんが書かれた「「小梅日記」雑感」を資料としてお配りしました。

 大橋さんのご主人 故・大橋正雄さんは元和歌山県知事。そのご在任中に日記が発見され、後に和歌山県に寄贈されます。知事が渡辺さんとお会いになったときに「小梅記者は君か!」とおっしゃったとのエピソードも渡辺さんから披露されました。(全体写真はメンバー紹介欄にあります) 


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 11月7日(土) 第12回NPO・ボランティアフェスタに参加してきました。今年もブースで絵本を手に取ってもらおうという活動で、会員そろいの小梅Tシャツで和歌山市の北ぶらくり丁にて3時間陣取ってきました。中央の舞台ではけん玉をはじめ、魅力的な出し物が演じられていたのですが、私たちの場所からはやや遠く、時々交代で見にでかけました。昨年はきいちゃんが登場してくれましたが、国体が終わってちょっと休憩なのかな、今年はリサイクルのリリクルちゃんが来ていました。副市長さんに『小梅さんの日記』を購入していただきました♪

  会場でちょっと嬉しいことがありました。隣のブースの方が私たちの絵本を見て「湖西の熊川宿だったと思うが、この絵本置いてあるの見たよ」と声を掛けてくださったのです。絵を担当してくれた芝田浩子さんが、そこにも置いてきてくださっていたのでした。  <写真は芝田さん提供>

 年内の活動は12月に忘年会を残すのみ。

また来年、会員以外のみなさまとお目にかかる機会を楽しみにしています!!

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2015年

10月

28日

10月例会の報告です。

11月2日(月)いよいよ 小梅忌 です。

堀止交差点東5分、妙宣寺にて13:00から。会費\500です。

ご参加お待ちしています。お申し込みは左記からどうぞ。

 

 秋恒例の第12回NPO・ボランティアフェスタに今年も参加します。

 私たち以外にも、和歌山市を盛り上げようという団体が、楽しく集います。

 今年は北ぶらくり丁での開催です。いつもの”小梅Tシャツ”は結構目立ちますよ。絵本『小梅さんの日記』も手にとってご覧いただけます。

私たちの陣取る場所は…? 

ぜひ見つけて遊びにきてくださいね!

<今後の予定>

*11月例会は行事が続くためお休みします。

*12/9(水) 17:00~ 12月繰り上げ例会+忘年会

 「坐・和民 ロイネットホテル和歌山店」

 ご参加希望の方は、11月中に辻副会長までご連絡ください。 

*2016年 1/27(水) 1月例会 13:30~ 

 フォルテワジマ6F NPOボランティアサロン

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その他、2016年のおおまかな予定

 3月 雛祭り 正住寺 会員発表(山上、温、辻)

 4月中旬 一般向け春のウォーク 和歌山城を中心に


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2015年

10月

01日

9月例会の報告です。

 晴れた日の日中は少し動きますと汗ばむくらいですが、夜ともなるとひんやりとした空気が部屋の中に満ちてまいります。よい季節になりました。

昨日の9月例会の報告をいたします。


・上記のとおり、11月2日の「小梅忌」案内ができあがりました。この案内は

 フォルテワジマ6FのNPOボランティアサロン前に置いていますので、どうぞ

 お手に取り、お仲間をお誘いくださいね。

 参加を希望される方は、左の「メッセージ・各種申し込み」コーナーから

 お申し込みいただけます。 先着50名、参加費500円です。


・来年の「雛祭り」および「春の一般向け小梅ウォーク」について、およその

 案が出揃いました。どうぞご期待下さい♪

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 9/5(土) YMCAの活動を支えるワイズメンズクラブの女性組織メネットの会で、川合小梅を紹介する機会をいただきました。日本語を勉強中の留学生の方々もご参加くださり、40名余りの方と共に絵本『小梅さんの日記』から幕末の女性の暮らしに思いを馳せました。

            ーーー*---*---

 川合小梅のパネル展が開かれていた岩出図書館とその分室では、期間中、のべ約12000人の入館者があったそうで、多くの方に「川合小梅」を知っていただくことができました。

  <今後の予定>

*10/28(水) 13:30~ 10月例会

  フォルテワジマ6F NPOボランティアサロンにて。

*11/2(月) 小梅忌 妙宣寺にて 

*11月7日(土) 12:00~16:00 北ぶらくり丁にてNPO・ボランティアフェスタ。

       スタッフが笑顔でお待ちしております!  

 ☆11月は行事が続きますので例会をお休みし、

  12月繰り上げ例会+忘年会を12月9日(水)に行います。詳細は後日。

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2015年

8月

26日

8月例会の報告です。

 赤トンボをよく見かけるようになり、夏休みももうおしまいだなあ、と感じます。

 本日の8月例会の報告をいたします。

   ……  ……  ……

 第八回小梅忌の詳細が決まりました。

日時:11月2日(月) 13:00~15:00頃

場所:妙宣寺 和歌山市新堀東2-1-8 

行事内容:法要とお話 

 話者:渡辺 圭司(元朝日新聞和歌山支局記者)

 タイトル:「小梅日記」の東京デビュー

☆初任地の和歌山で「小梅日記」と出会った渡辺さんが、小梅の曽孫・志賀裕春さんに託されて、その読み下した労作を携え東京に乗り込んだ時のお話です。

平凡社・東洋文庫の『小梅日記』誕生秘話が聞けそうです。

 お申し込みは左のメッセージ・各種申し込みから受け付けます。

           先着50名 参加費500円です。

             ……  ……  ……

・8/8、会員2名がつつじヶ丘周辺のボランティア清掃に参加しました。

・8/9に岩出図書館に行かせていた時の記事が、岩出市のFacebookに掲載されています。 https://www.facebook.com/iwadecity   8/11の記事です。

 岩出図書館でのパネル展示は8/30まで。当会作成のパネル全容が一同に公開されるのは、めったにないことです。ぜひお出かけください。

             ……  ……  ……


先月のブログでも紹介しました芝田浩子さんの活動、続編です。

 日本全国の出会いで絵本をプレゼントされていますが、左は昨年寄贈した一関市室根町で、この夏絵本と再会した折の写真です。


 この夏にはそのほか、新潟で出会った東京板橋の中村和明さんという著名な根付け制作者さんにもプレゼントされたそうです。拡がりが嬉しいです。

  <今後の予定>

*9/5(土) YMCAの活動を支えるワイズメンズクラブの女性組織メネットの会

 に参加。

*9/30(水) 13:30~ 9月例会

  フォルテワジマ6F NPOボランティアサロンにて。

*11/2(月) 小梅忌 妙宣寺にて 

*11月7日(土) 12:00~16:00 北ぶらくり丁にてNPO・ボランティアフェスタ。

 昨年同様のブースでの参加です。スタッフが笑顔でお待ちしておりますので、

 どうぞお立ち寄りください。 

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2015年

7月

29日

7月例会の報告です。

 青い空に白い雲。ようやく夏らしいお天気がやってきました。

 7月例会の報告をいたします。

・8月9日(日) 岩出市根来の岩出図書館にて講演会。詳細は前回のブログの通り

 です。図書館ではエントランスから小梅一色です。お近くを通られた時には

 どうご覧下さい。

・川合小梅を広く知っていただくための展示などの働きかけ、会長・副会長を

 中心に活動中です。このブログをご覧になり興味を持っていただいた方々の

 ご提案も大歓迎です。

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 『小梅さんの日記』の絵を担当してくださった芝田浩子さんは、無類の旅好き。ご主人とキャンピングカーを駆って旅に出られます。これまでも数多くの絵本を日本全国で出会った方や施設に寄贈されていますが、今回は北海道の剣淵町の図書館です。『小梅さんの日記』はこの北の人気図書館にも芝田さんのおかげで納められました。以下は芝田さんからのお便りです。

 

 「剣淵町は ”絵本の町” で町おこしをしています。「じんじん」という映画も出来ました。町の中の「絵本の館」には約35000冊の絵本が蔵書されており、地域の交流スペースになっています。広いしカフェもあり素敵な空間! 絵本作家さんの原画展もするそうです。「小梅さんの日記」を贈呈させていただきました。館内でゆっくりさせてもらいました。ダンナが気に入った「方言地図」。私が一押しの「いしかりがわ」。松浦武四郎さんがコロボックルの子と一緒に石狩川の源流から河口へと旅をします。」

 最近のNHK「歴史秘話ヒストリア」で「北海道」の名付け親となった松浦武四郎の回をとても面白く観たところだったので、ちょっと嬉しくなりました。小梅さんと同時代を生きた人なんですね。

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<今後の予定>

*8/8(土) つつじが丘テニスコート周辺のクリーンアップに参加。

*8/9(日) 岩出図書館にて講演会

*9/5(土) YMCAの活動を支えるワイズメンズクラブの女性組織メネットの会

 にて講演。

*11/2(月) 小梅忌 妙宣寺にて 13:00~受付開始 13:30~法要と講演 

 渡辺圭司さんによる東洋文庫『小梅日記』誕生のお話です。 

*11月7日(土) 12:00~16:00 北ぶらくり丁にてNPO・ボランティアフェスタ。

 昨年同様のブースでの参加です。スタッフが笑顔でお待ちしておりますので、

 どうぞお立ち寄りください。 

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2015年

7月

13日

岩出図書館にてお話させていただきます。

 

 

 先月のブログでお知らせしましたとおり、岩出図書館で8月9日(日)に岩出図書館講座・岩出市男女共同参画推進講座として講演会をさせていただきます。申し込みが必要です。詳細は左の画像をご覧下さい。

 それに先立ち、7月10日よりパネル展示をしてくださっています。講演会が終わったあとも、8月30日まで展示されますので、ぜひご覧下さい。

根来寺のすぐ近くです。

岩出市のイメージキャラクター「そうへぃちゃん」も待ってます!

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2015年

6月

24日

6月例会の報告です。

 梅雨とはいえ、和歌山市ではなんとか洗濯物を外に干すことができる日が続いています。多くの出席者があり、とてもにぎやかだった6月例会の報告をいたします。

・和歌山県岩出市根来の岩出図書館にて、8月9日(日)に講演会をさせていただくことになりました。さらに詳しいことが決まりましたら、こちらにてお知らせいたします。根来寺に近い、美しい図書館です。ご担当者さま達の奮闘で、楽しいイベントにしていただけそうで、楽しみです。

・公共の施設などで川合小梅を広く知っていただくためのコーナー展示などを積極的に働きかけていこう、また、全国の小梅研究者となんらかの繋がりを持てるようにしていきたい、と話し合いました。それぞれ担当を決めて動いていきます。

・9月初旬にも講演の依頼をいただきました。詳細は後日。有り難いことです。

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 文久元年(1861)の五月十六日は、今の暦で6月23日にあたります。その日の日記には「くもれども日もあたる。むせる。茱萸(ぐみ)少し、橙五つ黒田へ持たせ遣す。」とあり、季節感あふれる文章に嬉しくなります。大河ドラマではちょうどこのあたりを過ぎたところ。ドラマティックな動乱模様とは別に、市井には静かな日常もまた確かにあったのですね。

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<今後の予定>

*7/29(水)13:30~7月例会

  フォルテワジマ6F NPOボランティアサロンにて。

*8/8(土) つつじが丘テニスコート周辺のクリーンアップに有志が参加。

*8/9(日) 岩出図書館にて講演会

*11/2(月) 小梅忌 渡辺圭司さんが東洋文庫『小梅日記』誕生の頃のお話をくださいます。 一般公開の予定です。

*11月 NPO・ボランティアフェスタに参加予定。


天候不順の折です。 どうぞ皆様、一層のご自愛を!

 

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2015年

5月

28日

5月例会の報告です。

 太陽の光がぐんぐんと強くなり、朝は東の、そして午後には南のカーテンを引きたくなる頃となりました。

 5月例会の報告をいたします。

・雑賀崎遠足の報告と、今後の川合小梅PR方法について議論しました。著名人を招聘しての講演会や、博物館等への働きかけ、新しくできる公的な施設でのコーナー展示等を検討しています。

・県内の図書館から講演依頼をいただいています。詳細は後日。

・中野BC「元気ノ国」掲載は第9回目を迎えます。この機関誌から私たちが想像もしていなかった遠くのみなさまにも川合小梅や絵本『小梅さんの日記』を知っていただく機会を得ております。小梅についてお問い合わせをいただいたり、また絵本をご購入いただくこともあり、たいへん有り難いことと感謝しています。

 

<今後の予定>

*6/24(水)13:30~6月例会

  フォルテワジマ6F NPOボランティアサロンにて。

*8月上旬 国体のボランティア清掃に参加予定。

*11/2(月) 小梅忌 新しくご入会くださった渡辺さんがお話くださいます。

      一般公開の予定です。

*11月 NPO・ボランティアフェスタに参加予定。


 家にいても熱中症のリスクが取りざたされる時期です。水筒を傍らに、皆様どうぞお元気で。お目にかかります機会を楽しみにしております。


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2015年

4月

27日

雑賀崎を歩く!


 新緑の美しい中、小梅さんの時代の海防に思いを馳せながら、和歌山市の雑賀崎周辺を歩いてきました。

 水軒堤防が移築保存されている水軒公園に集合、カゴ場台場遺跡に向かいます。

 現地に立つと、なるほど北は加太沖の友ヶ島から淡路、南は太平洋に続く大海原を望めて、見慣れぬ船が近づいて来るのを早くから発見できるだろう、とわかります。台場とは言うまでもなく砲台を据えつけたところですが、南の有田の台場まで海岸線に40数カ所設置されたそうです。木々が茂って視界はやや遮られていますが、和歌山城も遠くに見ることができました。

 

 算木積石垣にて。今日の解説は会員&ベテラン語り部さんの中島さん、お仲間の服部さんも資料を携え、助っ人に来てくださいました。

 次に向かったすぐ南に隣接する“鼻”=番所庭園(ばんどこていえん)です。現在は美しく整えられて県外のお客様をお連れすると喜ばれる公園ですが、当時の最もお城に近い遠見番所・お台場です。紀州藩の公式海防記録「異船記」に絵入りで載っています。

 近くの旅館から階段を使って浜に下りました。青石(緑泥片岩)がとても美しいです。子供の頃、この石は和歌山で多く産出するのだと教わりました。お城はもちろん、昭和のお屋敷の門塀によく使われています。

 最後は雑賀崎灯台に上ります。大島、中ノ島、双子島(向かって左端。灯台からだと重なって見えます。)を眺め、今日の遠足はおしまいです。

          ↓服部さん撮影の集合写真♪


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次の例会は5月例会は5月27日(水) 

 13:30~ NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F) です。

新入会員大歓迎!

ご参加お待ちしております。

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2015年

3月

25日

3月例会および総会の報告です。

 車に乗っていると太陽の力で汗ばむくらいなのに、一歩外に出ると寒いこと。。そんな季節の変わり目です。3月例会と平成27年度総会を行いました。

 例会では雛祭りのまとめ、絵本の動向、反響などが報告されたあと、4/22(水)の「春の会員限定遠足」について詳細を詰めました。紀州の海防をテーマに雑賀崎を訪れます。「どんなかな、行ってみたいな」と思われましたら、ぜひこの機会にご入会ください。

 総会では決算報告・役員改選・平成27年度の取り組みおよび予算等について話し合いました。今年もいくつかのイベントを予定しています。それぞれ詳細が決まりましたら、このホームページでご案内いたしますのでどうぞご期待ください。

 雛祭りにご参加くださった渡辺圭司さん・泰子さんご夫妻が入会してくださいました。上の画像は当時の新聞記事です(当会所蔵のパネルを撮影)。渡辺さんには『小梅日記』誕生時のことなどについて、この秋お話しいただく予定です。たいへん楽しみです。そのほか今は秘密!の貴重なご提案がありました。頼もしい限りです。

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 4月例会は遠足時に行います。

5月例会は5月27日(水) 

 13:30~ NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F) です。

ご参加お待ちしております。

 

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2015年

3月

03日

第六回雛祭り 2015

 今年も正住寺にて小梅さんの「立雛図」を前に、皆で集うことができました。室町時代から続くこの名刹にお生まれになり、昨年11月5日に第三十代を継承されたお若い中井ご住職による法要と法話で始まりました。

 昨秋亡くなった会創設時のメンバー・道澤康裕さんのための法要も合わせて行ってくださいました。「小梅日記」を読んで正住寺におられた日導上人と小梅さんの交流に注目された道澤さんが平成19年に初めてお寺を訪ねた時にご住職は応対されたとのこと。私たちにも馴染みのあるリュックを背負ってひょっこり顔を出す道澤さんのご様子を、昨日のことのように語ってくださいました。

 先代=お父様を「師父(しふ)」と呼ばれ、「先人・先達を倣いまた倣われて、人生が豊かで実りのあるものに」というご住職のお言葉に、小梅さんはもちろん、道澤さんほか、「小梅日記」へと誘ってくれた方々のことが頭をよぎります 毎年私たちを迎えてくれるこの「立雛図」は、道澤さんが入手され奉納されたものです。これからも会のことを見守ってくださることでしょう。

 進行役の辻康子さんのご案内で、中村会長による「人とのつながり」のお話です。今回は「小梅日記」に出てくる人物についての話を二件紹介されました。

 一人目は小梅の親しい友人「馬継の常野」。常野と、父・酒井省安、兄・酒井梅斉の名は、日記にたくさん出てきますが、会長による記事の抜き出しと和歌山市内在住のご子孫のお話から、その関係がさらに詳しく判ってきました。絵本『小梅さんの日記』の「馬かけ」は、この友人宅に孫とともに宿泊した話です。二人目は小梅の絵の弟子「中出巳喜代」。中村会長の高校・大学の先輩に絵本を差し上げたところ、「「展覧会出品」の項に出てくる巳喜代は自分の祖母である」と知らせてくださったそうです。日記に登場する人のご子孫が今に繋がっていることは、「小梅日記」を読む楽しみであり魅力ひとつであると締め括られました。

 休憩の後は井上泰夫さんの「和歌山県の誕生」です。紀ノ川の流れの変化とともに民も神も為政者の勢力図も変化してきた様をご説明くださいました。和歌山という名が成立する過程のお話では、古代「弱」を「わか(若)として用いていたことに驚きました。海砂・川砂でできた脆い、また若い土地というニュアンスでは、とのことでした。「和歌山」が登場するのは戦国の世で、しかし江戸時代は「若山」と「和歌山」が併用され、明治になって「和歌山」と定着したそうです。また「藩」といういい方は広く使われていたわけではなく、大名領を「藩」と正式に呼んだのはわずか4年間だったそうです。廃藩置県によって明治四年には名実ともに「和歌山県」が誕生したといえそうですが、その変化を小梅さんはどう見ていたのでしょうか。

 最後は場所を移しての茶話会です。今日は平凡社・東洋文庫『小梅日記』発刊のきっかけを作られた、元・新聞記者の渡辺圭司さんご夫妻もご参加くださいました。新人で赴任された和歌山で志賀さんと出会い、東京大学史料編纂所へ「小梅日記」を持ち込んだお話などをおもしろく語ってくださいました。志賀裕春さんは『小梅日記』のあとがきに渡辺さんのお名前を記して感謝を述べられておられますが、志賀さんとの逸話など、またの機会に是非ご披露いただきたいと思います。

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 3月例会は3月25日(水) 

 13:30~ NPOボランティアサロン(フォルテワジマ6F) です。

 総会も行いますので、会員の皆様ぜひご参加ください。 

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2015年

2月

14日

川合小梅さんご子孫、志賀俊之さん講演会

 日産自動車株式会社 代表取締役副会長の志賀俊之さんは和歌山市のご出身で、実は川合小梅さんから6代目のご子孫です。2月13日午後、志賀さんが登壇された「わかやま女性の活躍促進連携会議」主催の講演を拝聴してきました。

 ご講演のタイトルは「グローバル競争に勝つ人づくりーダイバーシティが競争力の源泉」。超一流の企業人が語る「ダイバーシティ(=多様性・相違)マネジメントの実践とその効果のお話は、たいへんわかりやすく興味深いものでした。

   志賀さんがルノー社スタッフとの仕事が始まって感じたダイバーシティ推進の有用性。それを男性にとって一番身近な「違うもの」である女性の積極的な登用・活用に結び付け、いつの間にか作ってしまっていた限界を取り払うことで躍進を遂げることができた、というお話に、満場の聴衆は肯きながら聴き入りました。内閣府特命担当大臣賞を「女性が輝く先進企業」として受賞される等、外部からの評価の高いということも女性としてたいへん嬉しいことです。

 配偶者が家事・育児に参加することへの理解や、短い時間で効率よく仕事のできる人を正当に評価するといった組織内での認識の変化も、こういうところからどんどん進んでいくのだろうと感じました。

 また、小梅さんについてのお話にもお時間を割いてくださいました。絵本『小梅さんの日記』や当ホームページについてもご紹介いただき、たいへん光栄で嬉しいことでした。

 思えば小梅さんの夫である川合梅所(豹蔵)は、幕末という男性社会で妻に代わって買い物に出かけることも、酒席に妻が同席することも、更には酔いつぶれた妻を介抱することもごく自然にやってのけた男性。話し甲斐のある妻に政治や経済のあれこれを語り、違った視点での意見を求めたかもしれません。書物を読んだり写したりすることを許し、家事労働以外の活躍の場を与えることを喜んでいたように感じます。お祖父さんの春川も、賢い孫娘に男の子と同じ教育を施した教育者。志賀さんのお話から、明治維新の大変化を逞しく生き抜いた小梅さん一家の力の源を再発見したように思いました。

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 ご講演に先立ち、当会会員との懇談の場を設けていただきました。お祖父さまの志賀裕春さんがお蔵で日記を見つけ、自室でその読解に没頭されているお姿をよく覚えておられること、日記で面白いところが出てくると、俊之さんをはじめお孫さん達を呼んで話して聞かせてくれたなど、ご家族ならではの思い出話を伺いました。和歌山城の西側にあった志賀家が2kmほど南に移っていたために、戦禍を被らずに日記が残ることになったのでは、というお話に、東洋文庫『小梅日記』の誕生の幸運をあらためて実感しました。会員一同、気さくな志賀俊之さんに魅せられた幸せなひと時でした。志賀俊之さん、ご講演会の企画・運営に携わった皆様、有り難うございました。

        (↑懇談の場の写真2点は服部薫さんご提供)

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2015年

1月

29日

1月の例会を行いました。

今年も雛祭りの時期がやってきました。今回は会員による発表です。

詳細は画像をご覧ください。どんなお話が聴けるか、どうぞお楽しみに!

ご参加を希望される方、締切は2/25です。会員は2月例会でも受け付けます。

皆様にお目にかかるのを楽しみにしています。

 

 


・小梅さんから6代目にあたる日産自動車株式会社代表取締役副会長・志賀俊之さんの講演会が 2/13(金)13:30~ ダイワロイネットホテル和歌山4Fにて開かれます(連絡先:和歌山県 環境生活部 県民局 青少年・男女共同参画課)。

平凡社・東洋文庫『小梅日記』は、俊之氏の祖父、志賀裕春さんの労作で、このお仕事がなければ私たちが小梅さんの事を知ることもありませんでした。数名の会員が参加を予定しています。

・今回から新たに勉強会が始まりました。来月の例会に向けて、阿部健さんの『川合小梅のワンダフルワールド』第12章3紀州の黒船異変(p431~443)が宿題となりました。

・そのほか4月の会員向け遠足について話が弾みました。詳細は後日。 

 

2月例会は2/25(水)13:30~

いつものNPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)です。ご参加お待ちしています。

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2014年

12月

18日

12月の活動を報告します。

 今年の活動も昨日の忘年会をもっておしまいです。当会会員のみなさま、川合小梅や『小梅日記』にご興味を持ってこのページを訪れてくださったみなさま、有り難うございました。

どうぞよいお年をお迎えください。


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それに先立ち12月7日、県立博物館にて「正忍記を読む会」によるイベントに協賛参加しました。

正忍記を読む会」は「正忍記」という忍術書を記した”名取三十郎”のお墓がある恵運寺・山本寿法ご住職のお声がけで発足した会です。和歌山の新たな魅力を発信しようと、精力的にご活動中。

 講演では博物館の前田主任学芸員さん、そして日本兵法の研究家・アントニー・クミンズさんのお話を拝聴してきました。協賛団体PRコーナーではピンクTシャツで勢揃い。中村会長を中心に、当会活動をしっかりPRさせていただきました。

両会の会員であるマジシャン・隆造さんの流ちょうな英語での求めに応じて

アントニーさんが披露してくれた忍者の所作の実演が圧巻でした。

詳しくは、和歌山県立博物館 友の会ブログをご覧ください。

 http://wahakutomo.exblog.jp/

 

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来年は1月28日(水)13:30~NPOボランティアサロン、

1月例会からスタートです。

3月3日(火)には一般参加大歓迎の雛祭りイベントを準備中です。

お気軽に遊びにいらしてください。 

 ◎2015年も「小梅日記を楽しむ会」をどうぞよろしくお願い申上げます◎

 

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2014年

11月

26日

11月例会 井上さんによる「紀州の海防」

今日の例会では会員の勉強会として、井上泰夫さんにお話いただきました。

井上さんが所属される歴史の会のお仲間の出席もあり、いつもよりにぎやか♪

 長い海岸線を持つ紀州にとって、海防は常に意識せざるを得ぬ問題であったようです。家康の十男であり紀伊徳川家の祖・徳川頼宣のころから海防のための「浦組」が組織されていたとのこと。しかし内戦のない平和な時を長く過ごすうちに、武士はその命ともいえる具足などの備えも怠るようになっていたそうで、いよいよペリーの来航後、緊張が高まってきたときには町人からお金を借りて整える慌てぶり。そうしたことが日記から読み取れるそうです。

 小梅さんの日記は当時の政治情勢に敏感かつ客観的で、たいへんおもしろいと井上さん。嘉永七年九月に紀州沿岸にやってきたロシアの軍艦ディアナ号の騒動の時の日記が残っていれば、どんなに興味深いか、と残念がっておられました。

 その後の海防の強化、勝海舟らの視察について触れられたあと、和歌山に残る台場を紹介してくださいました。会では、4月22日の会員向け春の遠足で、雑賀崎あたりの遺構を見て回りたいと計画しています。

 

<今後の予定>

*12/17(水) 17:00~ 忘年会 ダイワロイネットホテル3F 語らい処「坐・和民」にて。

 希望者は12/10までに中村会長までお申し込みください。

*1/28(水) 13:30~ 1月例会  

*2/25(水) 13:30~ 2月例会 

*3/3(火)  雛祭り 正住寺にて

*3/25(水) 13:30~ 3月例会+総会 

*4/22(水) 4月例会+春の会員遠足(雑賀崎)

☆ご参加をお待ちしています。 

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2014年

11月

04日

2014年 小梅忌

 今年も川合家の菩提寺である堀止の妙宣寺で小梅忌を行いました。お寺では日蓮上人のお命日が近いので、見事な飾り付けがなされています。今回は会員限定、法要には8名が参列し静かに小梅さんを偲びました。ご本尊向かって左には、小梅の夫・梅所のお軸を今年も、掛けてくださっています。

 ご住職様が「変化(へんげ)の人」というお話しくださいました。仏さまに代わって手をさしのべてくれる人のことだそうです。当事者が気がつかない、意図しないところでふと現れて、救ってくれる(=功徳を与えてくれる)人、どなたの記憶にもあるのではないでしょうか。心の中の仏さまと繋がっている部分が作用するのだそうです。自分もまたどこかで「変化の人」になることができていると、嬉しいですね。

小梅さんのお墓にお参りした後、午後に備えて近くの料亭で親睦会。

今年は盛りだくさんなのです。

 食事の後、県立図書館に移動して『小梅日記』の原本を特別閲覧しました。

びっしりと書き込まれた細い筆の文字には驚かされます。書類などを写した時と、日々の出来事を書くときでは、筆の勢いが違うようだと皆で話しました。私は先日のウォークで扱った慶應三年の大小暦に興味津々です。小梅さんが触った日記、と思うと感無量です。

 最後は、県立図書館の上にある県立文書館にて、これもウォークで扱った『環海異聞』の写しを拝見しました。2008年の城フェスタを機に、小梅さんの縁者から当会を介して、文書館に寄託されている文書です。小梅研究の第一人者である須山先生が解説してくださいました。さきほど拝見した『小梅日記』に比べ、格段に紙面にゆとりのある写しです。文字も丁寧。そして絵が得意な小梅さんの本領発揮。美しい色、細かい描写に嘆息しました。小梅さんの肉筆、また会う日まで!


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2014年

10月

30日

「小梅日記を楽しむ会」の成り立ちを支えた隠れた一功労者 道澤康裕氏を悼む     


 和歌山をこよなく愛し、それを「かたち」に表した道澤康裕氏が、平成26年10月6日闘病中であったが、ついに73歳の生涯を閉じられた。

 私は、平成19年の春、城下町和歌山の通称「鷺の森」南海電車和歌山市駅の前を「雑賀孫市まつり」の行列が通ると聞いて、神戸から里帰りもかねて出かけた。そこで友人から偶然に彼を紹介された。長身で、登山帽をかぶり肩にリュックサックを担いで、何となく親しさのあふれる風貌は忘れられない。京都住まいと聞く。初めて交わした話の中で、和歌山大学の学生の頃、下宿のおばさんが親にも勝る優しさで面倒を見てくれたが、和歌山はほんとうに良いところだった、これからは「和歌山」のために一肌脱いで、そのときのご恩返しをさせていただきたい、と言われたように思う。

 和歌山の城下町には、幕末から明治維新の世情混乱期に、男性に伍して、対等にたくましく生きた一女性が居たこと、その女性が書いていた日記が研究に値すること、それを「和歌山城下町絵図」をベースに、新しい見方、切り口により、和歌山の町中を、自分の足で歩いて、自分の目で確かめるいわゆる「小梅ワールド」を楽しむような「集い」を造り上げたらどうかと考えている、とのことであった。小梅さんと一緒に城下町を巡れば、町は点から線へ、そして面へと、いわば立体地図を見るようになり、ひいては住んで楽しい、興味が尽きない町が再発見され、和歌山への愛着が一層高まればよいと願っているとのことであった。藤沢周平の海坂藩のような川合小梅さんの「和歌山藩の立体地図」を作ることが目的だと言っていたことを思い出す。私は、和歌山に育ちながら「小梅さん」をはじめて知った

 小梅さんの世話人会があった後、和歌山から南海電車経由で京都に帰る途中、和歌山市駅の縄のれんに付き合いしたが、その時、彼はかつて学んだ和歌山大学の建学精神「培其根(そのねをつちかう)」を視野に入れ、江戸の美学と上方文化を知り、自らが尊敬する和歌山大学名誉教授 安藤精一氏の研究の足跡などを辿ることも忘れず、数年を過ごすつもりを語った。

 語り尽くせないが、彼はまさに猪突猛進、事に当たって実践を旨とした。和歌山市内には、彼の足跡が残っている。地元の人々は彼を惜しんでいるだろう。謹んで哀悼の意を表する。

            平成26年10月22日  記 

             神戸にて 南方希弌 (わかやま応援団) 

☆次の例会は11月26日(水)、フォルテワジマ6F 13:30~です。

 井上泰夫さんによる「幕末 紀州藩の海防政策」(仮)を予定しています。

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2014年

10月

18日

和歌山市NPO・ボランティアフェスタ!

今年はブースで参加です。

メンバーは小梅Tシャツでみなさまをお迎えします。

『小梅さんの日記』を手にとってもらい、まだ小梅さんのことをご存じない方々に、郷土の素晴らしい先人をアピール。日記に登場する食事のパネルと、お酒を作る「蘭引(らんびき)」という道具も展示しています。

ぶらくり丁にはNPOボランティア・サロンのお仲間がいっぱい! お互いのブースを覗いたり、体験イベントに参加させてもらったり♪

絵本の立役者・芝田浩子さんご夫妻、長坂議員さん(Web担当Yの同級生なのです)と記念撮影♪ たくさんの方にお立ち寄りいただき、私たちの説明を熱心に聞いていただけて、とても嬉しいです。絵本も売り込み隊長・河野さんの大活躍で、たくさん購入していただきました。有り難うございます。

きいちゃん登場で張り切るメンバー!! きいちゃんにも小梅さんの事をしっかり知ってもらおうと、熱心に解説する温さん♪ 最後はジャズの演奏を堪能させていただき、中村会長の挨拶でお開きです。

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2014年

10月

06日

2014秋のウォーク♪

 台風襲来が大いに懸念される10月5日でしたが、みなさまの日頃の行いのよさか、特製てるてる坊主のパワーか、最後まで天候は保ち予定通りにイベントを実施することができました。

 スタートは集合場所のこども科学館前にて、小梅の写本『環海異聞』についての解説から。サンクトペテルブルクで巨大な地球儀とその内部の世界最古といわれるプラネタリウムを見た漂流民の驚きを、丹念に写した当時34歳の小梅もまた追体験したに違いありません。

 続いて館内プラネタリウムにて津村光則先生の星空散歩。10月の星空、8日に見られる皆既月食解説に加えて『小梅日記』の月食記事や彗星、月に関する記述、その時代の月食予想の記載ある暦などご紹介いただきました。

 そしてウォークにスタートです。鷺森別院到着。御坊西側の石垣や忍冬酒について、中島副会長の歴史ファンも唸らせる解説です。「安政二年和歌山城下町絵図」を見ながら当時に思いをはせます。 続いて小梅さんが大切にしていた朝椋神社へ。ここで明治16年には小梅の夫川合梅所の追善会が行われています。

   大通りを北に渡って小梅の家があったとされる場所に向かいます。そこで中村会長の小梅解説。三尾功先生のご研究から小梅宅の間取りもわかっていますので、その場所に立つと門を開けて小梅さんが顔を出してくれそう。 また息子雄輔の妻「かの」の実家と川合家はとても良好な関係で、とくに小梅さんと「かの」のお母さん「おきせさん」とは大の仲良し。絵本から両家のつきあいがわかる記事を引きながらの解説です。 

 いよいよ本日の最終目的地である宇治神社へ。春の会員遠足でもお世話になりました西尾宮司さまが待っていてくださいました。皆の健勝をとご祈祷くださり、お手製の小梅!で造った梅酒を振る舞ってくださいました。また境内の梅の木で採れた福寿梅を授けて頂きました。小梅日記のなかでは「三部さん」として登場する宇治神社。中村会長による「三部さん」の紹介で本日のウォークはおしまいです。 

 ご参加くださった皆様、感謝です。お疲れ様でした!

又の機会に皆様にお目にかかることを楽しみにしております。

 

 ニュース和歌山で「城下町の風景Ⅱ」を連載中の芝田さんご夫妻、
『環海異聞』の最良の写本を大切に守っておられる愛日文庫の中川先生
ご参加有り難うございました。

 

スペシャルお知らせ

宇治神社さんでは10/11に秋のお祭りがあります。

 13:00~式典、14:00~餅投げだそうです。

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2014年

9月

24日

9月例会の報告です。

すっかり秋めいてきましたね。

さて、イベントが次々やってくる10月→11月が目前です。

 

☆10/5(日)のプラネタリウム+ウォーク、まだ若干名OKと本日報告がありました。迷っておられる方、いかがですか? 詳細はこのブログをさかのぼってご覧くださいね。

 

☆10/18(土)和歌山市のNPO・ボランティアフェスタ、お時間がございましたら、どうぞ覗きにきてください。 

☆11/2(日)小梅忌 会員限定イベントです。

 11:00~妙宣寺での法要

 12:00~会食

 14:00~県立図書館にて小梅日記原本特別閲覧

     県立文書館にて『環海異聞』特別閲覧をいたします。

 

 中野BCさんの健康情報誌「元気ノ国」10月号より『小梅さんの日記』が掲載スタートしました。みんなで拝見して感激!さっそく遠方の方から絵本のご注文もいただきました。

 そのほか、来年の雛祭りや遠足のこと、それに向けてみんなで紀州藩の海防などについて勉強していこう!と話し合いました。

      ☆10月例会は行事が続きますのでお休みします。

次回例会は2014年11月26日(水) 13:30~ 

フォルテワジマ6F NPOボランティアサロンです。

お間違えのないよう、お願いいたします。

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