7月例会の報告です。

 ようやく青い空が戻ってきました。和歌山市中心部の国道を、南から北に向かうこの交差点から見える和歌山城は、大天守と多門櫓、ほか2基の櫓が優美に並んで見えるのでお気に入りです。車列の先頭で赤信号に変わると、ラッキー♪と写真を撮ります。

 感染を最大限に警戒しながら、7月例会を行いました。

 未だに猛威をふるう感染症に、当会の様々なイベント計画はお手上げ状態です。しかし『小梅さんの日記』をはじめ、取り扱う出版物については、息の長い応援をいただき、感謝しております。

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 会員の井上泰夫さんが、新著を出されました。

 著者の言「現存する日記のなかで最も激動の時」である『小梅日記』の慶応三年にターゲットを絞られ、現代語に忠実に訳されるとともに、読者に親切な解説が、ここぞというところでなされています。

 また井上さんのお住まいは、小梅さんのご近所ともいえる場所にあり、地名や神社仏閣の通称、また和歌山の習慣や独特の言い回しなどにもお詳しいので、たいへん参考になります。もうしばらくすると、図書館でも読んでいただけるようになると聞いております。

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 みなさんは、噂のネオワイズ彗星、もうご覧になったでしょうか? 和歌山市は肝心の時間帯にあいにくの空模様が続き、私はまだ見ることができずにおります。

 小梅さんの日記には、大彗星のスケッチと詳しい描写が載っていて、うらやましくてたまりません。。絵本『小梅さんの日記』では、絵を担当された芝田浩子さんが、このように描いてくれました。

 

 こちらが平凡社東洋文庫の『小梅日記』に掲載されている画像です。現物は、和歌山県立図書館にあります。複写版であれば、気軽に閲覧できます。

 小梅さんは紙いっぱいにまず彗星を描いてから、余白を文字で埋めています。とても感動したのだろうなあ、と私まで胸いっぱいになります。

 この文久元年(改元があったため、『小梅日記』では万延二年の項)のほかに、嘉永六年と明治十五年にも彗星の記事があるんですよ。探してみてくださいね。

 

 新型コロナの感染症に劇的に有効な手立てが確立して、活発な会の活動が報告できるように、また皆様を積極的にお誘いできるようにと祈りつつ、今日の報告を終えます。

 ↓8月例会は、酷暑、コロナ懸念でお休みとなりました。

                 (8/21記)

 次の例会は、9月30日(水) 13:30~ 和歌山市 地域フロンティアセンター

(フォルテワジマ6階)を予定しております。