8月例会の報告です。

 地平線から高く盛り上がる入道雲に加えて、青い空に薄衣のような雲も見られるようになりました。そろそろ秋めくか、と期待するものの、まだまだ今日も気温30度を超え油断のならぬ暑さです。夏のお疲れ出ておられませんでしょうか? 8月例会の報告をいたします。

 8月5日、たいへん厳しい暑さの中、小学3年生、5年生の生徒さん3名と保護者の方が参加してくださり、初企画「親子で知ろう 小梅さん!」を開催しました。

 絵本『小梅さんの日記』の中から、発表者それぞれが「ぜひここを!」というページを選び、小梅さんがいたころの和歌山の暮らしを身近に感じてもらえるよう、準備して臨みました。

 うまく意図が伝わるか、退屈させはしまいかと懸念していましたが、生徒さんたちが気負うことなく打ち解けて、しかもとても熱心に聴いてくれ、ホッとしました。また会員の間でも、発表者の専門分野での掘り下げた内容には「そうだったのか!」と新たな学びがあり、有意義な時間となりました。

 絵本で絵を担当してくださった芝田浩子さんも飛び入り参加。作画の工夫などを話してくれました。そして参加者に新刊書をプレゼント! じっくり小梅さんの時代を体験するのにぴったりの本です。お城のある町に住む私達、見慣れた風景の向こうにある歴史を、この本を通して知ることができたら素敵ですね。

 今回の小学生のみなさま対象としたお話し会、ご要望がありましたら、当会から出前教室をさせていただきます。地区の子供会などの企画にいかがでしょうか? 

 

「小梅日記」の原本4冊が、9/24まで東京都渋谷区立 松濤美術館で展示されています。現代詩人 吉増剛造のことば「書き尽くす手」に通じるということで、小梅の得意なスケッチのあるページや、毎日の独自のお天気印などとともにぎっしりと記録している筆跡を見ることができます。お近くの皆様、どうぞお出かけ下さい。

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 11月2日(金) の小梅忌に向けて、事前の準備や案内チラシの内容を検討をしました。小梅さん百三十回忌にあたる今年は、和歌山市立博物館 館長 近藤 壮先生

をお迎えし、「川合小梅の作品と画業」と題してお話しいただく予定です。9月例会後には詳細をこの場でおしらせいたしますので、どうぞご予定にお入れ下さい♪

 <今後の予定>

9月例会は9月26日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6階)です。

○次回『小梅日記』(平凡社版)を読む勉強会は、本日時間切れでできませんでしたので、前回予告しておりました嘉永六年三月十八日「物売り」と同年七月三日「鉄砲に名付け」を取り上げます。 どうぞお気軽に遊びにいらしてください。