4月例会 S.Partner教授をお迎えして

    ☆今月の例会は、米国デューク大学よりサイモン・パートナー教授を

        お迎えしての特別なものになりました☆

まずは各種報告をいたします。

・4/15 御坊市民大学「はまぼう学園」入学式・始業式に中村、辻、そして温さんが参加、特別講演をさせていただいてきました。ひとつ前のブログに写真とともに中村会長の寄稿を掲載していますので、どうぞご覧下さい。

・南方希弌さんご夫妻が、会の設立時に尽力された故道澤康裕さんのお宅を訪ね、奥様から小梅に関連する資料などの寄贈を受けてこられました。中村会長が今後整理し、会の図書リストに加えて会員皆さまにその陣容をお知らせいたします。 

     ***   ***   ***

 23日夕に和歌山に到着されたパートナー教授は、日本の歴史がご専門。これまで3人の一般の日本人を取り上げて、その人物の日記や手紙などを徹底的に調査・考察することで、日本の歴史を紹介してこられました。今年の11月に3冊目の本が出版される予定だそうです。

 そして、次のターゲットを川合小梅と定め、到着当日から和歌山市内の小梅に関連する場所を自転車で巡り、精力的に調査されています。

 例会当日の26日は、午前中に県立図書館と2階にある県立文書館で、小梅の肉筆と対面されました。

 貴重図書である「小梅日記」などを閲覧できるよい機会なので、会員有志もご一緒しました。文書館では、小梅が外国にも興味を持つことができたに違いない、という証拠に「環海異聞」の写本を閲覧。その筆致の繊細さと卓越した絵の技術を再確認。小梅がこの紙の端っこに手を置いて、色を選び筆を運んだんだと考えると、そこにねじり鉢巻きの小梅の姿が浮かび上がってくるようです。小梅研究の第一人者・須山高明先生も駆けつけてくださり、和やかないい時間となりました。

 大阪から久しぶりに来て下さった阿部健さんらと合流しての昼食会後、雨の中、徒歩で例会会場へ移動。それぞれの小梅との出会いや関わりを述べる自己紹介タイムから、休憩や記念写真撮影を挟みながら、教授の川合小梅感や小梅研究のテーマなどを伺い、また会員各自も小梅に関する持論を披露し合って、賑やかに過ごしました。ご著書の完成がほんとうに楽しみです。その後に予定されていた市堀川沿いの散策は残念ながら順延となりましたが、満ち足りた一日でした。 

 遠来のサイモン・パートナー教授に感謝いたします。

 (右下の画像は阿部さんのおみやげ。4/26日付の「小梅日記」抜き書きです。)

         ***     ***     ***

パートナー教授からいただいた、メッセージです。

Local historians are the best! Thanks to all the members of the "Society for Enjoying Koume's Diary" 小梅日記を楽しむ会 for their warm welcome and bountiful sharing of their deep knowledge of the life and times of Kawai Koume. Koume was the wife of a low ranking samurai and kept a diary from the 1840s to the 1870s. It's a precious window into the daily lives of the samurai class before and after the Meiji Restoration.

  ***     ***     ***

5月例会は5月31日(水) 13:30~

NPO・ボランティアサロン(フォルテワジマ6F)にて

見学も大歓迎です!

          ===   ===   ===

旅する芝田浩子さんからの『小梅さんの日記』画像です。

ただ今長崎県。左の写真は出津の「ド・ロ神父記念館」の方と。

右は島原の有馬キリシタン遺産記念館のスタッフのお姉さんと、です。

日本全国に絵本を携えて旅を続ける浩子さん、ありがとう♡